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初めて聴いた時、久しぶりにポールらしい楽曲が詰まったアルバムだとワクワクした♪
このアルバムを携えた世界ツアーも行われ、来日した時にはワイドショーでライブ映像が繰り返し流れていたので、きっと目にしている人は多いだろう。
そこに映し出されたポールの姿はとても若々しく、キーボードを弾きながら歌われる新曲「NEW」はビートルズ・ファンだとか、ポールのファンだとかということに関係なく、世代を超越して受け入れられたのではないかと思う。
当然、東京ドームのライブにも参戦したのだけれど、サービス精神旺盛なエンターテイナーぶりも然ることながら、やはり時代を超えて愛され続けてきた楽曲の良さを改めて認識した。
ワイドショーでライブ映像が流れていたこともあり、ステージ中央のキーボードの前にポールが立つと、「あっ、『NEW』だ!」とざわつく。
数多い演奏曲の中で、新作から披露された曲は4〜5曲だったと思うけれど、未だに新曲で観客を魅了すること自体がスゴイ!
このアルバムを2回目に聴いた時には、きっと一緒にハミングしていると思う。
それくらいにすっと入ってくるメロディ。
メロディメイカーというのはポールのためにある言葉なのだ!
近年、キャメル・ファンが注目しているのはオランダではないかと思うけれど、KERRS PINKに代表される北欧のバンドも見逃すことは出来ない。
そんな中登場したノルウェーのキャメル系シンフォ・バンドTHE WINDMILLは、前作がとても良かったので注目していた。
5年ぶりに発表されたという本作は、冒頭から24分近い大曲で聴く人を圧倒する。
1曲の中で様々な表情を見せ、聴きどころ満載。
これだけでもう満腹状態なのだが、間断なく続く2曲目がまた泣きのメロディの10分超曲。
ハードに切りこんでくるギターもカッコいいけれど、やはりリリカルなフルートとピアノが奏でるメロディが叙情派シンフォ・ファンの心を捕えて放さないのではないかと思う。
ひと言で言い表すならば、確かにキャメル系のサウンドなのだが、キャメル一辺倒ではないところが彼らの個性なのかもしれない(私はキャメル一辺倒でも一向に構わないのだけれど・・・)。
前作も20分超えの曲を中心とした大作志向だったし、メロディが美しい好作品だった。
このアルバムを聴いて、バンドの方向性はブレていないなと思った。
早くも次作が楽しみ!
キング・レコードのヨーロピアン・ロック・シリーズで、新興レーベル・グロッグから発売された作品の1枚として紹介された時には、白地にグループ名だけが書かれたシンプルなジャケットに興味を惹かれることもなく通り過ぎてしまったが、あらためて聴いてみると極めてイタリアらしい好作品だと思う。
ただ、これをプログレとかシンフォニック・ロックとして語っていいのかどうか・・・?
確かにメロトロンやフルートが奏でるメロディに初期クリムゾンの耽美性を感じなくはないが、ゆったりとしたアコースティックな曲の美しさと歌心のあるヴォーカルこそが本来の魅力なのではないだろうか。
彼らの音楽は、儚さと幻想、そして叙情性に満ちている。
そして、当時の他のバンドと比較しても決して引けを取ることはなく、イタリアン・ロックの良さが全て凝縮されているとともに、触れると壊れてしまいそうな繊細さは例えようがなく癒しさえも感じる。
1曲目を聴いてすぐにピンク・フロイドの影響を感じ取れるドイツのシンフォ・バンドで、これがデビュー作のようだ。
終始ギルモア風味の泣きのギターがメロディを引っ張っていき、ジャケット・イメージのとおりに霧がかかったような翳りをもたらすキーボードも良い味を出している。
英語で歌うヴォーカルは特徴的な声質ではなく、特別な上手さも感じないが、哀愁に満たされたバンドのサウンドにとても合っている。
10分越えの大曲が2曲、全体的には6分〜8分の曲が並ぶ。
しかしながら、タイトル曲「Crying Of The Whales」のPart1で始まり、そのテーマを引き継ぐPart2でラストを迎える構成はアルバムに統一感をもたらしており、ジャーマン・シンフォ・ファンの琴線に触れる作品なのではないかと思う。
とても美しく繊細な音で魅了するイタリアのバンド。
男性Voが歌う曲もあり、後半にはロック調の展開をみせる曲もあるが、全体的に音数少なめの演奏で繊細な女性Voを際立たせている作品。
囁くように歌う女性Voの美声は、確かにアニー・ハズラムを思わせるところがあり、ルネッサンスを例えに出されることに異論はない。
イタリアには素敵なカンタウトリーチェがたくさんいるのに、女性Voをメインに据えたバンドはあまり思い浮かばない。
どちらかと言うと、女性美Voの宝庫であるウクライナのグループ(たとえば、FLEURとか)や、北欧のKIRKELIGレーベルあたりにありそうな感じがする。
これまで、イタリアにはあまり無かったタイプのバンドではないかと思う。
女性Voファンには、素直におススメしたい♪
スタンリー・クラーク・バンドに参加してグラミー賞を受賞し、音楽好きならば知らない人はいないであろうジャズ・ピアニスト上原ひろみの全米デビュー・アルバム♪
私が初めて聴いた曲は、このアルバムの1曲目に収録されている「XYZ」。
ジャズに疎い私がこの曲を聴くきっかけになったのは、SNSサイトでたまたま目にした「これはプログレです」というようなつぶやき。
早速、YouTubeで検索したライブ映像を観て、「これは凄いぞ」と衝撃を受けた(聴いたことがない人は、YouTubeで検索してみて欲しい)。
ジャズが自由度の高い音楽だというのは理解していたつもりだけれど、ジャズ・ピアノに対して「お洒落な大人のイメージ」を勝手に抱いていたので、こんなに力強くてスピード感があり、即興性の高い演奏があるとは思っていなかった。
上原ひろみは、ライブで「この時、この場所でしか生まれない音楽」ということを毎回言うけれど、あらためて聴いてみると、この頃からインプロヴィゼーションを大切にしていたのだなぁと感じる。
帯に書かれた「鮮烈な全米デビュー・アルバム」という謳い文句に偽りはない!
