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パール

ジャニス・ジョプリン

CSCS6051(

定価1748+税。

評価:50 1件のレビュー

60年代を駆け抜けるように生き、歌ったジャニス、71年の遺作。

JANISの絶唱を聴け!最後のスタジオ録音、全米No.1アルバム

71年に発表されたJANISの遺作となるスタジオ・レコーディング。彼女の理想のプロデューサー、Paul Rothchildとのセッション通じて本当に自分の追求する音をみつけ、彼女の可能性は無限に広がっていきそうに見えた矢先、未完のままドラッグの過剰摂取により27才で亡くなりました…。『PEARL』はJANISが好んだニックネーム、人からこう呼ばれることを嬉しがったと言います。全米No.1アルバム。全米No.1シングル「Me and Bobby McGee」収録。新たなバック・バンドであるFull Tilt Boogie Bandを従えて制作されたが、本作が完成する前の1970年にジャニスは亡くなり、1971に遺作として発表された。ジャニスはこのアルバムの完成を待たずに死んでしまったわけですが、間違いなくロックの歴史に残る一枚。ジャニスの死によって、「生きながらブルースに葬られ」は、 歌なしのまま収録されました。全米9週連続1位。

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レビュー一覧

評価:5 この作を称えるより、この次作が出なかった事実を覚えておきたい(3 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

悪いことは言いません。シンフォ系ロックが好きなかたがいらしたら、3曲め「ア・ウーマン・レフト・ロンリー」を聴いてみるとよろしいと思います。どっちがシンフォニックかわかりますから。ジャニス信者の逆鱗に触れることを書きますと、彼女の出自はテキサスのイモ娘です。そりゃ、大学ぐらい出ているでしょうし、頭が悪かったわけではないと思います。言いたいのは、彼女が最初からスーパースターだったわけではなく、身を削って四方に頭をぶつけながらこのスタイルに行き着いたのであろう、ということ。芸を極めるためにです。

ジャニスがシンガーとして全権をにぎったのは、「コズミック・ブルーズ」とこの「パール」だけ。しかもジャニスは、ドラマーを選ぶ人で自分のリズムで叩いてくれる人と出会うまでレコーディングできなかったようです。すると完成品は「パール」だけだったということになります。このレコードの特長は人生賛歌、つまり聴く人を応援する音楽なのです。芸が残って身を亡ぼす。これはこれでジャニスの勝利だったと感じるんです。

「ボディーガード」という感動的な映画があります。誰もホイットニー・ヒューストンみたいに彼女を守ってやる人はいなかったのか。たぶんロック業界でジャニスのような成功を収めた女性はまだいず、女性アーティストを守るシステムがなかった。「ミー・アンド・ボギー・マクギー」の明るさを聴いて切なくなってきます。

ナイスレビューですね!