CLUB131(CLUB DEL DISCO) 【2021年発売CD】
ピアノ、ヴァイオリン、バンドネオンが切れのあるタッチで絡み合うアヴァンギャルドなタンゴ・ジャズが全編炸裂。そんな三者が不意に表情を和らげロマンティックに寄り添い合うパートも美しく、硬軟自在な演奏がお見事です。チェンバー・ロック&ジャズ・ロックのファンにオススメ!
タンゴ・ジャズ・グループORQUESTA ESCUELA DE TANGOのメンバーでもあるアルゼンチンのピアニストDiego Schissi率いるクインテット、22年作。アルゼンチン・ロックのレジェンド故Luis Alberto Spinettaにインスパイアされたテーマを持つ作品となっており、全19曲の曲名はSpinettaのバンドPESCADO RABIOSOによる楽曲「Por」の歌詞に使用された単語に由来しています。ピアノ、ヴァイオリン、バンドネオンが切れのあるタッチで絡み合うアヴァンギャルドなタンゴ・ジャズが全編炸裂。そんな緊張感あるプレイを繰り広げる三者が、不意に表情を和らげロマンティックに寄り添い合うパートがまた美しく、硬軟自在な演奏がただただ見事です。タンゴらしくダイナミックに躍動するドラミング、そして敏捷な音運びでどこかミステリアスな空気を醸し出すベースも雰囲気抜群。静謐なナンバーからはなるほどL.A.Spinetta的な彼岸的境地も感じられます。チェンバー・ロック・ファンやジャズ・ロックにオススメ!
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