CAMELとMOON SAFARIを引き合いに出されたら、聴かないという選択肢はない。
最初に書いてしまうと、プログレ・ポップ作品、メロディアス・シンフォ作品としてはかなり良い出来だと思う。
さすがに、CAMELやMOON SAFARIを引っ張り出すだけのことはある。
CDを再生すると、ピアノの音に続き、アコースティック・ギターが加わる。
そして、次に甘いヴォーカルが聴こえてきた瞬間、「これ、好きだ!」と感じた。
しかも、続いて流れる美しいコーラス♪
バンドメンバー4人にゲストで女性Voが加わった5人構成で、曲によっては他のゲストが参加している。
テクニックを表に出すような派手さはないけれど、スタジオ・ミュージッシャンが結成したというだけあって安定した演奏。
1曲目には少し「宮殿」っぽいメロディが入っているけれど、クリムゾン影響下のサウンドではなく、フロイドのドラマティックさも持ち合わせたようなメロディアスな美曲。
全編を通してそんな美メロ曲が並んでおり、ゲストによるフルートやサックス、クラリネットなどの管楽器も曲の雰囲気を大切にしつつ変化を与えている。
そして、ゲスト扱いの女性Vo LULA BEGGSはリード・ヴォーカルやコーラスで活躍しており、正式メンバとしてクレジットされても良いのではないかと思うほど、バンドに溶け込んでいる。
言葉の安売りは良くないのだけれど、本当に傑作!
ベルギーのバンドというと、すぐにはMACHIAVELくらいしか思い浮かばない私は、こんな素晴らしいバンドが生息している国だとは知らなかった。
コメントを読むと、このアルバムが5枚目のアルバムということなので、今まで知らなかったことが悔やまれる。
早速、過去作も検索しなければ・・・・。
ピンク・フロイド影響下にある4人編成のメロディアスなフレンチ・シンフォ作品。
過去作もフロイドを連想させる作風だったので、これまでのアルバムを聴いたことがある人にとっては、その想定を大きく外すことはない。
インストゥルメンタル曲が多くを占める中で、ギルモアを思わせるのびやかなギターに乗せて歌われる3曲目や7曲目のヴォーカルはとても温かみがあり、4曲目のアコースティック・ギター・ソロによる小曲もよいアクセントになっている。
トータル時間が40分くらいなので最近の作品としては短いかもしれないけれど、アルバムの構成やバランスが良く考えられている良作だと思う。
FLAMBOROUGH HEADのキーボードEDO SPANNINGAとギターEDDIE MULDERに、ODYSSICESのドラムMENNO BOOMSMAが加わったトリオ編成のバンドTRIONのデビュー・アルバム。
全編にメロトロンと甘いメロディを奏でるギターを配したシンフォニック・ロックで、全体的にはゆったりとした包容力のある音作りだが、緩急が効いた曲構成がとても良い。
EDO SPANNINGAは、キーボード以外にもフルートやオーボエ、チェロまで演奏しており、その多才振りを発揮している。
そして、甘いメロディのギターにフルートが加わると、そこに表れてくるのはキャメル・サウンド。
2曲目や7曲目など、叙情的な曲はキャメル・ファンにもお奨めできるのではないかと思う。
個人的には、アコースティック・ギターのパートが好き。
若干、ジェネシス色も感じるインストゥルメンタル作品。
CLAUDIO BAGLIONIが75年に発表した6thアルバム。
いわゆるカンタウトーレに関しては疎い私でさえも知っている名作で、昔LPを持っていたけれど、リマスター盤が発売された時に買い直してしまったくらいお気に入りの作品。
何と言っても、アレンジを手掛けているのがNEW TROLLSのCONCERTO GROSSOで知られるLUIS ENRIQUEZ BACALOV♪
BACALOVはアレンジだけではなく、キーボードの演奏でも参加している。
SEを使用するなど曲間なく進むアレンジは、アルバムとしての統一感を産み出しているし、リマスター盤だからこそ気がつくのかもしれないが、ひとつひとつの音への細かいこだわりが感じられる。
シンフォニック・ロックを名乗るありきたりなバンドなんて一蹴してしまう程にドラマティックなイタリアン・ロック・ファン必聴の1枚。
もしかしたらEL&Pファンとしては賛否があるのかもしれないし、セールス面では成功したとは言えないけれど、個人的には結構好きなアルバム!
