COLUMN THE REFLECTION 第40回 ブラス・ロックの浸透とその思い・・・・圧倒的な実力と人気を誇ったシカゴの存在 ! 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回より続くブラス・ロック特集、BS&Tの次はシカゴの魅力に迫ってまいります!
シカゴ『CHICAGO TRANSIT AUTHORITY』を起点に、世界のニッチなブラス・ロックを探求!
長〜いキャリアを持つ伝説のグループCHICAGOの記念すべき69年デビュー作を起点に、ブラスが活躍する世界のニッチ作品をピックアップ!
ロックが黄金期を迎えた1970代の到来から今年で50年。1970年に発表された米ロックの名盤をピックアップしてまいります!
<ロック黄金時代回想企画>1969年デビュー・アルバム特集Vol.3 ー CHICAGO『CHICAGO TRANSIT AUTHORITY』
1969年からちょうど50年を記念して、70年代を代表する名バンドによる69年リリースのデビュー作をピックアップ。第三弾は4月28日にリリースされたシカゴの1st『CHICAGO TRANSIT AUTHORITY(シカゴの軌跡)』!
COLUMN THE REFLECTION 第4回 「68年の光り輝く(?)日」〜 68年の夏に思いを馳せて 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第4回は「1968年の夏」をテーマにしたナンバーを、氏の思い出と共にご紹介していきます。
アメリカ独立記念日にまつわる曲を収録したアルバムをピックアップ!
去る7月4日、きっと何万人にも歌われたであろうアメリカをテーマとする楽曲を中古棚よりピックアップしてまいりたいと思います!
シカゴのロバート・ラム「人生を変えたレコード10枚」−英音楽サイトMUSICRADAR発表
シカゴのロバート・ラムの人生を変えたレコード10枚
ブラス・ロック特集!
ブラス・ロック特集
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 1枚は傷多め
帯【-】 解説【有】
盤質: | 未開封
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 未開封
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースに小さいヒビあり
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少し政治のことも書いてみます(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ブラスを題材にした映画に「ブラス!」があります。かつての英国の田舎を舞台にした映画で、ブラスバンドは職業演奏家のものではなく、仕事を終えた炭鉱夫たちの娯楽として描かれています。シカゴが現れた時、ロックに新たなジャンルが生まれた、と感じた人がわが国では多かったと思います。ところがブラスバンド自体は、米国では軍楽をはじめ大衆音楽の代名詞であり、ブラスの父、スーザも米国人です。
シカゴのデビュー3作は、どちらかと言えばアグレッシブなものです。ホーンの明快な響きと自由な演奏スタイル、歌詞に込められた政治的なメッセージ。左がかったテーンエイジャーにはぴったりの音楽でした。この6作目、どう聴いても、古き良きアメリカへの回帰です。ブラスは、ブラスバンドのように使われ、テリー・キャスはひなびたスライドまで弾いています。「おおスザンナ」まで飛び出します。
現在米国では、民主主義が揺れています。紛争解決手段として好戦的なのは共和党なのか、民主党なのか。弱者救済に積極的なのは民主党なのか、共和党なのか。もうぐしゃぐしゃです。古き良きリベラル層なんて、どこにもいないのか、と。ベトナム反戦運動に参加した旧左翼学生が、社会の各層でリーダーシップをとっているからそうなっているのだと思います。かつての左翼学生が既得権益を守りたいのか、社会弱者に寄り添うのか。そこが問われている気がします。わが国でも同様です。
映画「ブラス!」では、炭鉱の終わりとともにブラスバンドも滅びていくのです。