スタッフ・レコメンド～プログレ名盤・定番

リリカルでセンチメンタルなフォーキー・アンサンブルをメロトロンが幻想的に包み込むサウンドは、イタリアのCELESTE好きにも非是聴いて欲しい。フランス語の情感豊かなヴォーカルも堪りません。

テクニカルで硬質な演奏ながら、ひんやりと肌触りの良いキーボードのロングトーンが効いており、聴き心地はマイルド。フランスらしい粛々としたメランコリーの中にトルコ由来のエキゾチズムが滲むユーロ・シンフォ必聴作！

フレンチ・プログレの名バンドによる、語り部の老人の伝説をテーマにしたコンセプト・アルバム75年作。前作よりも演奏のダイナミズムがグッと増し、存在感あるヴォーカルと明快かつ叙情的なシンフォニック・サウンドの組み合わせが素晴らしい傑作です。

67年作ですが、サイケ要素を抜いたらもう完全にプログレなんですよね。ムーディー・ブルース『Days Of Future Passed』と共に、史上初のシンフォニック・ロックとすべき一枚ではないでしょうか。若きキース・エマーソンの才覚が遺憾なく発揮された歴史的名作！

政治的コミューンから誕生したクラウトロック名バンドの出発点。終始異様なテンションで繰り広げる、プリミティブなサイケデリック・ミュージックが衝撃的。音楽的には素人であった彼らが、自らの内にある前衛性・芸術性だけを頼りに作り上げた怪作です。

緊張感と疾走感をもって突き進んだ『こわれもの』『危機』のサウンドから一転、雄大でスピリチュアルな大曲が並ぶ73年作。このテクニカルな緻密さよりも幻想的な世界観の表現に重きを置いた演奏、それもまたイエスらしくって素晴らしいんですよね。

『狂気』と並んで、世界で一番聴かれたプログレ・アルバムでしょうね。え、イントロだけしか聴いた事ないって？いえいえ、そこを過ぎると英国の田園風景を切り取ったような美しくリリシズム溢れる音世界が広がってさらに素晴らしいんです☆

ウェットンが来日のたびに発するお馴染みの「キミタチ、サイコーダヨ！」はこの録音がオリジナルなんですよね。ライヴ特有の緊張感や熱気を孕みつつも、ますます冴え渡る3人のスリリングなパフォーマンスに圧倒されること間違いなし！