エイジアで活動していたカール・パーマーの代わりにコージー・パウエルが参加すると聞いた時には、商業主義的な作為を感じて「結局、EL&Pを語りたいためにPのドラマーを引っ張って来ただけでしょ!?」と目もくれなかったのだけれど、友人の勧めで聴いてみたら正にアップデートされたEL&Pだった。
コージー・パウエルはハード・ロック系のドラマーの印象が強かったのだけれど、数々のバンドを渡り歩いてきたその実力はここでも存分に発揮されており、全体的にロック色が強くなっている。
グレッグ・レイクの声は、この頃はまだとても魅力的で、バラード曲「Lay Down Your Guns」では色気ある甘いヴォーカルも聞かせている。
そして、キース・エマーソンは70’Sのヴィンテージ感を脱ぎ捨て、それでもEL&Pサウンドの根幹を担っている。
思っていた以上に3人のバランスが良く、当時の音楽市場を思い返してみて、売れてもおかしくない曲はあるのだが、結局この1作のみで解散してしまった。
ラストにホルストの「火星」が収められていて、これも聴く前は「まだ、そんなことやっているの?」と思ったのだけれど、聴いてみると選曲としては良かったと思う。
キーボードを中心としたシンフォニック・ロックを繰り広げるAFTER CRYINGの3rdアルバム。
曲間なく展開される冒頭の「Manticore Erkezese I」〜「Manticore Erkezese II」はエマーソン節全開で、EL&PやNICEのファンを一瞬で虜にすると思う。
しかしながら、単なるフォロワーと位置付けられないのは、バンドとしてのスタイルが確立しているからだと思う。
フルートやチェロが加わり、クラシカルな色合いも持ち合わせていて、ハンガリー語(?)で歌うヴォーカルの穏やかな声質やコーラスも曲に合っている。
特に後半から終盤にかけてはクラシカルな色合いが強く、ピアノソロの7曲目や管楽器が導入される8曲目、そして13分超えのラストなどは東欧のバンドらしさが溢れている。
キーボード・ロックのカッコよさと、クラシカルな美しい旋律との対比が見事な作品だと思う。
ギリシャもまた、美声女性Voの宝庫です♪
とは言え、日本で知られているアーティストは少ないのではないかと思います。
しかし、ハリス・アレクシーウは国内盤のCDが発売されていて、このアルバムは本国発売から遅れることわずか1ヶ月で国内盤が発売されたそうです。
前作が予想を上回る売り上げであったということもあり、当時のファンの期待度がわかるエピソードではないかと思います。
作品としてはオシャレなポップ・サウンドですが、ギリシャの歌手の独特な節回しがそこに民族性をプラスしています。
ソクラテスのリーダであったニコス・アンディパスがサウンド・プロデューサーを担当していることもあり、ストリングスが加わったシンフォニックな曲も聴くことが出来ますが、その一方で、ピアノとギターをバックに切々と歌う静謐な曲もあります。
確かに日本人好みのメロディなのかもしれませんが、やはりハリス・アレクシーウの美声があってこそ、とても魅力的な作品に仕上がったのだと思います。
82年の「End Of Illusion」以降、音沙汰のなかったスウェーデンのキーボード奏者ANDERS HELMERSONが20年振りに発表した2002年復活作。
前作を継承するカラフルでスペイシーなキーボードをメインにしたシンフォニック作品に仕上がっている。
歌っていないけれど、女性Voは曲の幻想性を高め、男性Voはリズム隊と共に民族音楽のような雰囲気を醸し出している。
ゲスト・ミュージッシャンも加わり、さらにスケールアップしており、前作を気に入ったファンならば、大きく外すことはないと思う。
チリのシンフォ・バンドENTRANCEのキーボード奏者JAIME ROSASによるトリオ編成のバンドだが、ギター&ベースとドラムもENTRANCEのメンバーなので、ENTRANCEのサブ・プロジェクトと言っていいのかもしれない。
JAIME ROSASの名前を冠しているだけあって、ENTRANCEよりもキーボードを中心に据えた構成になっている感じはするが、強力なリズム隊に支えられたテクニカルな演奏は、さすがに聴きごたえがある。
畳み掛けるような演奏から一転して、クラシカルなピアノ演奏をメインにした曲を披露するなど、アルバムの構成もよく考えられている。
3分前後のインスト曲が中心だが、1曲がそのコンパクトさを感じさせない程密度が高い。
ラストの「Viajero Astral」はヴォーカル入りの15分を超える作品。
メンバーのソロ・パートも聴くことが出来るプログレ・ファン好みな曲で、哀愁感のあるヴォーカルは、きっと南米ファンの好感度も高いはず。
ENTRANCEのアルバムに引けを取らない好作品♪
オランダの女性Voシンフォ・バンドの2005年デビュー・アルバム。
ひと言で言ってしまうと、とてもオランダらしいバンドで、ゆったりとしたメロディに、幻想的なキーボードが漂うクラシカルなサウンド。
繊細な女性ヴォーカルがとても良くて、その美声はずばりアニー・ハズラム!
