プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
13時まで当日発送(土・日・祝は翌日)、6,000円(税抜)以上送料無料
ジャズ・ファンでなくともMILES DAVISは知っていると思いますし、さらにJOHN COLTORANEやBILL EVANSが参加しているとなれば、ファンにとっては「夢の競演」ということになるのかもしれません。
ライナーノーツや帯には「最高傑作」「画期的事件」という言葉が並び、その枕詞が「MILES DAVISの」ではなく「ジャズの」であることからも如何に突出した作品であるかを窺い知ることが出来ます。
世間の評価だけではなく、セールス的にも成功しているので、名盤と呼ぶに相応しいアルバムだと言えるでしょう。
私はジャズに関してはピアノ派なので、MILES DAVISファン(もしかしたら、ジャズ・ファン?)には失礼ながら、BILL EVANSの名前を見つけて購入した人です。
さらに失礼なことに、最初聴いた時にはその良さを理解できず・・・まぁ、音楽は理解するものではないのかもしれないけれど、大袈裟に言うとみんなが良いというものをわからないという疎外感みたいなものはありました。
ところが、しばらく寝かせておいて聴いた時に「これ良い!」となって・・・その時、何故か「大人になったんだなぁ」と思ったりしました(最初に聴いた時も、年齢的には十分大人だったのですが・・・)。
50年代の録音ということなので、半世紀以上も聴き続けられた作品がリマスター盤として発売されることはうれしいことですし、今後も語り継がれていくべき作品なのだと思います。
バンドとして格段にステップアップした2ndアルバム。
久しぶりに聴いてみて、こんなにオーケストラを導入した作品だったんだなと思った。
一般的にはSteve Howeが加入した3rdがプログレ・バンドの位置を確立させた作品として認識されていると思う。
3rdはメンバーもお気に入りで、ライブ定番曲も多く収録されているのでその認識は正しいと思うが、YESサウンドの原型はすでにこの2ndで完成されているような気がする。
Chris SquireのベースやBill Brufordのドラムは言うに及ばず、ヴィンテージ感のあるTony Kayeのキーボードもプログレしているし、HoweのようなクセがないPeter Banksのギターはオケとの相性が良い。
強いて言うならば、YESの良さであるコーラスワークが完成されていなことと、曲の余韻を感じられないところがまだ発展途上なのかもしれない。
小曲ながらタイトル曲「時間と言葉」はYESを代表する1曲。
ZAOの最高傑作として名高いのはLOCKWOODが参加した次作「KAWANA」だが、ヴァイオリン、ビオラ、チェロを加わえたこの3rdアルバムも捨てがたい。
弦楽器が持ち込んだシリアスなクラシカル色と、バンド本来のジャズ・ロックが見事に融合しており、そのバランスが緊張感のある演奏を導き出している。
さらっと聴き流してしまいそうになるが、よく聴いてみるとメンバーの演奏もかなりテクニカルで、サックスとキーボードの演奏をベースのリフと高速ドラムが支える「Metatron」は「これぞジャズ・ロック」という凄みを感じる(とりあえず試聴してみて欲しい、なかなかスゴイです!)。
ヴォーカルのクレジットはあるけれど歌っているという感じではないので、インストゥルメンタル作品と思って良い。
フレンチ・ジャズ・ロックを代表するジャズ・ロック・ファン必聴の1枚だと思う。
今年、ドラマーのCharlie Wattsが亡くなり、久しぶりにストーンズのアルバムを聴いてみようと思って取り出したのが「STICKY FINGERS」。
アンディ・ウォーホルの手によるジャケットも有名で、全英・全米NO.1に輝いたこのアルバムが彼らの代表作の1枚であることに異論を唱えるファンはいないのではないかと思う。
何と言っても1曲目の「Brown Sugar」のインパクトが強いのだけれど、ドラッグや性的な意味を示す隠語ではないかとの批判的な意見もあったようで最新ライブのセット・リストからは外されているらしい。
私は「Brown Sugar」を聴くためにストーンズのライブに参戦していたようなものなのだけれど・・・。
アルバムとしては管楽器やオルガンの演奏が印象的な中盤の曲も良い!
ストーンズには他にも好きなアルバムはあるが、どれか1枚と言われたら迷うことなくこれを選ぶと思う。
YES結成前のPETER BANKSとCHRIS SQUIREが在籍したバンドということで聴いてみたのですが、これが思っていた以上に良いです。
オリジナルメンバのSTEVE NARDELLIとCHRIS SQUIREを中心とした5人編成。
当時の作品を聴いていないので違いはわからないのですが、全編にわたってメロディアスで心地いいサウンドになっており、古めかしさは感じないけれどどこか懐かしさを感じます。
目立ったソロプレイなどはあまりなく、その分バンドとしてのバランスが良い。
きれいなコーラス・ワークなどYES的要素が散りばめられているのでYESファンにも受け入れられると思いますが、どちらかというとCHRIS SQUIREのソロに近いような気がします・・・ということでSQUIREのソロ・アルバムが大好きな私は大満足なのです。
コーラスワークが美しい1〜2曲目、アコースティック・ギターとピアノで始まるバラードの4曲目、ROLLING STONESのような6曲目など多彩な曲が並びます。
曲展開や長めの曲などYESファンやプログレ・ファンに訴えかけるものは持っていますが、プログレ度はそれほど高くはありません。
バーレーンのキャメル系バンドとして知られるOSIRIS。
ジャケ中を見ると、髭を生やした「如何にも中東」なメンバーの写真が並んでいるのだけれど、演奏はプログレ路線なのだ。
このバンドを知るまで、中東とプログレは結びつかなかったなぁ・・・。
私は2ndの後にこのデビュー作を聴いたので、どうしても2ndと比べてしまい、垢抜けない感じを持ってしまった。
そのため、購入後はあまり聴いていなかったのだが、あらためて聴いてみるとその荒削りなところや力強い演奏こそがこのアルバムの魅力なのかもしれない。
ハードなギターがその印象を強くしているのかもしれないが、それがいい方向に作用してバンドの勢いを加速させている。
相変わらず早くテクニカルなドラムとプログレ度の高いキーボード、そして(あまり上手いとは言えないけれど)哀愁感たっぷりなヴォーカルが絶妙のバランス。
2曲目が少し異色で、それ以外にも中東色を感じさせる部分はあるが、もちろんシンフォニックでメロディアスなパートも含まれ、このあたりはキャメル系バンドとしての面目躍如!
