紙ジャケット仕様、05年マスター使用、インナースリーヴ封入、定価2800+税。
題名通り暖かな春を思わせる、Giacomoの叙情なヴォーカルと色鮮やかなアンサンブル。以前よりもフュージョンやソフトなロック・テイストを押し出しつつ、プログレッシヴ・ロックとの折り合いも付いた79年の好盤!
Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えPREMIATA FORNERIA MARCONIに続いて世界デビューを果たしたバンドの79年作。コンパクトで分かりやすい作風を望む方向に向かっていた時代の影響を受けた本作は、これまでの作品よりもフュージョンなどを含むソフトなロック・テイストを押し出しています。とは言っても単なる商業路線に走った作品ではなく、Francesco Di Giacomoのボーカルに比重を置いたことによるイタリアの叙情性の増幅や、バルカン・メロディーを散りばめた作風など、プログレッシブ・ロックとの折り合いが素晴らしい好盤です。
BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)/IO SONO NATO LIBERO
これまで以上にイタリアらしい芸術的な感性が発揮された73年発表の3rd
1,790円(税込1,969円)
BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)/BANCO DEL MUTUO SOCCORSO
PFMと共にイタリアン・ロックを象徴するグループ、記念すべき72年1st
750円(税込825円)
【ユーロロック周遊日記】LIMITE ACQUE SICURE『Limite Acque Sicure』(イタリア/2022)
名盤からディープな作品、そして注目の新鋭まで、ユーロ諸国で誕生した様々なプログレ/ロック名作を掘り下げていく「ユーロ・ロック周遊日記」。今回は、BANCOファンは要チェックのイタリア新鋭を取り上げます!
カケレコスタッフの日々是ロック:人気のCELESTEによる20年アーカイヴ集に関連して、イタリアの名グループ達による注目の復活作をピックアップ!
最近入荷したCD、売れ筋CDの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第九回 BANCO『CAPOLINEA』(イタリア)
コラム「そしてロックで泣け!」が好評だった音楽ライター舩曳将仁氏による、新連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!
続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第六回 お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい 文・市川哲史
昨年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
【プログレ温故知新】イタリアン・ロック・ヴォーカル 【定番】BANCO -> 【新鋭】IL TEMPIO DELLE CLESSIDRE
「歌」を聴かせるプログレと言えばやはりイタリアン・プログレ。熱い叙情に満ちたヴォーカルは聴き手の心をわしづかみにする魅力を放っています。そこで定盤からはBANCO DEL MUTUO SOCCORSOの1st、そして新鋭からはIL TEMPIO DELLE CLESSIDREの2nd『ALIENATURA』をご紹介いたします。
夏、秋、冬とお送りしてきた季節別プログレセレクション。今回は、春を感じさせるプログレ作品をセレクションしてまいりますよ。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 背ジャケにヨレあり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干ケースツメ跡あり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 軽微な圧痕あり
四半世紀ぶりに届けられた、イタリアン・ロック最高のグループによる19年スタジオ作!モダンに洗練されたサウンドに、初期を彷彿させるミステリアスな音使いがちゃんと生かされていて素晴らしいです♪
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯に軽微な圧痕・軽微な折れあり
BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO)
19658726512(INSIDE OUT)
デジパック仕様、ブックレット付仕様
PFMと並ぶイタリアン・ロックの雄による22年作!1〜2曲目へのこの流れ、誰もが『Darwin!』や『Io Sono Nato Libero』を思い浮かべるでしょう。往年にも匹敵するテンションとロマン溢れ出すパフォーマンスに感動がこみ上げる一枚!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干カビあり
キーボード&ギターが疾走するテクニカル・ハード・ロックかと思いきや、後半には伸びのあるカンツォーネ・ヴォーカルによる渾身の名唱が!この落差はイタリア以外に考えられませんね。
前作以上に複雑に構築された楽曲を、ピアノ、オルガン、シンセ、ギターがカオティックに入り乱れながら進行する圧巻のアンサンブル。そして忘れてはならない、伸びやかな歌声を乗せる巨漢ヴォーカル=ジャコモによる圧巻のパフォーマンス。これぞイタリアン・ロックを代表する傑作。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
前作以上に複雑に構築された楽曲を、ピアノ、オルガン、シンセ、ギターがカオティックに入り乱れながら進行する圧巻のアンサンブル。そして忘れてはならない、伸びやかな歌声を乗せる巨漢ヴォーカル=ジャコモによる圧巻のパフォーマンス。これぞイタリアン・ロックを代表する傑作。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯に軽微な折れあり
キレのある変拍子による爆発的にテンション高いアンサンブル、そしてイタリアならではのクラシカルな気品!イタリアン・ロックへの扉を開けるならこの作品がオススメ!
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彼らにとって魂の浄化になったのだと思う(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソで最も感動的な盤であります。わたしは幸いなことに発売間もない頃イタリア盤を購入することができ、針を落としたとき、体の震えが止まらないという体験をしました。彼らは初期3作の勢いをいったん失い、映画音楽のスコアや弦楽との共演など迷走するのですが、何があったのか79年に従来の路線を転換した「カント・ディ・プリマベーラ」を出します。
初期の特徴の悲観や脅迫がこの盤では皆無です。その代わり、リスナーに言って聞かせるように印象的なテーマを繰り返します。彼らの特徴であるアープも控えめで、代わりにずっと低音のピアノが曲をつないでいきます。演奏はずっとテクニカルになっているのに、シンプルな印象を与えます。
ずっと思っているのが、PFMの国内回帰と連動しているのではないかと言うことです。マウロ・パガーニが、ファブリチオ・デ・アンデレを芸能活動に復帰させ、デメトリオ・ストラトスの死去が逆に国内のアバンギャルドに火をつけ、イタリアはとても創造的な状況になっていたと思います。ところが、「春の歌」の確信が長続きしないのもまた不思議なところ。これ以後バンコはディスコに拘泥していくのでした。それはさておき「インテルノ・チッタ」や「チルコバンダ」のカタルシスは、バンコ史上最高のもの。イタリア語しゃべれないのに、すっかり覚えてしまって鼻歌っているのでした。