ということで、大風呂敷を広げない程度にルネッサンス・ファンにもおススメな作品。
8曲目のタイトル曲や、11曲目の「Heaven and Hell」など10分前後の曲が含まれておりドラマチックな盛り上がりをみせるが、あまり仰々しくないことが却ってバンドの良さを引き出しているような気がする。
ただひとつ不満を言わせてもらえばドラムが単調。
それでも、個人的には平均点以上のアルバム♪
プログレ・ファンならば、「どこかで見たことがあるな!?」と感じる印象的なジャケット・・・内ジャケを確認するとPaul Whiteheadの名前が・・・。
内ジャケットのイラストや曲ごとに添えられたイラストなど、ファンにとってはとてもうれしい丁寧な作りになっている。
サウンドに関しては、4人のメンバーによるバンド形式の作品になっているので、音に厚みがあって聴き応えがある。
主役のSHAUN GUERINはドラム、キーボード、ギター、ベースを演奏し、マルチ・プレイヤーぶりを発揮しており、ヴォーカルも取っている。
朝焼けが燃える1曲目はYESの影響をを感じなくもないが、ヴォーカルの声質やファンタジックなメロディは、ジャケット・イメージそのままにジェネシス♪
アメリカのバンドらしいが、その音楽性や叙情性は英国産と言われた方がしっくりくるような気がする。
カラフルなキーボードを中心とした正統派シンフォ・プログレ♪
KESTRELの唯一作で、プログレ・ポップの名作・・・と書き始めてふと思ったのだが、このメロディアスで親しみのあるサウンドと優しいヴォーカルの声質を考えれば、「プログレ」の冠を外して、単純に「名作」と呼んでいいのではないだろうか。
75年はプログレ・バンドがデビューするには遅すぎたけれど、今聴いても耳馴染みの良いメロディを書き上げたこのバンドが、何故この1作品のみで終わってしまったのかとても不思議。
そこには、メンバーの引き抜きなどの理由もあり活動期間は短かったようだが、タイミングが悪かったとしか思えない。
このふざけたジャケットも一因なのかもしれないけれど・・・。
ある時期まで再発されることもなく完全に忘れ去られてしまい、一時期は高額で取引されるコレクターズ・アイテムになっていたようだが、あらためて聴き直してみるとそれも納得がいく完成度だ。
しっかりとオリジナリティもあるし、メロディアスなサウンドに酔いしれていると、突然プログレ・モードで入ってくるオルガンやギターもカッコいい。
リズム隊もしっかりしているし、返す返すも1作で終わってしまったのが惜しい。
敢えておススメ曲を選ぶならば、メロディはもちろんコーラスも美しい1曲目と、初期クリムゾンさえも思わせるメロトロンが流れ出すラストだろうか。
まぁ、捨て曲はないのだが・・・。
アラン・パーソンズとエリック・ウルフソンによるプロジェクト・バンドの6作目。
この作品以前にも話題作やヒット曲はあったけれど、彼らの名前を広く世に知らしめたのはこのアルバムだと思う。
プロジェクト初期からコンセプトを持った作品を発表していたが、このアルバムではポップ路線に舵を切り、商業的にも成功した。
収録されている曲は、ヒットしたタイトル曲「EYE IN THE SKY」のようなポップ・ソング、ラストを飾る美しいバラード「OLD AND WISE」、軽快なインスト・ナンバー「MAMAGAMMA」、いかにも80'Sらしいロック曲「YOU'RE GONNA GET YOUR FINGERS BURNED」などバラエティに富んでいる。
そして、アルバムのハイライトは「SILENCE AND I」。
ライナーノーツによれば95人のオーケストラ(95人と言えば、ほぼフルオーケストラ!)との共演になっており、曲の美しさもさることながらそのサウンドは圧巻で、プログレ・ファンも納得のクラシカル・ロックに仕上がっている。
心地良い曲が並んでおり、今聴いても十分に楽しめる。
名作は時を経てもその輝きを失うことはない。
ドイツのEL&P TRIUMVIRATの3rdアルバム。
キーボード・トリオを例える時に、必ずと言ってもいいくらいEL&Pが引き合いに出され、それはそれでとてもわかりやすいのだけれど、「全然、違うじゃん!」ってなることも間々ある。
しかし、TRIUMVIRATに関しては、これ程的確な例えはないのではないだろうか。
今でも覚えているが、学生の頃にNHK-FMのプログレ特集番組(っていうのも、振り返ってみると凄い企画だと思うが・・・)から流れて来たのがTRIUMVIRATだった。
それがどの曲だったか忘れてしまったけれど、輸入レコード店や中古レコード店を巡ってこのアルバムを見つけた時には、それこそレコードが擦切れる程繰り返して聴いていた。
組曲形式の曲はもちろん、2〜3分程度の曲でもEL&Pからの影響は色濃く、EL&Pファンやキーボード・ロック・ファンには是非聴いてみて欲しい。
ヴォーカルにグレッグ・レイクのような色気があれば、さらに本家に近づくことが出来たかもしれないが、それが単なる物真似バンドにならなかった要因なのかもしれない。
クリムゾン、UKのJ.ウェットン、YESのS.ハウ、G.ダウンズ、EL&PのC.パーマーが結成したエイジアのデビュー・アルバム。
いわゆる5大プログレ・バンドを通過してきたメンバが揃った正にドリーム・チームだが、エイジア結成のニュースに色めき立ったプログレ・ファンからは失望の声も聞かれた。
しかし、試行錯誤しながら活動を続けてきたプログレ・バンドが解散や方向転換を余儀なくされる中、その閉塞感を打ち破った作品こそがこのアルバムだと思う。
エイジアは、限られたファンが愛していた長尺で難解なプログレというジャンルを誰が聴いても心地良いサウンドに昇華した。
後進のバンドを例える時に引き合いに出されることは意外に少ないけれど、メロディアス・シンフォと称されるバンドの中には、大枠で語ればエイジアの後継者は少なからず存在している。
大ヒット曲「Heat Of the Moment」を筆頭に、1曲が5〜6分程度のコンパクトな楽曲ながら、そこには確かにプログレッシブ・ロックの魅力が詰まっている。