2ndを期待し過ぎるとちょっと違うかもしれないけれど、これはこれでアリなんじゃないかな?
ボーナス曲は、メンバーが異なるアルバム未収録曲。
ローマでのライブを収録したTONY CARNEVALEのライブ・アルバム。
バンドに管弦楽を加えた大所帯で80分近い迫力のある演奏を聴かせており、「ROCK SYMPONIC CONCERT」というタイトルに偽りはない。
バンドには、FRANCESCO DI GIACOMO、RODOLFO MALTESEも参加しており、BANCOファンも聞き逃すことは出来ない。
1曲目にいきなり「展覧会の絵」モチーフとした「QUADRI」を持ってくるあたりが憎い。
「展覧会の絵」はプログレ・ファンには御馴染みの定番中の定番だが、クラシカルなパートとロックしているパートの緩急が効いたアレンジがなかなか良い。
これは、アルバム全体を通しても言えることだが、ピアノや管弦楽の演奏はクラシカルで、バンドが加わると一気にロック色が強くなる。
ギータ入りのハードなEL&Pとも言えるようなテンションの高さでドラマティックに展開して行く曲がある一方で、アコースティック・ギターとピアノのみの8曲目などではしっとりと聴かせる。
そして、ラストの「LA VITA CHE GRIDA」では唯一無二のGIACOMOのヴォーカルが聴けるのだ。
どれくらいの規模の会場で開催されたライブなのかわからないけれど、とにかく観客の熱狂ぶりがスゴイ!
SEBASTIAN HARDIEの中心人物であるMARIO MILLOが久しぶりに発表したソロ・アルバム。
しばらく映画音楽などを中心に活動していたらしく、サウンド・トラックを除くオリジナルとしては20年ぶりくらいになるらしい。
1曲目から、すぐにMARIO MILLOとわかるメロディアスなギターとハートフルなヴォーカルを聴くことが出来る。
唯一のインスト曲「Sportscar」のギター・ソロはSEBASTIAN HARDIEを髣髴とさせる(曲終わりに聞こえるメロディは・・・!?)ファン必聴とも言える曲だが、作品としてはヴォーカル曲主体のポップ寄り。
しかし、コーラスの使い方などにはMARIO MILLOらしさがあり、オーストラリアらしい清涼感も感じられる。
彼自身がアレンジを手掛けているストリングスによって上品さが加わり、THE VANDABELLESで活躍しているJESS MILLOがバック・ヴォーカルで参加しているのもファンにとっては聴き所なのではないかと思う。
02年に発表された2ndアルバム。
全体的にゆったりとした幽玄で静謐な曲調で統一されている。
あくまで女性ヴォーカルが主役でバックは控えめだが、キーボードによるインスト曲も収録されている。
ピアノが印象的(特に後半)で、弦楽器やパイプ・オルガン風のキーボードが導入された曲ではクラシカルな一面も見せる。
ヒーリング・ミュージックではないが癒し効果を感じるような世界観があり、淡々としているように聞こえる彼女のヴォーカルはとても美しい。
例えるならば、ギリシャのSAVINA YANNATOUを想起させるような作品。
アメリカのベテラン・バンドGLASS HAMMERの11年作。
1〜2年に1枚のハイペースで作品を発表しているので、最早何枚目なのかもよくわからない。
メンバー・チェンジなどに伴って各作品の趣きが異なるのだが、本作は前作と同じメンバーで録音されており、音楽性も継承されている。
JON DAVISONのヴォーカルは、前作以上にJON ANDERSONに近づいていて、バンドにEL&P色を持ち込むキーボードやSTEVE HOWEのようなギターも変わらず、今回も聴き応えがある10分前後の曲が中心。
私はアメリカのバンドと聞くと、未だに力技で押し切るイメージが抜けきらないのだが、GLASS HAMMERについてはヴィンテージ感を残しており、従来からのファンにもきっと受け入れられるだろう。
JON DAVISONが後にYESに参加することになったことで注目されたバンドなので当然YESファンにはお奨めなのだけれど、今風のプログレ・バンドに聴き疲れしてしまった人向けの格好の作品でもあると思う。
ポーランドのバンドSATELLITEの4thアルバム。
前作で既にその傾向は聴かれたが、初期からのシンフォニック・サウンドの良さを残しながら、より力強く、よりオリジナリティのある作品に仕上がっている。
華やかなキーボードで始まる1曲目を聴いただけでSATELLITEだとわかる。
伸びやかなギターは時にハードに、時にはアコースティックにメロディをリードし、後ろではテクニカルなドラムが激しく鳴り響く。
各楽器に聴かせ所が準備されており、それ程長尺ではないが1曲の中で曲調が変化したり、緩急を効かせたりしているのがプログレ・バンドらしく、結成当時から変わらないヴォーカルの演奏に合わせた歌い分けも見事だと思う。
