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69年と言ったら、かのアビーロードが発表された年であり、またレッド・ツェッペリンが1stをリリースした年でもあり、プログレファンにとってはプログレッシブロックの始祖的な作品である宮殿が世に出た年でもあります。その意味でロックが分岐点を迎えた年だと言えるでしょうが、そんな本場英国でのムーブメントなど意にも介さず南米アルゼンチンの地でこんなにも素敵な作品が生まれていたのです。
フォーク、サイケ、ジャズ、ビートルズ・・、いろんなものを混ぜ込んで、69年当時の空気をいっぱいに吸わせた結果としてこのような作品が生まれたのでしょうが、上に挙げた歴史的名作たちと同じくここにも人の耳を釘づけにするマジックが宿っています。メロディ、歌声、ソロといちいち心の琴線に触れて触れて仕方ありません。涙が零れそうな郷愁とヴィヴィッドなお洒落感覚が最高の形で共存している様は、奇跡と言って過言ではありません。SUI GENERISを聴いたときにも感じたこの感覚は、南米大陸にあってヨーロピアンな文化や街並みを持つアルゼンチンならではのものなのかもしれません。
上の3作品はどれも革新的な試みによって69年とは思えない斬新な音を聴かせますが、この作品はどうしようもなく69年の音です。しかしそれがまたどうしようもなくたまらないのです・・。
ブリティッシュロックに定義などありませんし不要だとも思いますが、多くのリスナーが持っているであろうブリティッシュロックのイメージに最も近いことをやっているのがこのグループではないかと勝手に思っています。これを言葉にしようとすると、哀愁とか空気感とかいう曖昧な表現になってしまうのですが、ブリティッシュロックが魅力的であるその源泉たる要素がここには全て揃っていると言ってしまいたいほどに英国情緒に溢れた作品です。
恐怖政治下のギロチン処刑をテーマにするような捻ったセンスもまた英国的よなぁ、と妙な感心を持ったりもできますし(笑)、音楽的にも本格的なコーラスワークと決めるところはビシッと決めるアンサンブルで、抜群の安定感を誇っています。
ただ最終曲はかのロックンロールの名曲のカバーなのでですが、これがちょっといただけない。ハードロック調のアレンジになってますが、このグループにはそぐわない。最後まで淡々とクールに、しかし適度にドラマチックに決めてほしかったという思いはあります。
曲構成やメロディが平易になり、随分聴きやすくポップになりました。曲調も総じて明るく南米ロックの陽を凝縮したような作りになっています。
当然、前二作からするとかなり様変わりしていると言えるのですが、しかしそれにもかかわらずこれはESPIRITU以外ではあり得ないと思わせるのは、やはり特徴的なヴォーカルとポップになってなお健在の超絶技巧によるところでしょう。前作での歌唱も素晴らしかったですが、ここではポップスにも適性が認められるほど活き活きとした歌声を聴かせます。
そして何よりこの作品を単なるポップソング集に終わらせないのが、プログレを経て培った演奏技術を惜しげもなく披露しまくっているところです。しかもソロに至っては依然プログレ調ですらあり、ポップな曲調に合わせてライトな演奏を持ってくるという発想が端からないかのようです。しかしそれが超絶技巧南米ポップスとでも言うべき愉快痛快な音楽を生んでいるのであるから、なかなかどうして侮れないものがあります。
もっとも実際には時代に合わせてポップ化を図ったのだけれど、プログレ時代の手癖が抜けていなかったというだけかもしれませんが。何にしろ新鮮な響きを持っていることは確かです。
前作で特徴的だった切れ味抜群の鋭角的なアンサンブルは減りましたが、その分聴き手を包み込むようなおおらかさが加わっておりドラマチックな展開においては前作以上と言えるでしょう。緩急を自在に操るアンサンブルや各パートがよどみなく繋がっていくシームレスな曲展開は、大河のうねりを思わせる見事なものです。
またヴォーカルは前作の速い展開の中での歌唱よりも、本作の伸びやかなヴォーカルパートにおいてより本領を発揮しており、本作の聴き所の一つとなっています。歌の切れ目に特徴的なアクセントを残すため、若干クセのあるヴォーカリストと言えそうですが、この声以外にはありえないと思えるほどにハマっているのも確かです。
前作を南米ハードシンフォと位置付けるなら、本作こそ純然たる南米シンフォであると言えそうです。
一聴して、前作と大きく変わらない作風に思えますが(僕は最近までそう思ってました)、実際にはより多くのリスナーにアピールするよう進化してきているのが、ある程度聴き込めばわかってきます。
以前に比べ、胸を締め付けるような切なさよりは南米特有の甘美な響きが増しているし、陽気な中にも一抹の憂いを秘めたようなアンサンブルはラテンロックの懐の深さを示すものです。それでいて演奏では必要な音数と技術だけを用いるという、洗練を極めたプロフェッショナルな内容だと言うこともできます。