J.ウェットンが来日公演の際に好んで使っていた「君たち最高だよ!」という決まり文句をそのまま返したい80’Sプログレ最上級の1枚。
クリムゾン・ファンの間で賛否両論を巻き起こした80’Sクリムゾン3部作の第1作目。
個人的には、最初は否定派だったのだけれど、今ではそんなことを忘れたかのように愛聴盤の1枚に加わっている。
サウンド的には、初期クリムゾンに比べると軽快だが、ポップになったわけではない。
B.ブラッフォードとT.レヴィンという凄腕のリズム隊をベースに、メロディよりもリズム重視の方向性が感じられ、リズムに乗せて弾かれるギターリフも印象的。
後のメタル・クリムゾンを予期させるようなへヴィーな曲もあり、ブラッフォード・ファンとしても聴きどころ満載なのだが、A.ブリューのヴォーカルとクリムゾンのイメージとのギャップが、初めて聴いた時に受け入れ難かった理由だと思う。
当初、ディシプリンと名乗って活動していたらしく、クリムゾン再結成ありきで召集されたメンバーではないのかもしれない。
それだけに、初期クリムゾンの音楽性とは大きく異なるが、クリムゾンの歴史を語る上では外すことが出来ないアルバムだと思う
イタリアのシンフォニック・ロックを牽引するBAROCK PROJECTの2019年作。
デビュー・アルバムから聴いているバンドだが、久しぶりに聴いてみたら、さらに洗練されて聴きやすくなった感じがする。
メンバーの実力はすでに実証済みだし、英語で歌われていることもあり、イタリアン・ロックとかユーロ・ロックという枠の中で語られる作品ではないと思う。
それでも、ピアノで始まる3曲目のPFMっぽいパートや、8曲目のアコースティックなヴォーカル曲などにはイタリア色が見え隠れし、イタリアン・ロック・ファンを失望させることはないだろう。
ほとんどの曲を作曲しているキーボードのLuca Zabbiniがバンドの方向性を主導しているのは確かだと思うが、ハードに切り込んでくるギターもカッコいいし、その音圧に負けないクリアーなヴォーカルやコーラスも素晴らしい。
裏ジャケを見ると、メンバーは意外と若く、さらなる進化が期待できるのではないかと思う。
バンド名のロゴとか、石を積み上げたオブジェを中心にしたジャケットの構図は、若干ロジャー・ディーンを思い起こさせる。
さらに「イエス直系のサウンド」というようなCD評を読んでしまったので、否応なく飛びついてしまった。
正直なところ「イエス直系」は言い過ぎだが、確かにイエス寄りのサウンドで、1曲目からその傾向は明らか。
ヴォーカルはガブリエル風で、ポルトガル語で歌われているらしいが、フランスのアンジュを思わせるようなところもある。
かと思えば、情感たっぷりな歌を聴かせるヴォーカリストの守備範囲は幅広いが、その特徴的なヴォーカルは好みが分かれそうな気もする。
アコギで始まる2曲目は、イエスというよりもイタリアのシンフォ・バンドのような雰囲気の曲だし、全体を通して聴いてみると、カラフルなキーボードやアコースティック・ギターがリードするパートがとても良い。
ヴォーカルの声質なども考えると、イエス・ファンよりジェネシス・ファンにおススメなのかもしれない!
言わずと知れたジェネシスのドラマー&ヴォーカリストであるフィル・コリンズのベスト・アルバム。
飛ぶ鳥を落とす勢いであった80年代から90年代の代表曲が並んでおり、収録曲の大半が全米・全英ベスト10入り、そのうち半数以上が1位を獲得しているという恐るべきベスト盤。
その記録だけでも、当時のフィル・コリンズがいかに優れたメロディ・メーカーであったかがわかるが、このアルバムには彼がプロデュースを手掛け、デュエットにも参加したフィリップ・ベイリー(アース・ウィンド&ファイアー)の「Easy Lover」や、シンディ・ローパーのカバー曲「True Colors」も収められている。
フィル・コリンズ自身の曲も、「One More Night」のようなバラード曲から、「Sussudio」のようなノリのいい曲、映画への提供など多彩な曲が並んでいる。
アルバムタイトルは「ベスト・オブ・フィル・コリンズ」だが、80’S&90’Sのベスト・アルバムと言っても良い程の粒揃いで、とてもお得感のある1枚♪
女性Voファンならば、きっと通過してきたであろうケイト・ブッシュのデビュー・アルバム。
デビュー当時、10代だったということには驚きを隠せないが、独特の歌い回しと美声、そして聴く人を一瞬にして虜にしてしまうような表現力は言い表す言葉が見つからない。
天才の名を欲しいままにした彼女は、その美貌からアイドル性も身に纏い、まさに鮮烈なデビュー作であったと言える。
3〜4分くらいのポップな曲が大半を占めている作品で、これ程までに心を突き動かされたという経験はあまりない。
もちろん自分が多感な時期に出会ったことも影響しているとは思うが、透明感があるピュアな歌声は世代を超えて訴えかける力があると思う。
「代表曲『嵐ヶ丘』収録」と聞いてピンとこない人でも、「恋のから騒ぎ」のオープニング曲と言えば、「あぁ、あの曲ね♪」と思い出す人もいるのではないだろうか。
その後に発表された作品(近年の作品も含め)を聴いても、その魅力は一向に衰えることはないが、全てはここから始まった。
好きなアルバムはいくつかあるが、まずはこれから聴いて欲しい♪
1994年に発売された「対」以来20年振りとなったピンク・フロイドの新作。
元々、アルバムの発売間隔は長いのだが、リック・ライトが亡くなった時点で、「もう、フロイドの新作はないだろう」と思っていた。
正式な活動停止や解散宣言はなかったが、ギルモアに新メンバーを入れて再起動する柔軟性があるとは思えなかった。
しかし、ここに届けられたアルバムは確かにフロイド・サウンド。
それもそのはず、過去のセッション音源を使っているので、正真正銘のリック・ライトの演奏なのだ。
ギルモアのギターも、「いかにも」という感じで良い!
