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ネットショップなのに、試聴機が!? スタッフがテーマ別にCDをセレクト&レコメンド!
英国ロックの深みにハマってみませんか?ヴァーティゴ・レーベルの世界へようこそ。
個性的な音楽性が咲き乱れる60年代後半の英国ロック・シーン。実験的で新しいロック・グループの受け皿として誕生したインディー・レーベルには、刺激的な作品群が溢れ返っていました。今回はその中からVERTIGOレーベルをピックアップします。
VERTIGOは「実験性の高い音楽に発表の場を提供する」という意義の元、英フォノグラムの傘下として69年に設立。メジャー・レーベルの性格を強めた73年まで、アンダーグラウンド・シーンの形成にあたり多大な貢献を果たしています。
代表的なサウンドの特色は以下の3つです。
1. オルガン・ロック
暗く叙情的なハモンド・オルガンの音色を活かしたサウンドが特徴で、ジャズ、クラシック、ブルースなどの音楽性を内包した高い楽曲構成力も魅力。
2. ハード・ロック
BLACK SABBATHやURIAH HEEPの初期作品を始めとした個性的なハード・ロック・グループが多く所属。ブルース・ロックの発展というだけではおさまらない自由な音楽表現を持ったも作品が特徴。
3. ジャズ・ロック
ブルースやR&Bを探求していたミュージシャンによるロックからジャズへのアプローチと、英国モダンジャズ・ミュージシャンによるジャズからロックへのアプローチ。その2つのアプローチをそれぞれ引っ張ったのがVERTIGOが誇るグループ、COLOSSEUMとNUCLEUS!
60年代後半から70年代にかけての英国シーンの強烈なウネリが真空パックされたVERTIGOの作品群。その中から、カケレコが「これぞVertigo!」と言える名曲をセレクト。奥深く魅力的な英国アンダーグラウンド探求へいざ!
暗くブルージーなジャズ・ロックを聴かせるAFFINITYの唯一作より、女性ヴォーカルLinda Hoyleと共にグループの要であるハモンド・オルガンが活躍するディラン・ナンバーをチョイス。歪んだ音色をグルーヴィに奏でるオルガンは何度聴いても素晴らしい。
レーベル・カラーであるオルガン・サウンドを象徴するCRESSIDA、2ndよりの選曲。ストリングスによるノスタルジックなパートと、ギター、オルガンによるアグレッシヴなハード・ロック・パートが交互に押し寄せ、聴き手を惹きつけて放しません。
CRESSIDAと並ぶ、VERTIGOのオルガン・ロックの代表格です。唯一のアルバムよりオープニング・ナンバーをご紹介。クラシカルなハモンド・オルガンが全編で鳴り響き、情感豊かなヴォーカルがドラマティックに盛り上げる英国ロックの魅力満載の大作です。
ハード・ロック・グループ、1stより選曲。CREAMなどの影響を受けたヘヴィ・アンサンブルを基軸に、ジャズ、ブルースの要素を加えています。元JEFF BECK GROUP、Tom Newmanによるワイルドで手数の多いドラムと、アコギによる柔と剛のコントラストが素晴らしい。
VERTIGOからしか生まれえない個性的ハード・ロック・グループ、2ndからの選曲です。エネルギー漲るソウルフルなMike Pattoによるヴォーカルと、Ollie Halsallのギターを中心としたクールでジャジーなアンサンブルが激突。破天荒な曲展開には驚かされます。
トリオ編成のハード・ロック・グループ。ブルースを基調としていながら、変拍子を取り入れた起伏の激しいアンサンブルはジャジーだったり、サイケデリックだったりする多彩なサウンド。縦横無尽に弾きまくるJohn Simmsのギターに注目。
ヴァーティゴ最初期にリリースされた、ジャズ・ロック・グループCOLOSSEUMの2ndより。ブルース、R&Bの要素も内包しており、グルーヴィなオルガン、強烈なアタックのドラム、ジャジーなサックスが織りなすアンサンブルは熱狂的。
電化マイルスからの影響を、クールなジャズ・ロックに昇華させたNUCLEUS。1stよりの選曲です。ハーモニーを奏でるブラス・セクションと、クリーンなギターのアンサンブルが浮遊感を醸し出しています。COLOSSEUMとは対照的に「涼しい顔」をした演奏もかっこいい。
サイケ・ポップ・グループ、KALEIDOSCOPEがグループ名を変更してリリースした唯一のアルバムより。牧歌的なメロディを、繊細なコーラス・ワークやメロトロンで包み込んだサイケ・フォークは夢見心地な美しさです。
3人組フォーク・グループの1stより。女性ヴォーカルの透明感溢れる歌声に、優しい男声コーラス、牧歌的なメロディを紡ぐアコースティック・ギター、管弦楽器による品の良いアレンジが絡むプログレッシヴ・フォーク。爽やかで牧歌的なメロディが楽しめます。
緻密なコーラス・ワークと、変拍子を多用したダイナミックなアンサンブルがプログレッシヴ・ロック・ファンの心を離しません。4分台の楽曲にまとめ上げてしまう構成力も見事です。3rdより予測不能な曲展開がスリリングなこの曲をご紹介。
GRACIOUSの1stより選曲。ファズ・ギターが牽引するヘヴィ・サウンドに、荘厳なハープシコード、メロトロンが降り注ぐドラマティックな曲展開が堪能できます。ベートーベンやBEATLESも登場する遊び心にも注目。この実験精神こそヴァーティゴの神髄です。