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VILLAGE OF THE VALE

AUTUMN CHORUS

FAD007CD(ALTROCK/FADING

評価:45 2件のレビュー

レーベルからのインフォには、参考バンドとして英国70sプログレの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、なるほどその通り!

英国新鋭プログレ・バンド、2012年デビュー作 、 信じられないほどに繊細に紡がれる、牧歌的でいて崇高な圧巻の名作!

イギリス南東部のブライトン出身で、ヴォーカル、ギター、トランペット、オルガンを操るマルチ奏者ロビー・ウィルソンを中心に07年に結成された4人組。現代イタリア・プログレ・シーンの注目のレーベルAltrockと契約し、その傘下のFADING RECORDSより2012年にリリースされたデビュー作。アルバムの幕を静かに開けるのが鉄琴の一種であるグロッケンシュピール。まるでオルゴールのように静謐でいてファンタスティックなイントロではじまり、ドラムが入ると、オルガンが幻想的にたなびき、トランペットやストリングスなど管弦楽器が艶やかな音色を奏でるなど、クラシック・ミュージック由来の格調高さと温かみとともに、ポスト・ロック的な浮遊感が絶妙にブレンドされたイマジネーション溢れる音世界が次々と描かれていきます。ささやくように歌うハイ・トーンの繊細でメランコリックな美声男性ヴォーカル、聖歌隊のように厳粛なコーラス・ワークも絶品。レーベルからのインフォには、参考バンドとして英国70sプログレの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、なるほどその通り!ジャケットのイメージ通りのいかにも英国的な牧歌性や幻想性と、宗教的とも言える崇高さとが完璧に融合したサウンドにただただ言葉を失います。全ての楽器と声とが信じられないほどに繊細に紡がれた、凛とした音の透明感。デビュー作とは思えない孤高の逸品です。これは名作でしょう!

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評価:4 アンビエント・シンフォ(2 拍手)

Zedさん レビューをすべて見る

最近のシガー・ロスに厚目のサウンドを加味し、多少シンフォ・プログ的な雰囲気と、ドラムスが時折激しくなるサウンドを併せもつアルバム。
ゆったりと聴く、そんな聴きかたしかないと思わせるアルバム。

ヴィオラ、フルート、ペット、グロッケン、ピアノというアコウスティック楽器類を大事にしながら、ハイトーンの男性ボーカルが抑制の効いた声で愁いのある雰囲気を作り、時に場を盛り上げる。それらの音は遠くで鳴っているよう。
ゲストの女性ボーカルも彼らの音にマッチしている。
他、各曲は音の空間を上手に利用するのが特徴。

カテゴリー的にはポスト・ロックという範疇に納められそうだが、音楽ファンに推薦したいアルバム。

アンビエント系のポスト・ロックは最近各国でうまくプログと結びついている。
とかくポスト・ロックでは繰り返されるフレーズに飽きがくる。が、このアルバムでは(個人的には)ない。それは音作りが上質だからと思う。

彼らの今後の作品に期待。

ナイスレビューですね!

評価:5 谷間の村のほうへ(0 拍手)

さん レビューをすべて見る

結局,歌詞も見つからず,曲名からも思いも物語も読み取ることはできなかったが,遥か遠い昔,世界の何もかもが水晶を透して見たような透明な輝きに満ちあふれていた頃に聞いた懐かしい調べが聞こえてくる。此処では赤い騒擾もどす黒い企みも影ひとつ落とすことなく,音色と旋律と和音が或る喜ばしき調和を育んでいる。そして誰の心のなかにも安住している懐かしい日々の輝かしい大切な風景は甦る。
ここは森…人里離れた。猟師たちも来ない,樹木と草々の鬱蒼と生い茂った静かな森。秘密の宝物を隠しておいた大切な想い出の場所…
森を抜けた先には深い谷。その先には古い村がある。村のはずれのすぐそばには大きな湖があるんだ。青いんだけど暗くて深そうで底なんかまるで見えない。なにが居るんだか分かりゃしない気味の悪い湖。岸辺にはもうかなり前に古くなって腐って落ちた渡れなくなってる橋が立ってる。何故かあの風景は今も記憶にこびりついている。

ナイスレビューですね!