盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 目立つスレあり
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乾いた硬質なロケンロー(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
きのう、この盤を聴きながら何をレビューしようかと考えているうち、寝落ちしてしまいました。リック・デリンジャーというギタリストの本質が何なのか、なかなか分かりやすい表現が思い浮かばなかったのです。経歴をここで書いても、全然伝わらないだろうし…。業界の裏方を務めることの多かったギタリストです。でも彼の出発点は、「ハングオン・スルーピー」という全米大ヒットから。不思議なことにデリンジャーは、ソロ活動に移行するまで数年を要しているんです。
一部ではジョニー・ウインターがブルーズからハードロックになってしまった原因と言われています。ジョニーやエドガーを表役に仕立てたのは、デリンジャーの功績。しかしウインター関連の最大のヒットである「フランケンシュタイン」と「ロックンロール・フーチークー」は、デリンジャーがいなかったら存在していません。わたしは彼のやりたかったことは「バンド」であり、そのフィクサーとしての居場所を愛していたんだろうと推測するのみです。
1曲めこそ、お茶らけたポップ曲です。2曲めからジャック・ダグラス制作らしい、乾いたハード曲が目白押しです。デリンジャーの最高の成果であると、わたしは思います。ビニー・アピスやケニー・アアロンスンを発掘したのも彼であります。2024.03.18