ミネアポリス出身のブルース・ハード・バンドで、ブラック・サバスがカバーした「Evil Woman」で知られるグループ。70年の2nd。R&Bフレイヴァーたっぷりのリズミック&ハードなナンバーで幕開けしますが、2曲目は、いきなりサバスにも通ずるオルガンとそれを切り裂くファズ・ギターで本領発揮。ビートルズもカバーしたR&Rナンバー「Slow Down」のサバス「パラノイド」的なカバーに悶絶!
米オルガン・ハード71年作、メロウな曲で強調される埃っぽくも哀愁漂うメロディはDEREK & THE DOMINOSを彷彿とさせる素晴らしさ
2,290円(税込2,519円)
元コロシアムのギタリスト、J.リザーランドを中心に結成、ジョン・ウェットン在籍のジャズ・ロック・グループ、71年唯一作
2,490円(税込2,739円)
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メガヒットシングル収録。萌えとえっちがいっぱい詰まった渾身の2nd。(1 拍手)
ぶっこみハム太郎さん レビューをすべて見る
まるでゆずソフトのゲームのような叩き文句ですが別に大袈裟なことを言っているわけではなくA面二曲目とB面すべてにわたってまるで片平なぎさのデビュー曲のようなキュルキュル唸りをあげるオルガン、むやみやたらとフランジャーかけて暴れまくるギター、クリをいじられたときのエロゲーのヒロインと同等の暴れっぷりのリズム隊といい「第三期のディープパープルはこういう音にならねばならなかった」という形容がぴったりのまさにブリティッシュシンフォニックとしては理想的な破壊力を有しているのでブラックサバス程度のキーボードいないバンドなどひとたまりもなく踏みつぶされてしまうというすべてのシンフォニックファンをSAN値直葬に出来る実に恐ろしい作品でどちらかというとCDなんかで聴くなどという横着いことをするとバチが当たる類の代物である。
このLPからは「COTTAGE CHEESE]がシングルカットされてそれこそEARTH AND FIREの「明日への叫び」とかRATTLESの「悪魔の嵐」のようにシンフォニックロックとしては異例のメガヒットを記録するのですが当時の配給元の日本グラモフォンはまだ渡辺プロが半分出資して無理やり立ち上げたワーナーブラザースパイオニアに洋楽の虎の子を思いっきり引っこ抜かれる前なので「うちはZEPPELINと土人のレコード売ってりゃ安泰」というそうとうたるい仕事をしていたせいかLPの日本盤は出なかったわけです。(この当時のグラモフォンは実はメインホースのLPを日本で出してほしいと直に交渉に来たパトリックモラーツを門前払いにするという取り返しのつかない大失態をやらかしている)
そんなわけでシングルB面のSLOW DOWNなんですがシングルではフェードアウトするのに対して実はLPはロングバージョンだったりするわけでLPを手に入れて「おおっ懐かしいね」などと何気なく聴いてしまった人をあまりに強烈なトドメの刺し方に驚かせた挙句鼻血吹いて倒れさせることになります。まだシングルしか持ってないという人はこのLPバージョンでいっそあの世にいってしまうというのもいい考えだと思います。アースの明日への叫びもLPではフルートソロが入ってきて初めて聴くとそうとう驚くのですがあれ以上に驚くと思います。
このCDけっこういかがわしいプレスなのでボーナスはおろか詳細なバイオもついてこないのですがジャケが見開きになっており男前なメンバー写真が拝めます。ヒット曲二曲もあるバンドですが案外顔の造作がはっきり確認できる写真がないバンドなので結構ありがたかったりします。
ちなみにCOTTAGE CHEESEは当時のライブ映像がちゃんとYOUTUBEにあがっているので死ぬまでに一度は見ておくべきだと思います。