ECLEC2514(ESOTERIC) 【2015年発売CD】
15年リイシュー、デジタル・リマスター、ボーナス・トラックとして70年のシングルA/B面(Elvaston Place)2曲を収録。
ブリンズリー・シュウォーツのメンバーやリック・ウェイクマンが参加ってことで、英国的な「いなたさ」とともにクラシカルな「気品」もあって、陰影とキラメキが絶妙にブレンドされていますね。英国フォーキー・ポップの愛さずにはいられぬ名作!
スコットラッドはグラスゴー生まれの英SSW。CBSより72年にリリースされた4thアルバム。バックが特筆で、リック・ウェイクマンがピアノ&オルガンで全面参加している他、いぶし銀の英フォーク・ロック・バンドQUIVERを率いるギタリストTim RenwickとベースのBruce Thomasや、アコギでBrinsley Schwartzが参加しています。英国らしいドリーミーな幻想性や牧歌性や気品を感じさせる歌声、陰影が心にしみる優美にたゆたうようなメロディが何より絶品ですし、ふくよかな土臭さとクラシカルな流麗さとが同居したアンサンブルも素晴らしくって、これぞ英国フォーク・ロックと興奮する佳曲がずらり揃っています。STRAWBSやCat Stevensなど、フォーク・ロックとの相性も抜群なリック・ウェイクマンの軽快かつ上品なピアノもやはり聴き所いっぱい。英国らしい色合いのジャケの雰囲気にピンと来たSSWファンは間違いなく気に入るでしょう。印象的なジャケットのデザインはキーフ!
「香り高い」英国のSSWを、カケレコ棚から探してみました。
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帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干ケースツメ跡あり
英国を代表するフォークSSWの一人ですね。Andrew Powellによる秀逸なストリングス・アレンジに包まれたサウンドが印象的な76年の代表作で、ジャケット・イラストはヒプノシスが担当!
QECLEC22731(ESOTERIC)
デジパック仕様、2枚組、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、CD2には77年デモ・セッションや78年ライヴ音源など12曲を収録!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースに小さいヒビあり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ カビあり
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春を待ちながら(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ボブ・ディランの「アイ・ドント・ビリーブ・ユー」を聞いてから、アル・ステュアートのこのバージョンを聴くと、こちらがオリジナルではないかという気がしてきます。歌い崩すこともせず、声を張り上げもせず、いつも正調で礼儀正しい演奏です。押し出しは強くないので、彼のユーザーはひっそり聴く人が多そうです。わたしはレコードの時代に彼の初期音源を全部聴きました。ひとつとして手を抜いたものがありませんでした。
彼はステュアート家の末裔という噂があり、「アムステルダム」という曲があるので、オレンジ公ウイリアムと関係あるのかと思っていましたけれど、完全に邪推でしたね。6曲目にアクースティック・ギターの技巧を尽くすインストがあり、そのタイトルが「いったんオレンジになると、ずっとオレンジ」。ここらへんの諦観が実にアルらしいです。だいたい「オレンジ」と「オレンジ公」は、綴りが違います。
「ザ・ニュース・フロム・スペイン」では、これでもか、というウエイクマンのピアノ(と教会オルガン)が聴けます。フォークに根差しながら、クラシックの雰囲気を漂わせるのがアルの芸であります。この曲は少しやりすぎです。2022.03.06