彼らの奏でるメロディはとてもわかり易く、すっと入ってくるのだけれど、決してシンプルなわけではない。
前半のシンフォニックな曲も良いし、たゆたうようなゆったりとしたラストも彼ららしい。
洗練されたメジャー級のサウンドでありながら、東欧のバンドの持つ叙情性や哀愁は失っておらず、メロディアス・シンフォ・ファンにはお奨め出来る。
STRAWBERRY FIELDSは、COLLAGEやSATELLITEの中心人物であるWOJTEK SZADKOWSKIが始動させたプロジェクトだが、ヴォーカル以外は全員SATELLITEのメンバー。
作詞をヴォーカルのMarta Kniewska、作曲をWojtek Szadkowskiが担当し、全曲2人の共作になっているので、2人のコンセプトを形にするためにSATELLITEのメンバーが協力しているというのが実情かもしれない。
そのため、構成は女性Vo版SATELLITEだが演奏は控えめで、どちらかと言えばヴォーカルを中心としたアレンジになっている。
COLLAGEやSATELLITEを期待し過ぎると、「ちょっと違うな」となってしまうかもしれないけれど、それでも彼らのファンならば一聴してわかるメンバーの演奏と、すっと入ってくるメロディはさすがだと思う。
女性ヴォーカル・ファンにもおススメ。
AQUAPLANAGEの08年デビュー作。
YESのトリビュート・バンドFRAGILEのメンバーが中心となって結成されたグループということもありYESと比較されることが多いようだが、一度その情報はリセットしてから聴いた方が良いと思う。
確かにキーボードはRICK WAKEMANを連想させるけれどWAKEMANほどの華やかさはないし、YESには欠かせないコーラスワークも少し弱い。
アレンジなど音楽的な分析ではなく、アルバムを聴いた印象だけで言ってしまうとYES系ではあるがそこまでYESサウンドではない(FRAGILEのデビュー・アルバムにも同じことが言えるような気がする)。
しかし、これはマイナス面をあげつらっているわけではなく、予断を持たずに彼らの音楽に耳を傾けてほしいということ。
フルートやストリングスを導入したアレンジは優雅で、ピアノやアコースティック・ギターの演奏は繊細で美しい。
1曲目は15分におよぶ組曲、エキゾチックな雰囲気を漂わせる2曲目、「ロックンロールしようぜ」的な7曲目、そしていくつかのインスト曲・・・若干バラつきはあるが全体的なバランスは悪くない。
70年代のプログレを継承しながらオリジナリティもあり、まだ伸びしろがあると感じていたのだが、今のところこれが唯一作だと思う。
ロシアのバンドのイメージとして最初に思い浮かぶのはテクニカルでシンフォニックなサウンドだと思うが、その意味では彼らは王道を行っていると言うことが出来る。
息をつく間もない畳み掛けるようなサウンドに圧倒されるが、それをメンバー3人で演奏しているということにも驚かされる。
3人が複数の楽器でテクニカルな演奏を聴かせており、単にマルチ・ミュージッシャンという一言では片づけられない。
ギターがカッコいい1曲目、アコースティック・ギターを中心とした2曲目、ヴァイオリンが加わりジャズ・ロックやチェンバー・ロックも見え隠れする3曲目、浮遊感のある5曲目、そして高速サウンドで聴かせる7曲目で始まる「States of Mind」はヴァイオリンを中心とした3部構成・・・おそらく、個別に聴いたら同じバンドが演奏しているとは思わないのではないかというくらい印象が異なる曲が並んでいるが、アルバを通して聴くと散漫な感じを受けないのが不思議だ。
ギターにRobert Fripp色があり、フルートが加わると東欧バンドの雰囲気が漂う。
大半が4分前後の曲であるにも関わらず音の密度がとても濃く、下手な長尺シンフォ曲を聴いた時よりも満足度が高いと思う。
当時、「MUSEO ROSENBACHの再来」という謳い文句に魅かれて聴いてみたら、2010年発売とは思えない70年代への憧憬が窺い知れるヘヴィ・シンフォだった。
しかし、単なる懐古趣味的な後追い作品ではなく、さらに言うならばこれがデビュー作とは思えない完成度!
いかにもイタリアらしい熱情的な歌声を披露しているはStefano Galifi(MUSEO ROSENBACH)で、ハモンド・オルガン、メロトロン、パイプ・オルガンなどを操るキーボードのプログレ度が高い。
一方でピアノの流麗でクラシカルな演奏によってヘヴィ路線一辺倒にはなっておらず、そこもまた聴きどころになっている。
ヴィンテージ感溢れる音色は、70年代のイタリアン・ロックを通過してきたファンには堪らないと思うし、少なくともMUSEO ROSENBACH(本家が歌っているのだから当然と言えば当然なのだけれど・・・)や、LA MASCHERA DI CERAあたりのファンはきっと気に入るはず!
