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JOURNEY TO THE CENTRE OF THE EARTH

RICK WAKEMAN

CD3156(A&M) 【88年発売CD】

評価:50 1件のレビュー

フルオーケストラを率いてライヴ録音された74年2ndソロ

イギリスを代表するプログレッシブ・ロックバンドYESの全盛期を支えたキーボーディストであり、そのクラシカルで大仰なキーボードワークで「こわれもの」や「危機」の多難な楽曲を彩ってきたアーティストの74年作。Jules Verneの同名小説にインスパイアされたコンセプトアルバムである本作は、ロンドンシンフォニーオーケストラを従えてロイヤルフェスティヴァルホールにて録音されたライブ盤となっており、オーケストラ参加作という事もあって前作よりも純クラシカルなテイスト。ロック的なダイナミズムこそ少ないものの、彼の大仰なサウンドはやはり圧巻です。

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レビュー一覧

評価:5 オーケストラとの一体感がすばらしい(6 拍手)

waterbearerさん レビューをすべて見る

ジュール・ヴェルヌの小説「地底探検」(1964年)をロックとオーケストラの共演というコンセプトによるライブアルバムである。
録音は1974年、YESがちょうどRelayerの頃である。
詳細はwikiにも書いてあるのでそちらを読んでくれ。
さて、オーケストラとの共演というとELPとかThe NICEがあるけど、オーケストラパートとバンドのパートが分かれている印象がある。ワイの基準ではこれは共演とは言わない。
本作は冒頭からRickのキーボードがオーケストラのインストルメンタルの一部となっているのがわかる。予備知識がなかったら、オーケストラの音にエフェクトをかけているのではないかと思ってしまうほどである。
RickのMoogの音がキツめのところもあるけど、あれはわざとなのかもしれない。当然当時のテクノロジーの限界はあるが、むしろ効果的に聞こえる。
演奏にあたり、ロンドン交響楽団と英国室内合唱団、そして指揮者のD.ミーシャムとの綿密な打ち合わせをし、特にミーシャムとはRickのキーボード群をオーケストラの中の位置づけについて何度もデモテープを聴いてもらったという。すげえなRick、ただの酒飲みじゃないね。ちなみにアレンジャーは後年Inter Galactic Touring Bandのアレンジャーも務めるW.マローン。彼は既にThe Who[TOMMY]のアレンジャーで有名であったね。やはりアレンジャーの手腕なのか、オーケストラもバンドも互いが出しゃばるわけでもなく、引き立て役でもない。バランスがいいというのか…ちゃんと「ロックのアルバム」として楽しめるのがすごい。
バンドメンバーも紹介すると、Vertigoレーベルで最高のアルバムをリリースしているかのWarhorseのR.ニューウェルとA.ホルトが参加している。
ちなみにA&Mからの3作「ヘンリー8世」「アーサー王」そして本作は入手しやすいし、どれも内容がすばらしい。一言「買い」です。

ナイスレビューですね!