YONIN BAYASHI/ISHOKU-SOKUHATSU
日本を代表するプログレッシブ・ロック・バンド、ピンク・フロイドからの影響色濃い74年メジャー・デビュー作
3,790円(税込4,169円)
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モントローズに対抗できるのはカーマッシ(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ほとんどモントローズなセカンド作、80年です。悪い言い方をすれば、プログレ・ハードな盤でサバイバー、ミートローフの路線。金太郎飴の80年代サウンドに飽き飽きしている人にとってはつらい盤です。でもロニー・モントローズはシンセサイザーを多用した音づくりのオリジネイターなのです。ところで、モントローズは映画のサントラのように曲づくりをしているのでは、がわたしの仮説なんです。たとえば…
4. Voyager は、悪の組織に立ち向かう主人公が叩きのめされて逃亡のハイウェイ、という趣き。5. Something In The Air では一転して、機転のきく美人の刑事が味方になってくれて、そこに少し恋の芽生えが、という曲。ハリウッド映画の断片が曲のそこかしこに見え隠れするようです。そしてこの盤最大の聴きものは6. Cat On A Leash である、と断言します。デニー・カーマッシの変則叩きまくりには拳を握らざるをえません。ロニーのギターも色気がありますし、モントローズを一皮剥いたような暴れぶりです。か、カッコいい〜。モントローズとクリムゾンが結婚したみたい。
聴きこむとじわじわと来る盤であります。