YESで最もヒットした「90125」に続く本作は、本当に難しかったらしい。
いくつものスタジオを使用し、前作ヒットの功労者Trevor Hornとの意見の相違によって、最終的にTrevor Rabinがプロデュースすることになる。
当時の制作の中心はRabinで、YESを時代にあった方向に引っ張って行ったことは確かだが、メンバー間の軋轢は埋めることが出来なかった。
当然のことながらメンバー自身の評価もあまり高くはなく、ツアー終了後には再びJon Andersonが脱退し、YES分裂という結果を招く作品となってしまった。
内容的には、Rabinのギターを中心としたタイトなサウンドになっており、美しいコーラス・ワークが聴ける「RHYTHM OF LOVE」やストリングスの演奏で始まる「LOVE WILL FIND A WAY」などの良い曲も入っているが、YESらしさは失われているような気がする。
個人的には、Big Generator Tourで初めてYESのライブに参戦しているので思い出深いアルバムでもあるし、結構聴き込んでいることもあって少し評価高めになっているかもしれない・・・世間的にも(前作のヒットに引っ張られたのかもしれないけれど)そこそこヒットチャートに上がっていたと思う。
タイトルのとおり、トールキンの「指輪物語」を題材にしたコンセプト・アルバム。
リーダーのBRYAN JOSHを始め、キーボードのIAIN JENNINGS、ギターのLIAM DAVISON、そして美声ヴォーカリストHEATHER FINDLAYという主要メンバーが揃っており、ヴァイオリンやチェロをゲストに迎えた曲も聴くことが出来るし、彼らが影響を受けたと思われるPINK FLOYD風のサウンドも時折顔を出す。
私が初めて買ったMostly Autumnのアルバムは「Passengers」で、そこから遡って過去作品を聴いているが、トラッド色やケルト色を持つ初期作品から「Passengers」以降のシンフォ・サウンドへの分岐点となったのがこの作品なのではないかと思う。
初期作品を好むファンは少し戸惑うかもしれないけれど、その後の作品を聴いているファンにとっては十分に合格点!
個人的には、HEATHER FINDLAYのメイン・ヴォーカル曲がもっと入っているとさらに高得点をつけるのだが・・・。
エンハンスドCD仕様で、アルバム未収録曲のライブ映像が収録されている。
Mostly Autumnは映像作品もいくつか出ているけれど、とてもうれしい特典だと思う。
前作「HAREM」から5年かけて発表された08年作品。
クラシカル・クロスオーヴァーの先駆けであるSARAH BRIGHTMANの本領発揮と言える幅広い選曲で、クラシック(マーラー、ホルスト)、ポップス(SISSEL、FAITH HILL)、映画使用曲などに加えてオリジナル曲も収録されている。
序曲とも言える「ゴシックの夢」に導かれて始まる2曲目の「嘆きの天使」は「クエスチョン・オブ・オナー」を思わせるようなドラマティックな曲で、アルバム・タイトル「SYMPHONY」を体現しており、SARAHのファンを一瞬にして虜にすること間違いなし。
ゲストで参加しているアーティストも素晴らしく、「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」以来となるANDREA BOCELLIとは名曲「大いなる世界」を歌い、ポケモンの映画主題歌であるという「ビー・ウィズ・ユー」ではPAUL STANLEY(KISS)と共演している。
「パシオン」でデュエットしているFERNANDO LIMAは全く知らなかったけれど、ラテン・ポップ界の人らしく男性とは思えない程の高音でSARAHとの美しいデュエットを披露。
私はが持っている日本盤にはボーナストラックとして「禁じられた色彩」が入っている−これも知らなかったが、DAVID SYLVIANとのコラボレーションによる「戦場のメリークリスマス」メインテーマのリメイクが原曲らしい−。
SARAHのファンには無条件におススメなのだが、聴き覚えのある曲(メロディ)がたくさん収録されているので、クラシック・ファンや女性Voファン、彼女を知らなかった人にも是非聴いてみて欲しい。
アルメニアのプログレッシヴ・ロック・バンドと聞いて、またしても「アルメニアってどこ?」状態なのですが、アルバムとしては一級品です♪
プログレ度の高いキーボード、時折へヴィーな演奏を聴かせるギター、メロディーを取るシーンも多いフルートとヴァイオリン、そして安定したリズム隊(ドラム、ベース)という6人編成。
ゲストでバスーン、オーボエ、ホルン、クラリネット、チェロ、ハープなどのクラシック楽器が加わるシンフォ・ロックで、全編インストながら最後まで引っ張っていく作品力を持っています。
ラストのタイトル曲は組曲形式になっていてトータル26分超えですが、各パートは独立しているので単独の曲としても楽しめるのではないでしょうか。
最後のパートでは、パーセルやエルガーの曲のメロディを取り入れていますが、アレンジは控えめでとても自然な流れの中で聴こえてくるのが良いと思います。
バンド構成から、クラシックの素養を持ったメンバーが結成したのではないかと思ったのですが、彼らの音楽を例える時にGRYPHONを出され、アルバムにはGENTLE GIANTのカヴァー曲も含まれているので出自はよくわかりません。
その後の消息は聞こえて来ないけれど、是非とも新作を発表して欲しいと思います!
私がWINGSと聞いて最初に思いつくアルバムは「BAND ON THE RUN」と「VENUS AND MARS」です。
発売はこちらの方が早いので、本作ヒットの勢いを駆って作成されたのが「VENUS AND MARS」なのかもしれません。
本当にざっくり言ってしまうと、前半はロック調の力強いサウンドと緊迫感が魅力の曲が中心で、後半はポールらしい美しいメロディが印象的な曲が並ぶ構成になっています。
冒頭を飾るタイトル曲「BAND ON THE RUN」は次々と曲調が変わっていくアレンジが面白く、ホーンが活躍する「JET」は疾走感のある名曲だし、「LET ME ROLL IT」はシンプルな演奏ながら(だからこそ・・・)ポールのヴォーカルが活き活きとしています。
このあたりの曲はライブ定番曲で、特に「JET」は最初のメロディーが流れた途端にファンが総立ちになるくらいに盛り上がる!
