盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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エタ・ジェイムズ、白人ポップを歌う(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
日本盤ライナーによれば、エタ・ジェイムズが白人ポップに挑戦したロングプレイ盤です。ランディ・ニューマンの出たばかりの新譜から3曲。その対象に選ばれた盤が、「セイル・アウェイ」です。これは、アフリカ系の人々が、ニシキヘビがいないなど、半ばだまされて米大陸に連れてこられた曲でございます。ただし、エッタ姐さんが歌うと、悲哀感あふれたブルーズにはなりません。ジャニス・ジョプリンがそうだったように、自分の人生を選ぶのは自分自身、という強烈な自負が感じられます。
女性ボーカリスト、という範疇からもエタ・ジェイムズははみ出しているようです。弾むビートに強力なダミ声で歌う彼女。アレサにあるフェミニンな印象をエタ・ジェイムズから感じることは少ないです。耳を張り飛ばされる激しさです。
エタ・ジェイムズは貧しい階層の出自だったと言われています。芸名の由来は、本名を逆から綴ったものだそうです。両親がだれで、正確な生年月日がいつかもわからないのかも知れません。彼女のプロフィールに幼少期に何をしていたかは書かれていないんです。純粋に歌唱力だけで成り上がった人です。2024.06.18