個人的には、そこそこ聴ける仕上がりだったけれど、おそらく生粋のフロイド・ファンは満足しないだろう。
全体的に緊迫感はないし、過去の作品と比較したら、その時点でダメ出しされてしまいそう。
この作品は、ピンク・フロイドの新作というよりもリック・ライトに捧げられたアルバムとして聴くのが正しいのかもしれない。
私は繰り返し聴いていたので平均点はつけるけれど、絶対的なフロイド・ファンにはお薦めしない・・・と書きつつ、絶対的なフロイド・ファンはきっと買うと思ってもいるけれど・・・。
ドイツのシンフォ・バンド Seven Steps To The Green Doorの4作目。
1曲目「Possible Delayed」の美声女性Voで、「なかなか良さそう♪」と思い、2曲目・3曲目と聴いていって、「えっ!このバンド、こんなに良かったっけ!?」と思ったくらい進化した。
ドイツのバンドらしい叙情性を残しながら、英国産のような洗練された音作り。
変拍子を多用した演奏からメロディアスな曲調への変化をみせたり、ジェントル・ジャイアントを彷彿とさせる曲もあり、5曲目の「Imprisoned」ではデス調ヴォーカルが入ってきたりと変幻自在だ。
男性メインVoと美声女性Voのコーラスも美しいし、ピアノやメロトロンを聴かせるキーボードや、タイトなリズムを刻むリズムセクションもしっかりしている。
捨て曲はないが、何と言ってもラストの大曲「Ordinary Maniac」が聴かせ所だろう。
曲調の変化が激しいけれど、ノリがいい中盤からエレクトリック・バイオリンが加わり重厚な展開をみせる後半まで、一気に聴かせる。
しかし、何故こんなジャケットにしたのだろう!?
ジャケットも含めた総合的な作品がプログレだったはずなのだが、このセンスはよくわからない。
「ジャケ買い」という言葉が意味をなさなくなるくらい、音楽を表現していない。。。
振り返ってみると、キングレコードから発売されたユーロ・ロック・コレクションはスゴイ企画だったと思う。
今は情報が溢れかえっていて却って収拾がつかない状況だが、当時はほとんど情報が無い状態で、音楽好きな人は少ない情報と自分の直観だけを信じて葛藤していた時代。
そんな時代に発売されたユーロ・ロック作品の数々はどれも魅力的で、今度は限られたお小遣いの中でどれを買うべきかと頭を悩ませるのであった。
ライナーノーツを読んでも、「ほとんど情報がない」と書かれているバンドも多かったけれど、作品はどれも素晴らしかった。
そんな時代にあって、すでに国内盤も発売されており、熱心なユーロ・ロック・ファンにはその名を知られていたノヴァリスの「時の交差(AUGENBLICKE)」はファン待望の1枚だったのではないだろうか。
レコードの帯には「イギリスにキャメルあり、ドイツにノヴァリスあり」と書かれていて、しかもライナーをスライドするとジャケットの猫の目の色が変わるという変形ジャケットを再現した優れものだった!