アコースティック・ギターの演奏で歌われる「BLUE BIRD」や、ビートルズの曲を思わせる「NO WORDS」などのバラード曲も秀逸だし、「JET」のメロディが挿入される「PICASSO'S LAST WORDS」や、エンディングに「BAND ON THE RUN」のメロディが使われているラスト曲など、アルバムを通したトータル性も優れていると思います。
ボーナス・トラックは、イギリスで発売されたシングルとそのB面に収録された曲のようです。
JON ANDERSONの久しぶりのソロ・アルバム。
8年ぶりらしいが、ARW、ANDERSON PONTY BAND、ANDERSON STOLTなど精力的な活動を通してその健在ぶりを確認していたので、そんなに間隔が空いていたとは思わなかった。
アルバムやライブを聴いて、年齢を重ねることによる衰えも全く心配していなかったけれど、新作を聴いてその事自体がおこがましいと思ってしまったくらい素晴らしい仕上がり!
そして、ジャケ裏に並ぶ参加アーティストが凄まじく豪華!
全ては書けないけれど、STEVE HOWE、CHRIS SQUIRE、ALAN WHITEのYESメンバーの他にもIAN ANDERSON(フルート)、STEVE MORSE(ギター)、JEAN-LUC PONTY(ヴァイオリン)、CHICK COREA(キーボード)等が名を連ね、ORLANDO ORCHESTRAもクレジットされている。
それだけに、バックの演奏やインスト部分も充実しており、JONのヴォーカルを活かした聴き心地の良いポップさにシンフォニック性とジャズ要素まで加わっている。
90125YESやABWHのようなサウンドも聴かれ、もちろんYESやJONのファンにはおススメなのだが、要所で存在感を示すゲスト陣のファンも十分楽しめるのではないかと思う。
如何にもハンガリーらしいクラシカル・ロックを聴かせるFUGATO ORCHESTRAのデビュー・アルバム。
自らORCHESTRAと名乗るだけのことはあり、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどの弦楽器に、フルートやオーボエ、トランペットなどの管楽器も加わった大所帯だが、全編を通して印象に残るのはピアノ(キーボード)。
弾きたおすようなタイプではなく正統的な演奏ではあるが、とても美しく流麗でオケとの相性が良い。
序盤はドラムをティンパニーに置き換えたらクラシックとしても成立するのではないかと思うくらいクラシック寄りなのだけれど、中盤ではオペラティックな女性コーラスが入り、終盤にかけてはピアノと管楽器の掛け合いによるジャズっぽい曲も聴かれる。
変化に富みながら、ラストの組曲では序盤のテーマが再現され、統一性を持たせた構成も見事。
同郷のAFTER CRYINGやRUMBLIN' ORCHESTRAに比べるとロック色は弱いけれどシンフォ作としての完成度は勝るとも劣らない。
フロイドのトリビュート・バンド「DARK SIDE OF THE WALL」のメンバーによるユニット・バンドの3rdアルバム。
デビュー作「RAIN」は、まさに「WISH YOU WERE HERE」の頃のフロイドを彷彿とさせるサウンドであったが、次作「FALL」ではフロイド一辺倒のサウンドから脱却し、本作ではさらにオリジナリティが高くなっている。
とは言え、ギルモア風のギターやコーラスの使い方、そして陰りのある叙情美にはフロイドの影響を聴き取ることが出来る。
SEなども使用しながらほぼ曲間なく演奏が続く英国産らしい洗練されたシンフォニック・ロック作品で、ピアノやアコースティック・ギターの奏でるメロディーや、オーケストレーションを取り入れたアレンジも含めてとても完成度が高い。
3年周期でアルバムを発表しているので、そろそろ新作を期待して良いのかもしれない。
ジャズに関しては持っているアルバムも少ないし、語れるほどの知識もないけれど、私にとってのスタート地点がこのアルバム。
ジャズに詳しい先輩と話していて「最初に聞くとしたらどれですか?」と聞いたら、「BILL EVANSの『WALTZ FOR DEBBY』聴いておけばいいんじゃない」とあっさり言われた。
CDショップで見つけたアルバムの帯を見たらライブ盤だったので、「いきなりライブ・アルバムかよ!」とは思ったが、そのアドバイスを信じて購入・・・そのまま愛聴盤になった♪
トリオ編成で、ピアノとベースのかけあいが聴き所。
曲終わりに拍手が入るくらいなのに、やはりライブならでは臨場感とワクワク感を感じることが出来る。
そして、何故か秋口を過ぎると聴きたくなる(少なくとも、真夏の太陽の下で聴きたいとは思わない)。
音楽には人それぞれの好みがあるし、世間が絶賛する作品が必ずしも自分にとって愛聴盤になるとは限らないけれど、それでも誰もが認め、誰にも愛される名盤も存在するのではないかとも思う。
もし、そんな作品があるとするならば、真っ先に挙げられるであろうアルバムの1枚!
