LDV019(LOCANDA DEL VENTO) 【2021年発売CD】
伊シンフォSITHONIAのメンバーによるグループの22年作。どちらかと言うとダミ声寄りで武骨でありながら、絶えず心を揺さぶってくる叙情派イタリア語ヴォーカルはSITHONIA時代から変わらず魅力的です。存在感ありまくりのベースにも注目!
90年代を中心に活躍したイタリアン・シンフォ・バンドSITHONIAのベーシストValerio RodaとヴォーカリストMarco Giovanniniらを中心に結成されたバンド、前デビュー作から5年をあけてリリースされた22年2ndアルバム。前作同様、叙情的なイタリア語の歌唱をメインに据えたこれでもかと哀愁たっぷりのシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。うつむき加減に奏でるクラシカルなピアノ、メランコリックなフルート、ここぞでエモーショナルにほとばしる泣きのギターらこれぞ叙情派シンフォと言えるプレイを聴かせますが、最も特徴的なのは前面に出てボンボンと鳴るベース。最初こそ驚きますが、この存在感抜群のベースがアンサンブルを甘くなりすぎない所でまとめ上げていて、さすが中核メンバーとして演奏を牽引します。そんな演奏に支えられて堂々と歌い上げるイタリア語ヴォーカルが何と言っても素晴らしい。どちらかと言うとダミ声寄りで武骨でありながら、絶えず心を揺さぶってくる歌声はSITHONIA時代から変わらず魅力的です。イタリアン・ロックの「歌」を堪能したいなら、これはうってつけの作品!
イタリア新鋭18年作、BANCOやPFMなど70年代イタリアン・ロックへの憧憬と暖かみのある気品に溢れたキーボード・プログレ/シンフォニック・ロック
1,110円(税込1,221円)
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