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VERTIGOレーベル発のブリティッシュ・ロックを代表するグループの70年唯一作。KEEFの手によるジャケットアートがよく知られているその内容は、特徴的なハスキー・ボイスの持ち主であるフィンランド出身のLinda Hoyleをフューチャーしたジャズ・ロック寄りのブリティッシュ・ロックであり、ハモンド・オルガンの渋い弾き倒しを中心に英国然としたアンサンブルを聴かせます。また、バンド以外にもLED ZEPPELINのJohn Paul Jonesによりアレンジされたブラス・セクションのダイナミックな響きが大きくその存在感を示す楽曲など、当時のブリティッシュ・ロックならではのアプローチが素晴らしい傑作と言えるでしょう。
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レビュアー:たすけさん レビューをすべて見る
日本フォノグラムの「プロフェッショナル・コレクション」というシリーズがありました。ヴァーティゴ・レーベルのかなりのタイトルが日本盤として出ていて、しかも半年ぐらいでほとんど品切れになったシリーズです。高校生の頃、そのカタログをレコード店やレコード帯裏で見ていて、聴きたくて聴きたくて仕方なかったのがアフィニティ。当時、わが市で現物は出回っていなかったと思います。CD再発が一般的になって、最も感謝したのがこの盤でした。最初はレパトワ・レーベルだったと思います。
プログレッシプ・ロックと称するには無理があって、重いギター、えんえんと弾き倒すオルガン、ぶんちゃかしたブラスが入り混じった個性的な音です。70年代初期のカリスマ、ハーベスト、ヴァーティゴに共通するのがこの何とも言えない重さです。バンド・アンサンブルも大したものなんですが、何よりサウンド・デザインが突き抜けています。静かなパートが一瞬で熱いソロの応酬になり、また最初のテーマに戻っていきます。
そしてボーカルのリンダ・ホイル。わたしはこのファースト作とリンダ・ホイルの「ピーセズ・オブ・ミー」をとても愛しています。ホイル嬢は、プロの歌手と言えない経歴の人であるますけれど、いい意味でアマチュアっぽい歌い方に新鮮味があります。熱さとクールさ、疲労感がないまぜになったアフィニティを聴いていると我が家のように落ち着きます。