サウンドに関して言えば、初期のプログレ指向な大曲ではなく1曲がコンパクトにまとまっているが、その分だけ洗練され、叙情性が高まったような気がする。
個人的には、初期の作品は後追いで聴いているので、ノヴァリスと言えばこの作品♪
インスト曲とヴォーカル曲のバランスも良く、オープニングの「デンマーク」を始め、「秋風」、「さすらいを道づれに」など、ドイツ・ロマン派の面目躍如♪
叙情派ロック・ファンならば、絶対に外すことはない。
オザンナが分裂し、エリオ・ダンナとダニロ・ルスティチが結成したグループUNOの唯一作。
インターナショナル指向の作品でおどろおどろしさは薄れているので、オザンナを期待すると若干肩透かしをくらう。
それでも、エリオ・ダンナが奏でるフルートやサックスは情感たっぷりで、やはりその存在感は素晴らしい。
演奏はハードだがメロディが重視されており、英語で歌われている曲もありながら、却ってイタリアらしいファンタジックな色合いが濃くなっているように感じられる。
特に1曲目の「Right Place」と、10分を超える大作の「Uno Nel Tutto」はイタリアン・ロック・ファンにおススメ。
そして、アルバムのラストの「Goodbye Friend」はフロイドの「狂気」を連想させる曲・・・と、ずっと思っていたのだけれど、スキャットが「狂気」と同じ女性Voだということを最近まで知らなかった。。。
この後、バンドはジャズ・ロック色を強めてNOVAへとつながっていくのだが、それを予兆させる演奏も聴くことが出来る好作品。
多くの国で1位を獲得したというヒット曲「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed the Radio Star)」が収録されているバグルスのデビュー・アルバム。
確かに、「ラジオ・スターの悲劇」はヒットしたものの、一発屋のイメージは否めないが、このアルバムが発表された当時、時代はラジオ・スターの時代からMTVに移っていたわけで、まさに時代を捉えていた1曲でもあったのだ。
思い返してみれば、ラジオから流れてくる曲の中にはたくさんの出逢いがあったし、音楽好きにとってはとても重要なメディアだった。
「ラジオがテレビやビデオに取って代わられたとして、それがどうしたの?」と言われれば返す言葉もないけれど、情報量が多いとどうしても意識は分散してしまうので、ラジオで聴いている時の方が、音楽に集中していたような気がする。
メンバーのトレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズがYESに加入したことによって、プログレ一族の扱いになっているが、このアルバム自体はポップ・アルバム。
それでも、ダウンズのキーボードはプログレ・ファンの心をくすぐるところもあり、アンダーソンとウェイクマンが抜けた穴をバグルス吸収という形で埋めたスクワイアの目の付け所に感心してしまう。
さすがは、YESの人事部長!
カナダのプログレ・バンドFMの2015年復活作。
オリジナルメンバーは、キャメロン・ホーキンスのみという「よくある再結成」ながら、FMの新作と言われても違和感はない仕上がり。
かつてのFMは、プログレ仕立てながらエレクトリック・ポップの色合いもあるメロディアスなサウンドが特徴だった。
そんな彼らの復活作は、プログレ曲、メロディアスなポップ曲、少しハードな曲など、色々なタイプの曲が入っており、全曲ヴォーカル入り。
どこか懐かしい雰囲気を感じるサウンドはとても魅力的だが、メンバーのテクニックがぶつかり合うようなインストゥルメンタル曲も聴きたかったと思うのは贅沢だろうか。
テクニカルな演奏ではあるが、近年のシンフォ・バンドにみられるような隙のない壮大な楽曲ではなく気軽に聴ける。
その点では、広いファン層に受け入れられるのではないかと思う。
エレクトリック・ポップ色はやや薄れているものの、プログレ・ポップの王道を行く好作品♪
「リレイヤー」発表後にメンバーのソロ作品が出揃った時の評価は「J.アンダーソンこそがYESだ」という論調だったような気がする。
しかし、このアルバムを聴けば、YESの音楽性をリードしていたのはC.スクワイアであるということが分かる。
P.モラーツ、B.ブラッフォード、M.コリンズ、J.ハスティングなど、豪華なゲスト陣を迎えて作成されており、ライナーノーツによれば、P.シンフィールドも携わっているらしい。
このメンバーを見れば、「YES+クリムゾン!?」とワクワクした気分にもなるが、サウンド的には明らかにYES寄り。
それでも、ゲスト陣の演奏はとても刺激的で、アルバムの完成度を上げることに貢献していることは間違いない。
そして何よりも、YESではバック・コーラスに徹しているスクワイアのヴォーカルがメインで聴けるのがうれしい。
アンダーソンにも負けないくらいの高音でYESのコーラスを支える彼のヴォーカルは、思っていたよりも繊細で、とても曲にマッチしている。
実は歌えるベーシストなのである!
アルバム全体の印象としては、YESミュージックを継承したプログレ色を残しながらも、メロディアスで聴きやすいポップ・センスも加えたサウンド。
スクワイア・ファンには全編で響きわたるベース音を満喫して欲しい。
何はともあれ、YESファンは必聴の1枚です♪
IONAやKARNATAKAのファンに(もしかしたら、ALL ABOUT EVEのファンにも)おススメな女性Voメロディアス・ロック作品。
3人の美形&美声な女性Vo(KATE EMERSON、KATE BELCHER、EVELYN DOWNING)がリード・ヴォーカルを取り、趣が異なる曲でファンを魅了する。
裏ジャケを見ると、MERMAID KISSのメンバーは3人なので、彼女たちはゲスト扱いなのかもしれないが、この作品における位置付けはかなり高いと思う。
1曲目にはKARNATAKAのPAUL DAVIESも参加していて、この辺りの人脈図は、結構複雑に絡みあっているようだ。
アルバム収録曲としては、それぞれの声質を活かした良い曲が並んでいると思うが、難を言うならば7曲入りで30分程度のミニ・アルバムであることだろうか。
聴き終わった後に、まだまだ聴いていたいと思ってしまう♪
以前に他のアルバムのレビューでも書いたのだけれど、役者が揃ったツェッペリンにおいては陰に隠れがちなジョン・ポール・ジョーンズこそが、実はバンドのバランスを取っていたと思っていた。
そして、この1stソロ・アルバムを聴いた時には、その思いが確信に変わった。
さらに勝手なイメージで言ってしまうと、ベースの人って、「俺が、俺が・・・」と前に出てくるギターやキーボードの人を優しく見守ってバンドを支えているような感じ(本当に勝手なイメージです・・・)がするが、そんな制約に囚われずに彼がやりたいことを形にしたら、とても攻撃的なロック・アルバムになった!
