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ギターつるつる(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ハードロックとジャンル分けするには、フュージョンとファンクの要素が強いのがフランク・マリノです。彼をオーバーグラウンドにしたのは78年のライブで、その余勢をかってリリースされた、半分スタジオ、半分ライブという構成です。とめどもない流れるギターのフレーズが何より魅力で、ボーカルも上手い。彼のスタジオ録音は少し大人しめになるきらいがあり、このレコードでもライブのほうにカタルシスを多く感じます。ただ冒頭の「シスター・チェンジ」は、夏の夜のぬめぬめした暑さを感じて、なかなか好きでございます。
マリノにはヘンドリックス・フォロワーというレッテル貼りがつきまとっています。ロビン・トロワーもそうですが、それに何の意味があるのか、がわたしの意見です。そもそもヘンドリックスに影響受けていないギタリストなんていません。この盤でも「オール・アロング・ザ・ウォッチタワー」をやっています。フォロワーと言うなら「ブードゥー・チャイル」をやるレンボーンのほうが、ずっとコピーらしいと思います。
「ドア・オブ・イリュージョン」のギターつるつるが聴きものです。トリオなので、リズムギターも彼なんですよね。わたしはリフ弾きのマリノもけっこう買っています。2022.10.08