STEVE WINWOOD、DAVE MASONという両雄並び立たずな、関係の中でその摩擦力を音楽の原動力に変えて来た彼らの名盤の誉れ高い70年発表、通産4作目。表題曲「JOHN BARLEYCORN MUST DIE」は擬人化された大麦について歌われる英国のトラッド・ソング。ジョン・バーリコーン(大麦)は一度刈り取られなければならない。その後、美酒となって人々に幸福をもたらすと歌われるこの歌こそが、一度は解散しながらも再び相見えた、新生TRAFFICの姿勢を象徴しているかのようです。オルガン、サックス、パーカッションと月並みなロック編成を大きく離脱し、むしろジャズ・コンボのような柔軟さで、インストから幕を開ける今作は、来るべき80年代以降のジャンル混淆時代の突入を予見しているかのようです。
TRAFFIC/WELCOME TO THE CANTEEN
Steve WinwoodとDave Masonを双頭とする名バンド、71年の初ライヴ作、Jim Gordon参加
1,190円(税込1,309円)
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盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
あらゆるアルバム・ジャケットの中でこのジャケが一番好きかも。天才R&Bシンガーのスティーヴ・ウィンウッドと愁いのメロディを紡がせたら右に出るものは居ない職人肌ギタリストのデイヴ・メイスンが組んだスーパーグループ!英ロック・ファンなら、この2ndは特に必聴でしょう!
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ カビあり、帯に若干折れあり
STEVE WINWOOD、DAVE MASONという両雄並び立たずな、関係の中でその摩擦力を音楽の原動力に変えて来た彼らの名盤の誉れ高い70年発表、通産4作目。表題曲「JOHN BARLEYCORN MUST DIE」は
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯中央部分に若干色褪せあり
STEVE WINWOOD、DAVE MASONという両雄並び立たずな、関係の中でその摩擦力を音楽の原動力に変えて来た彼らの名盤の誉れ高い70年発表、通産4作目。表題曲「JOHN BARLEYCORN MUST DIE」は
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 圧痕あり
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事実上ウインウッドのソロ作(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
わたしの故郷(正確には若干違いますけれど)越後には、酒造唄(さかづくりうた)というものがあります。蒸した酒米に麹を入れて搗くときに歌う唄だそうです。大人数で大きな酒樽を囲んで。酒造メーカーの人に聞いたら、どうも作業する時間と酒造唄の長さには関係あるらしい、と。「ジョン・バーレーコーン」も、おそらくウイスキーを造るときの作業歌なのであろうと想像しています。
トラフィックで最高傑作と評される作であります。わたしはファーストを超えるトラフィックはないと思っていて、憑き物が落ちたようなスティーブ・ウインウッドの自由さと落ち着き具合を楽しむのがこの盤かと思っています。彼はメイスンとのやり取りに疲れを感じていて、ブラインド・フェイスでの活動が一種の解毒になったのでは…。完全にポップ作を書くことと決別していて、ウインウッドは、アンサンブルで好き勝手にやれる長い演奏という方向を打ち出しました。
「エブリー・マザーズ・サン」を聴くと6人編成のバンドです。オルガン:ウインウッド、ピアノ:ウインウッド、ベース:ウインウッド、ギター:ウインウッド、サックス:ウッド、ドラムズ:カポーディという編成です。なんのことはない。「シュートアウト・ザ・ファンタジー・ファクトリー」以降は、ウインウッドの仕事を下請けに出している作なのでした。
ただ曲はいいです。たしかにトラフィックで最も聴きごたえがあるでしょう。