ボーナス・トラックは、オリジナル収録の別テイク3曲と、未収録曲1曲となっている。
カナダの美声女性デュオによるポップ作品。
アコースティック・ギターを中心とした演奏をバックにふたりの美声ヴォーカルとハーモニーでしっとりと聴かせる女性Voファンにおススメの1枚。
何となく(ですが・・・)Simon & Garfunkelを女性Voバージョンで聴いているような印象の曲も入っている。
フォーク・デュオという点での共通点はあるのかもしれないけれど・・・。
少しコミカルな感じのピアノ演奏で始まる4曲目や5曲目では弦が導入されており、7曲目ではオーケストレーション・アレンジも聴かれる。
ポップ・センスが冴えていて、どれもシングル・カット出来そうなとても良い曲が並んでいる。
きっと、気持ちがざわついている時に聴くと、穏やかな気分に戻してくれるような効果があるのではないかなと思う。
ラストにふたりが楽しそうにやり取りする録音風景を切り取ったようなボーナス・トラックが入っていて、これも楽しい。
下世話な話をすると、ジャケット写真も美しいけれど、歌詞カードの笑顔の写真が可愛い。
WITHIN TEMPTATIONのメンバーが始動させたバンドKINGFISHER SKYの2ndアルバム。
女性ヴォーカリストJUDITH RIJNVELDをフロントに置いた7人編成で、前作を継承した作品なので、デビュー作を気に入った人であればきっと外すことはない。
エッジの効いたギターがバンドにメタル色を持ち込んでいることは確かなのだが、最近のバンドの力強いサウンドを聴き慣れてしまったせいか、そこまでメタルという印象は強くなく、寧ろメロディアスな曲調の方に魅かれる。
ピアノと弦楽器をメインにした6曲目や10曲目に代表されるように曲展開やアルバム構成に緩急が効いていて、とてもバランスが良いと思うし、女性ヴォーカル・ファンとしては、何と言ってもJUDITH RIJNVELDの伸びやかな美声に耳を奪われる。
ラストは4分程度の曲ながらドラマティックだし、曲の良さもあり全ておススメ!
EVANESCENCEや同じオランダのSTREAM OF PASSIONあたりのファンの人にはど真中なのではないかと思う。
ポルトガルの女性ヴォーカリストMAFALDA VEIGAの03年作。
当時、CDショップで薦められて購入したアルバムなのでポルトガルの音楽シーンについては詳しくないが、検索してみたらライブ・アルバムも含めると8枚目の作品になるようだ。
ヴォーカル・スタイルは熱唱型ではなく、囁くように歌う可愛らしい歌声。
曲によってはエレピや弦楽器も加わるが、全体的に彼女の歌を活かしたアコースティックな演奏アレンジは好感度が高い。
これからの季節にピッタリな哀愁と癒しのある作品なので、女性ヴォーカル・ファンには是非聴いてみてほしい。
東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、NHK交響楽団という名立たるオーケストラに所属する(していた)実力者が揃い、弦楽四重奏でプログレ曲をカバーした2ndアルバム。
コンサート・マスタ・レベルのメンバーが集まっているので、その演奏力はお墨付きで、企画物的な内容ではない本気度とプログレ愛がストレートに伝わってくる作品です。
個人的には編曲を行っている荒井英治さんは東フィル所属の時から聴いていて、時にヴァイオリンの弦を切ってしまう程の激しい演奏スタイルも知っているのでモルゴーア・クァルテットの活動を知った時には妙に納得感がありました。
取り上げられている曲は、クリムゾン、ジェネシス、イエス、EL&P、フロイド・・・プログレ・ファンならば誰でも聴いたことがある5大バンドからの選曲でハードルは上がるばかり・・・。
しかし、その不安は1曲目の「レッド」で一瞬にして払拭されます。
新たなアレンジで生まれ変わった曲はどれも素晴らしいのですが、何と言ってもメイン・ディッシュは6曲目の「危機」ではないでしょうか。
「危機」を弦楽四重奏でやろうと考えること自体が普通の感覚ではないと思いますが、イエス・ファン納得の仕上がりになっています(聴いてもらえばわかります)。
終盤のウェイクマンの壮大なキーボードを弦楽器だけで表現しているのは
スゴイ!
ロンドン・フィルと共演した「シンフォニック・イエス」よりも原曲に忠実で、クラシカルかつ緊迫感があって、こちらの完成度の方が断然に上です。
他の曲についても語りたいけれど、切りがないので止めておきます。
でも、クラシック・ファン、プログレ・ファンに関わらず、確実に原曲を聴きたく(聴き直したく)なると思います。
1975年と言えば、まだAir SupplyやMen At Workもメジャーになっていなかったし、オーストラリア発のアーティストとして知られているのはBee GeesとOlivia Newton-Johnくらいだったのではないかと思う。
80年代以降のアーティストの活躍を知っている音楽ファンはそんな印象を持っていないと思うが、当時はプログレどころかオーストラリアの音楽シーンそのものがあまり注目されておらず、ロック未開地、ロック後進国的な位置付けだったような気がする。
そんな時代のオーストラリアに登場したのがSEBASTIAN HARDIE。
その後もいくつかのバンドが紹介されてきていると思うが、オーストラリアのプログレ・バンドと言えば、やはり最初に頭に浮かぶのはSEBASTIAN HARDIEなのではないだろうか?
半世紀近く前に発売された作品にも関わらず、ファンにそれだけ強い印象を残しているデビュー・アルバムが本作。
もちろん、未開地探索的なマニアック嗜好で評価されているわけではない。
テクニカルな部分を前面に押し出すタイプではないけれど、Mario Milloの甘いギターとキーボードの美しいメロディはいかにも日本人好み。
彼らが残した2枚のアルバム(その後、再結成されて新作を発表している)はどちらも甲乙つけがたいが、まずはこちらから・・・。
ジャケットにアーティストの写真を使用するのは王道だと思うのですが、このジャケットカッコいいです!
