アルゼンチンのロック・シーンの基礎を築いたと言われる2人のミュージシャンが、LUIS ALBERTO SPINETTAとCHARLIE GARCIA。
近年、アルゼンチンでは彼らの詩情あふれるサウンドを受け継いだ素晴らしい新鋭たちが登場してきています。
今回はそんな中から特に卓越した音楽性を持つバンドたちをピックアップしてまいります☆
スピネッタ、ガルシアから連なるアルゼンチン・ロックの伝統を理想的な形で現代に伝えるのがこのバンド。南米特有のリリシズム溢れる珠玉のメロディに彩られた南米新鋭の大傑作です!
テクニカルに弾き倒すギターとヒープが宿る熱気みなぎるオルガンによるヴィンテージ色豊かなハード・プログレに、SPINETTA/SERU GIRANを受け継ぐ南米らしい「詩情」を加えた逸品。この振り幅、南米ならではだなぁ・・。
新鋭とは思えないほどに70年代プログレのエッセンスが濃厚に薫るこのサウンド。SERU GIRANやPABLO EL ENTERRADORの遺伝子を受け継ぐこれぞ正統派アルゼンチン・プログレ!!
往年のアルゼンチン・プログレを彷彿させる詩情はそのままに、より現代のプログレバンドらしいダイナミズムあふれる演奏で迫る13年2nd。アルゼンチン・プログレの伝統を現代的なサウンドで再構築するその手法は、大御所NEXUSをも凌ぐ完成度!
まるでキャメルとクリムゾンとSERU GIRANが融合したかのような、センシティヴな詩情と息を飲むようなヘヴィネスが渦巻く驚異の新鋭、08年デビュー作。
08年デビュー作が衝撃的だったヴィンテージテイスト満点の新鋭、12年2nd。一聴して現代のバンドらしいヘヴィネスに耳が行きますが、ふいにメランコリックに沈むパートでの繊細な表情は紛れも無くアルゼンチン・プログレ!この落差、たまりません〜
93年に結成されたアルゼンチンの新鋭プログレ・バンド、2015年作のなんと16枚目のアルバム。メロディとヴォーカルに受け継がれているチャーリー・ガルシアやスピネッタのDNA。70年代スタイルの新鋭による円熟の一枚。
ジャズやタンゴの香りたっぷり、ヴァイオリンをフィーチャーしたアルゼンチンのプログレ新鋭バンド、2016年デビュー作。ずばり自主制作とは思えない完成度!
なぜにそのジャケットにしたのさ!?SERU GIRANなど70年代のアルゼンチン・ロックの名バンドへのオマージュに溢れた演奏、そして、清楚な女性ヴォーカル。悪趣味ジャケと正反対の美麗なるプログレ傑作っ!
情感豊かなメロディアス・ジャズ・ロックを演奏する新鋭、07年作。ボサノヴァ風のメロウな語り口が印象的ですが、そんな中にもそこはかとなく漂うのはジャズ・ロック期のスピネッタに通じるセンシティヴさ。軽快な中にも哀愁滲むアコーディオンもいい感じです。
ボサノヴァ調のライトなジャズ・ロックだった前作から、ロック的なダイナミックさがプラスされよりアルゼンチン・プログレらしさが増した12年作。管弦を交えたしなやかなジャズ・ロックと南米特有の詩情溢れるメロディとの組み合わせが新鮮です。
アルゼンチン産新鋭シンフォ・グループ、08年のデビュー作に続く12年作2nd。タイトなリズムセクションとクールに音を刻むエレピに、ハードな唸りを上げるギターなど現代的なへヴィネスも加えたスリリングなアンサンブルと、南米的な詩情に満ちたメロディを切々と歌うヴォーカルパートとが絶妙なバランスを見せるメロディアス・ロック。軽やかに舞うフルートや劇的に響くピアノなどもアンサンブルに南米らしさを付与。その高い演奏力のみならず、陰影に富んだウェットな音使いなどからは、SERU GIRANの2nd辺りの作風をよりハードにしたかのような印象を受けます。アップテンポの曲ではアルゼンチン特有の洒落たポップセンスが聴かれるのも魅力。70年代南米シンフォからの影響を現代的なサウンドによって見事に昇華した力作です。(レーベル管理上の問題で、ケースツメ跡が付いております。予めご了承ください。)