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NOTHING TO HIDE

BLACKFOOT SUE

REP4579WY(REPERTOIRE) 【95年発売CD】

希少、ボーナス・トラック5曲。

評価:50 1件のレビュー

パイロットやトッド・ラングレンばりのキャッチーなメロディ、ガッツ溢れるハード・エッジなアンサンブルを軸に、TレックスやDボウイばりの煌びやかさを加えた、B級にとどめておくにはもったいない英ニッチ・ハードロッキン・ポップ!

捻りに捻ったメロディ・センスはニッチ・ポップ・ファン必聴、英国出身ハード・ロック・バンドの73年発表1st

英国出身、ハード・ロック・バンドの73年1stアルバム。ブルージーな速弾きを得意とするギターがヘヴィなサウンドを牽引。うねるベース、パワフルなドラム、よく跳ねるピアノを加えた骨太且つコンパクトなアンサンブルは、グラム・ロックの要素を感じさせます。甘い声質のヴォーカルも魅力的。キャッチーなメロディを随所に配するだけでなく、ファンタスティックなコーラスやメキシカンなメロディを導入するなど変化に富んだ曲調も特徴。捻りに捻ったメロディ・センスは英MR.BIGにも匹敵、ニッチ・ポップ・ファン必聴です。

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レビュー一覧

評価:5 エロでアートで笑わせる(3 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

CDのカバーにプリントしてある小噺から。ブラックフット・スーが(ライブ終わって)乗り込んだリムジンの窓に、泣き叫ぶ女の子が頭をぶつけている。デイビッド・ファーマー(ds)が、「そんなに悲観しないで。すぐにまた戻ってくるから」。すろと「違うの。わたしの足にタイヤが乗っているのよ!」彼らのバンド名のブラックフットとスーは、それぞれネイティブ米国人の部族名です。つまり、彼らはグラムであったと同時にコミック・バンドであったということが、これらからお示しできるでしょう。

グラム・バンドは、ロングプレイよりシングルの瞬発力だと、わたし思っています。ボーナス収録の「スタンディン・インザ・ロード」が売れたそうで、これがいい曲です。ゲイリー・グリッターの「ロックンロール」とかマッドの「タイガー・フィート」級の。彼らの良さは演奏力の確かさ。ロングプレイの曲もそれぞれだれることなく、ばたばたと聴かせます。青春の柑橘系とブルーズ・ハードの泥臭さを兼ね備え、少々乱暴なコーラスが華やかです。頬が緩んでくる、というものです。

カバーを描いているのがAnn Meiselという人です。わたしの大好きなアール・ヌーボー調のエロチック・アート。ほかにイラスト探したんですが、なかなか見つかりません。アルフォンス・ミュシャ好きなんですよ、わたし。2023.11.30

ナイスレビューですね!