スタッフ・レコメンド～アメリカン・ロック

2010年にようやく日の目を浴びた幻の74年作が話題となったシスコ産ジャズ・ロック、なんと70年代当時の音源を発掘収録した20年2ndが登場！ジャケは残念ですが、「COS×マハヴィシュヌ」というべきキレ味鋭いアンサンブルを繰り広げていて、これはジャズ・ロック・ファン注目ですよ〜。

当時のゲイリー・ピーコック夫人であり、60年代より前衛音楽シーンで活躍した彼女の2ndソロ。『Feels Good To Me』で共演したビル・ブルーフォード、クリス・スペディング、ミック・ロンソンらが参加、ジャジーな味わいのブルース・ロック作。

オカルトチックなジャケットなんだけど、内容はドリーミーなサイケ。この陰りあるメロディーと気怠いヴォーカル＆ハーモニーは英アシッド・フォーク好きにもおすすめ！

『UNITED STATES OF AMERICA』と同じ年にテルミンやムーグが彩るこんなストレンジ・ポップな作品が産まれていたとは！

ハーバードの寮生で結成されたという4人組バンド。CS&N彷彿のフォーク・ロックを聴かせてたと思ったら、聴き進めるにつれてルーズでアーシーなサザン・ロック・テイストが滲み出てきます。CAPRICORN人脈も協力したフォーキー＆グルーヴィーな好盤！

緻密すぎるドラム、S.ハウばりに疾走するギター、流麗に舞うエレピ、オリエンタルなフレーズをギターとユニゾンするサックスらが一斉に飛び出す1曲目から、来た来た来たー！って感じです。こんな最高のジャズ・ロックがオーストラリアの地に眠っていたとはっ！と感動〜。