実は裏ジャケもタータンチェックのジャケットを着たギターが椅子の上に置かれているという小洒落た写真なのです。
私はビートルズのメンバーに関してはポール派なのでジョージのアルバムはこれしか持っていませんが、絶対に手放すことはないだろうと思っています。
誰にでも1度聴いて抜け出せなくなったアルバムがあるのではないかと思うのですが、私にとっての「CLOUD NINE」は正にそんな1枚。
No.1ヒットの「Got My Mind Set On You」、リンゴ・スターがドラムを担当しておりビートルズの曲を思わせる「When We Was Fab」、ジェフ・リンとの共作「This Is Love」などシングル・カットされた曲だけでなく、バラード調の「Just For Today」や「Someplace Eles」も良い。
そして、豪華なゲスト陣!!
詳細クレジットがないのでわからないのですが、「Cloud Nine」、「Devil's Radio」、「Wreck Of The Hesperus」のギターはクラプトンっぽい!?
共同プロデュースであるジェフ・リンの影響も明らかで、所々でELOのようなキラキラ・サウンドとコーラスが聴かれる。
きっと、ジョージやビートルズ・ファンだけのものではないはず・・・発売当時のセールスがすでにそれを証明しているとは思いますが・・・。
特に80'Sを通過してきた人は、その普遍性を再認識できるのではないでしょうか。
スウェーデンのバンドCARPTREEが05年に発表した3rdアルバム。
デビュー・アルバムから、ヴォーカルのNiclas FlinckとキーボードのCarl Westholmのデュオというスタイルは変わらないが、本作もNO FUTURE ORCHESTRAのメンバーがサポートしており、厚みのあるバンド・サウンドに仕上がっている。
役割分担としては作詞がFlinck、作曲がWestholmになっているのだが、プロデュースやアレンジもWestholmが手掛けていることから、どちらかというと主導権は彼にあるのかもしれない。
内容的には近年の北欧バンドのスタイルとは少し距離を置いていて、リリカルなピアノ、ここぞというところで導入される幻想的なメロトロン、シアトリカルなヴォーカルなど、作品全体に暗鬱な雰囲気と退廃的な美しさが漂っている。
SEや合唱のようなコーラス、オーケストレーション・アレンジを加えたドラマティックな作りでありながら、メロディアスなポップ性も持ち合わせているためか、意外と聴き疲れすることはない。
ヴォーカル・スタイルとTONY BANKS風のキーボードはGENESISファンにおススメかも?
特に、中盤(4曲目〜タイトル曲の6曲目)の出来が良い!
錚々たるメンバーが集結し、主に50年代のR&Bナンバーをカヴァーしたミニ・アルバム。
バンドというよりも、ロバート・プラントのソロ・プロジェクトに名の知れたメンバーが参加したという色合いが強い。
私はツェッペリンの積極的な聴き手ではなかったけれど、ロバート・プラントの声が好きでレコードはほとんど持っていたし、ソロ・アルバムも聴いていた。
そんな私にとっては、とにかくエンドレスで聴いていられるアルバム(20分弱だから気軽に聴けるし・・・)。
原曲を知らないので、どのようにリメイクされているのかわからないのだが、私も含めてオールディーズを聴いていなかった人たちにとっては、却って新鮮だったのかもしれない。
「SEA OF LOVE」のヒットもあり(MVも印象的だった)、ファンからの評価は高かったし、セールス的にも成功したのではないかと思うが、「VOLUME ONE」というタイトルから期待した次作が発売されずに終わったのが残念。
ソロ・アルバム「VOICE MAIL」発売と同時に実現した来日公演を収録したライブ・アルバム。
アコースティック・バージョンの「HEAT OF THE MOMENT」で始まり、過去に参加したASIA、KING CRIMSON、UKの曲が次々と演奏され、JOHN WETTONのキャリアを振り返るようなファンの期待に応えた選曲!
1曲目に「君たち最高だよ!」という来日公演の決まり文句も録音されており、ファンにとってはうれしい限り。
コンパクトにまとめられた「STARLESS」や、「EASY MONEY」から「IN THE DEAD OF NIGHT」へのメドレーなどライブならではのアレンジが施されていることもあり、楽曲の新たな一面を発見することも出来るのではないかと思う。
もちろん新曲も披露されており、過去の栄光に縋ってばかりいるわけではない。
如何にもWETTONらしい曲なので、それまでのキャリアを知らない人にも聴いて欲しいし、このライブ・アルバムが参加バンドを聴くきっかけになったら良いなとも思う。
Tony Kayeに代わりRick Wakemanが参加し、いわゆる黄金期のラインナップで発表された4thアルバム。
メンバー5人のソロ曲とバンドによる楽曲で構成されており、YESのアルバムの中でも特殊な作りではあるが、その後のライブ定番曲となる「ラウンドアバウト」、「燃える朝焼け」、「遥かなる想い出」などの代表曲と共に、「ムード・フォー・ア・デイ」や「ザ・フィッシュ」などライブ・ソロで披露される曲も多く収録されており、「サード・アルバム」と並んでセットリスト率が高い!