しかも、「Snake Eyes」ではLondon Symphony Orchestraのストリングスをバックにオルガン・ソロを披露し、マルチ・プレイヤーぶりも発揮している(これがまた、素晴らしい♪)。
当時、来日公演も実現して(確か、クラブ・チッタだったと思う)、一緒に行った先輩と「全編インストで、最後まで聴かせられるってスゴイですよね!」と話したことを覚えている。
それが、ライブのことだったか、アルバムのことだったかは覚えていないけれど、ジョンジーは物静かで紳士なイメージ通りの人だった!
朝焼けが燃える1曲目、ハウの演奏を再現したようなギターソロの3曲目、「ラウンド・アバウト」を思わせる始まり方の5曲目など、所々にイエス・フレーズが見え隠れするATLANTIDEの唯一作。
1曲目は、よく本家からクレームが来なかったなと思うくらいそのままのメロディで始まるのだが、一転してアコースティックでファンタジックな曲調に変わり、最後はまた朝焼けが燃える。
全体的に歌物のような穏やかな雰囲気を持ちながらも、露骨なイエス路線でプログレ・バンドの扱いを受けているのかと思ったら、VISITORSとも繋がっているらしい。
緩急が効いている好作品で、それなりに聴き所はあるのだが、やはりオリジナリティに欠けると言わざるを得ない。
突っ込みどころ満載なので、別の楽しみ方はあるのだが・・・。
イーグルスの代表作と言えば、やはりこれです。
彼らの最高傑作ということに留まらず、ロック史に輝く名盤と言えるでしょう。
イーグルスは、個人的にはそれ程思い入れが強いバンドではないのですが、「Hotel California」と「New Kid In Town」が聴きたくて、今でも取り出してしまうアルバムです。
確かに「Hotel California」のイントロと終盤のギターソロは印象的です。
1曲目からメインディッシュを持って来られた感じですが、あらためて聴き直してみると、アルバムとしての全体的なバランスがとても良いことに気付きます。
ソロでヒット曲を産み出していることからもわかるように、メンバー全員が歌えるし、コーラス・ワークも美しい。
これは好みの問題ですが、私はコーラス・ワークがきれいだと、もうそれだけで作品に対する好感度が高くなります。
カリフォルニアという街に漠然と抱いているカラッとしたイメージとは異なるサウンドですが、ジャケット・イメージはそのサウンドを端的に表しているのではないでしょうか。
アイオナ・ファンにおススメな女性ヴォーカル・ケルティック・ロック・バンドKARNATAKAの3rdアルバム。
前作までと比較するとロック色が強く、壮大でドラマティックな作品になっている。
曲をリードしているのは力強いギターと幻想的なキーボードだが、フルートもそのサウンドを支える重要なポイント。
曲間が短いアレンジも、アルバムの統一感を作り上げる上で一役買っていると思う。
何はともあれ、リード・ヴォーカルのRachel Jonesの美声に女性ヴォーカル・ファンは瞬殺されるはず!
透明感があり伸びやかなヴォーカルは、わかりやすく例えるならばアニー・ハズラム♪
おそらく、アニー・ハズラムのファンにおススメしても怒られることはないのではないかと思う。
そして、忘れてはいけないのがコーラスを担っているANNE-MARIE HELDERの存在!
バンドでは裏方に徹している感があるが、彼女のソロ・アルバムを聴くと、その感性と美声の素晴らしさに気づくはず。
10分を越えるラストは、アイオナ・ファンはもちろんのこと、女性ヴォーカル・ファン、プログレ・ファンにも聴いて欲しい1曲。
Billy Sherwoodがゲストを迎えて作成したバンド・スタイルの作品で、そのゲストがスゴイ!!
Rick Wakeman (Yes)、Tony Kaye (Yes)、Geoff Downes (Yes、Asia) 、Chris Squire (Yes)、Patrick Moraz (Yes)、Steve Hackett (Genesis)、Alan Parsons、Jon Davison (Yes、Glass Hammer)・・・切りがないので全部は書きませんが、これだけ個性が強いメンバーを集めながら、全体としての統一感があるのは見事です。
YES人脈のアーティストがたくさん参加しているからなのか、サウンド的にはYESに近い感じがしますが、スクワイアのソロや、エイジアのような雰囲気も・・・。
5〜7分くらいの曲が中心で、長尺のプログレ然とした曲が並んでいるわけではないし、ゲストが八面六臂の活躍で際立っているということもないのですが、それぞれの個性が参加している曲の魅力を高めていることも確かです。
そして、YESファンとして思い入れが強いのは、スクワイアのラスト・レコーディング作となったタイトル曲。
ビンビンと響いてくるスクワイアのベースは健在です。
プログレ畑の人がたくさん参加しているので、プログレ・ファンには垂涎の1枚だと思うのですが、プログレ・ファンならずとも楽しめるはず・・・と思うのは、プログレに馴染み過ぎているからなのでしょうか?
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