スタッフ・レコメンド～ユーロ・ロック

プログレッシヴ・ロッカーとして生まれ変わったNIEMENによる傑作。荘厳なハモンド、熱情滾るヴォーカル、混声合唱によるコーラス、哀愁を帯びたメロディアスなギターをフィーチャーした16分を超える壮大な1曲目から、説得力溢れる作品世界に惹きこまれます。

AMON DUUL IIを彷彿させるジャーマン・エクスペリメンタル影響下のサウンドに、クリムゾン等のヘヴィ・プログレ要素、ギリシア的なエキゾチズムを加えた荘厳なサウンドを展開。それにしてもジャケが怖いっす...。

63年結成のイタリアン・ロック古参グループ、75年作。爽やかで軽妙なフォーク・ロック的作風のナンバーが並ぶ内容で、イタリア語のヴォーカルは牧歌的な歌唱をメインとしつつ、ここぞではラブ・ロック・バンドらしくドラマティックで甘美に歌い上げていてさすが。

フレンチ・プログレの名バンドによる、語り部の老人の伝説をテーマにしたコンセプト・アルバム75年作。前作よりも演奏のダイナミズムがグッと増し、存在感あるヴォーカルと明快かつ叙情的なシンフォニック・サウンドの組み合わせが素晴らしい傑作です。

ハンガリーのみならず東欧でもトップレベルと言えるプログレ・グループ、99年のライヴを収録。なんとジョン・ウェットンが1曲でゲスト参加しており、しかもあの「スターレス」を披露！

政治的コミューンから誕生したクラウトロック名バンドの出発点。終始異様なテンションで繰り広げる、プリミティブなサイケデリック・ミュージックが衝撃的。音楽的には素人であった彼らが、自らの内にある前衛性・芸術性だけを頼りに作り上げた怪作です。

ソフト・マシーン『4th』収録の悶絶オープニング・ナンバー「Teeth」が好き？ でしたら、このマイナーなイタリアン・ジャズ・ロック・グループ、きっと気に入ってもらえると思います☆

イタリアにももちろん『サージェント・ペパーズ』の波が押し寄せていますが、この作品なんか、ジャケのカラフル度世界一！？音も『オデッセイ＆オラクル』のように品があってマジカル☆のちにイタリアを代表するバンドとなる彼らの記念すべきデビュー作！

旧東ドイツ随一のプログレ・バンドと言えばこちら。7タイトルを収録したボックスセットで、Wキーボード、オーケストラ、混声合唱隊なども動員した「ザ・シンフォニック・ロック」と呼べるサウンドが圧巻です。

『火星年代記』時のSOLARISのメンバーに女性ヴォーカリストを加え、80年代後半に本国で大活躍したグループ。さすがSOLARISのメンバーと言える高揚感と躍動感のある演奏が素晴らしい2010年作！