ロックの名盤というだけではなく、バンドの方向性が明確になったという点でも重要なアルバムなのではないだろうか。
YESの歴史を振り返った時、セールスや聴きやすさで言えばヒットアルバム「ロンリー・ハート」を薦めるのが順当だし、やはりYESと言えば「危機」や「海洋地形学の物語」など大作志向で緻密な作品を思い浮かべる人も多いとは思うが、入門編としては寧ろ「サード・アルバム」と、この「こわれもの」が良いのではないかと思う。
アルバム・タイトルのとおり、美しく映像的なピアノ曲を収録した作品。
TONY CARNEVALEのピアノを中心に、曲によってはギター、ヴァイオリン、コントラバス、チェロ、ハープなどが加わる。
ショパンの曲なども取り上げており、安易にイージーリスニングに流れてしまわないところは流石で、クラシック寄りの作風に統一されている。
1979年から2003年の録音ということだが、寄せ集めの作品集という印象はない。
しかし、終盤の「Preludio op.28」はライブ音源なのか(最後に観客の歓声が入っている)少し音質が落ちる感じはする。
とは言え、20曲70分超えのヴォリュームで聴き応えあり。
ロック・ファン、プログレ・ファンよりも、どちらかと言えばクラシック好きな人におススメするのが正しいのかもしれない。
2nd発表後の解散状態を経て、ドラムひとり残しで再始動した3rdアルバム。
バンド名もLATTE E MIELEからLATTE MIELEに変わっており、旧A面にはポップ色と歌心のある曲が並び、旧B面には23分を超える大曲を据えるというアルバム構成。
いかにもイタリアらしい1曲目、フルートの演奏が印象的な2曲目、哀しみを湛えつつも美しいバラード曲である3曲目、クラシカルな主題を持って展開される4曲目、そしてもシンフォニックな大曲である5曲目。
Vittorio De Scalziがプロデュースしていることは知らなかったけれど、言われてみれば3曲目などはNEW TROLLSの楽曲に通じるものを感じられる。
過去作品の路線を踏襲しつつも格段に洗練されたサウンドにバージョンアップしており、聴き手を選ばない好作品になっていると思う。
ポーランドのバンドRIVERSIDEのデビュー作。
このアルバムは発売当時に購入したので私が持っているジャケットは違うのだが、相変わらずジャケット・センスがない・・・それでも、初版ジャケットの方がまだアルバムのイメージが伝わるような気がするけれど・・・。
サウンドに関しては翳りがあるメロディーがポーランドらしいシンフォ作品で、1曲目から泣きのギターとテクニカルなドラムのカッコ良さにやられてしまう。
アコースティック・ギターに導かれて始まる3曲目のような曲があるかと思えば、5曲目の終盤ではこの後の作品で色濃くなるメタル色も顔を出し、所々にピンク・フロイドからの影響も感じられる。
購入当時は繰り返し聴いていたお気に入りの1枚。
デビュー作にして、彼らの最高傑作と言っても良いのではないかと思う。
「LOVER'S END」の続編として発表されたミニアルバムで、枚数限定発売と聞いて速攻で購入した記憶があります。
収録されているのはタイトルどおり「LOVER'S END PT 3」1曲なのですが、それが24分超えの大曲で期待を裏切りません。
前半はまさに続編と呼ぶに相応しいサウンドに酔いしれ、しばらく聴いていると少しハードなギター・ソロやプログレ度の高いキーボードにやられ、やっぱりピュアなピアノは良いし、終盤のドラマティックな展開も素晴らしい♪
アルバム収録曲に比べるとロック色が強いのですが、美しいメロディと爽やかなコーラスは健在で、前作を愛して止まないMOON SAFARIファン、シンフォ好きな人、美メロやコーラスにやられちゃう人・・・そんな人たちの愛聴盤に加わること間違いありません。
20分超えの曲が短く感じるくらいの感動がぎゅっと詰まっています!
IZZの女性ヴォーカリストLAURA MEADEの21年ソロ作品。
曲はIZZのメンバーであるJOHN GALGANOとの共作になっており、彼はベース&ギターでも参加している。
それどころか、ドラムやキーボードもバンド・メンバーで固めているのでLAURA MEADEを中心に据えた別プロジェクトと言っても良いのではないかと思う(その意味ではIZZファンには何も考えずおススメ!)。
バンドの作風に比べるとポップ寄りではあるが、ピアノの演奏(彼女はキーボードでもクレジットされている)と透明感のある美しい歌声・・・もうこれだけで十分♪
後半の曲ではストリングスっぽい音も聴こえてきて、シンフォ・ファンも確実に巻き込むドラマティックな展開が待っている。
IZZファンのみならず、女性Voファンやシンフォ・ファンにも聴いてみて欲しい好作品!
小さな荷物をポストにお届けするヤマト運輸によるサービスです。全国翌日配達(一部地域をのぞく)、投函完了をメールにてお客様にお知らせします。
クロネコ宅急便の場合(3枚以上ご注文)、配達日・時間の指定可能
領収書の発行、ヤマト営業所留めも承っております。注文時に備考欄にてお知らせください。
VISA、Master、JCB、American Expressカードでの決済が可能です。
当店では、クレジットカード決済代行会社 株式会社ゼウスのサービスを利用しております。
お品物にお支払い用紙を同封いたします。ご注文日より2週間以内に、最寄りのコンビニにてお支払いください。
商品代金、送料の他に別途手数料210円をいただいております。
お品物に郵便振替用紙を同封いたします。ご注文日より2週間以内に、最寄りの郵便局にてお支払いください。
ゆうちょ銀行口座から電信でお振り込み可能です。
郵便局の口座をお持ちでなくても、お振り込みいただけます。振込み手数料はご負担いただいております。
お品物に振込先を記入した用紙を同封いたします。ご注文日より2週間以内に、お振込ください。
埼玉りそな、PayPay銀行にお振込いただけます。振込み手数料はご負担いただいております。
3枚以上ご注文の場合、ヤマトの代金引換サービス(宅急便コレクト)をご利用いただけます。
現金の他、クレジットカード、デビッドカードでのお支払いが可能です。
商品代金、送料の他に宅急便コレクト手数料330円(税抜300円)をいただいております。
中古CDを安心してお買い求めいただけるように、日々サービス面の向上を目指しております。