ノルウェーのサイケデリック・トラッド・ロックバンドの10年ぶりの07年作。いきなり鋭く歪んだギターの音で幕を開けますが、その内容は美声の女性ボーカルをフューチャーしたメロディアスなトラッド・ロックナンバーを中心に、各種アコースティック楽器、冷ややかな北欧の森を想起させるフルート、ヴィオラ、多種の音色で空間を彩るメロトロンなどが絶妙に呼応する素晴らしいものです。牧歌的な飾らない雰囲気と童話のようなファンタジックさはRENAISSANCEやANNIE HASLAM、ロマンティシズムはドイツのHOELDERLIN、サイケデリックの残り香はオランダのEARTH&FIRE、カンタベリー的な肌触りと軽やかに舞うフルートはイスラエルのSHESHETと、様々なバンドとの共通項を見出せるも、トータルではやはり彼ららしいオリジナリティーを感じさせる作品となっており、ゆっくりと時間をかけて練り上げられた出世作と言えるでしょう。女性ボーカルファン、北欧ファン、メロトロンファン必聴の1枚です。
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ほのぼの感が良い!!(2 拍手)
kaipa2007さん レビューをすべて見る
ネットでこのグループの存在を知ったがまさにサイケ・トラッドやコンテンポラリー・フォークと呼ぶに相応しい作品。ジャケのように童話的なサウンドはメロトロンの存在なくしてはありえない。女性ヴォーカルの声質はF・HEADに似ているか!?好みの分かれるところ。
このバンド、毎回傑作!!(1 拍手)
MKさん レビューをすべて見る
2007年発表の通算3作目。
全編にメロトロンを配置し、メルヘン&ファンタジーな世界を演出。
あまりの洪水に溺れるかも・・・(笑)
傑作、必聴!!!