ここまでの作品を順に聴いてくると、これまではあくまで南米シンフォという枠内に留まっていたのが、ここに至ってよりポピュラーなフィールドで勝負できるだけの普遍性を得たと言えそうです。
あまりプログレという言葉にこだわっていると、その尺度では測れないこういう作品の素晴らしさを見落としてしまいがちなので個人的にも注意したいところではあります。実際チャーリー・ガルシアが純粋にプログレやってたのってLa Maquina時代だけでしたしね。
ラテンロックとして文句のつけどころが見当たらない名盤中の名盤です。
通常、ファンキーな跳ねるリズム感とイタリアンロックの叙情性とは水と油だと思われます。事実そうなのでしょうが、それを微塵の違和感も感じさせずに、その両方を見事なまでに生かしきったこの作風はまさにプログレッシブな精神の賜物であり、このグループの実力を如実に物語るものです。
特に1曲目などはこのスタイルにおけるポテンシャルが最大限に引き出された泣く子も黙る名曲。このグループのやろうとする全てが詰まった、名刺代わりの1曲と言えます。これを聴いて熱くならないロックファンはいないでしょう。
しかしこれ、そのファンクロックという特異性を抜きにしても、単純にロックの普遍的なカッコよさに溢れた作品です。当時のイタリアのシーンでここまでロック方面へ突き抜けたプログレグループは他になかったでしょう。というか他にあったら是非聴きたいものですが。ホント。
「イタリアンロックの代表作」とはおそらくなり得ませんが、「古今東西ロックミュージックの代表作」にならTOP10に入れたいほどの逸品です。
スペイシーなキーボードにヘヴィーなギター、荘厳なコーラスと各楽器の演奏の志向性は全く異なるのに、これらが一糸乱れぬアンサンブルで駆け始めると問答無用の説得力をもって迫ってきます。ときに無常に、ときに優しく響くフルートも非常に表現力の高いものです。
キーボードの音に表れているように、SF的な世界を描き出そうとしているのは確かです。しかしそれに似合わぬ演奏の熱量が、ともすると冷やかになりかねない演奏に大いに人間味を加えています。この辺がシペイシーなシンセを多様する東欧プログレの中にあっても圧倒的なオリジナリティを誇る所以でしょうか。
これは確かに東欧プログレの代表作と評されるに値する傑作です。
ALMENDRAではあれほど個性的なサイケロックを披露したにもかかわらず、ブルースロック系のバンドを目指したのであろうこのPESCADO RABIOSOの1stは、特に珍しくも何ともない没個性気味の曲が軒を連ねています。まだブルースについて未消化な段階での録音であったことが窺われますが、これまで聴いてきたSPINETTA関連の作品の中では完成度は低いほうでした。もっともバラード系の曲は南米特有のアクセントによって救われてはいますが・・。
とは言え、のちのINVISIBLEの最終作における音楽性を考慮すれば、通過点として必要であったこともまた事実なのでよしとしましょう。
ちなみにボーナストラックの3曲中2曲は、伝説的ライブフェスrock hesta que se ponga el solで披露されたものです。曲の出来もいいです。
シンフォニックロックというジャンルは、後続を待たずしてこの作品によって完成を見た感があります。まさに原点にして頂点。
技巧的にも音楽的にも別段難しいことをやってるわけじゃないのですが、出てきた音からは情熱、悲哀、優美さ、激情、哀愁と、およそ音楽の中で考えられるあらゆる要素が感じ取れます。
ポイントはやはりクラシカルな音使いとロックのダイナミズムの絶妙すぎるバランスによるところでしょう。「Can You Understand?」と「Ashes Are Burning」ではこの二つの要素が互いを阻むことなく最大限に機能しており、真に新しい音楽が生まれゆく場面に立ち会うかのような興奮を味わえます。
この作品以降は、管弦をフル活用してどんどんスケールが大きくなっていき、クラシカルシンフォの様相を強めていきます。雄大な音の流れに浸る快感はこのあたりの作品でしか味わえないものですし、これをRenaissanceの真骨頂だとする意見にも賛成ですが、「プログレッシブロック」の一グループとして彼らを見た場合には、革新性、ドラマ性、ロックの力強さを兼ね備えた本作を最高傑作と呼びたいです。
1stのレビューで2nd、3rdはパワー不足みたいな事書きましたが、とんでもない。早とちりしてすみませんでした。
ギターが滑らかに歌うようになって、有無を言わさぬ迫力が減退したのは確かだと思いますが、その分内に孕むエネルギーが半端じゃなかったです。1stでは外へ向かって放出されていたエネルギーを内側へ向けたような印象を持ちます。
一つ間違うと箍が外れて暴走しそうなスレスレのところで演奏を御する、綱渡りのような演奏が繰り広げられています。ああ、これは1stよりも一歩踏み込んだアプローチだったんだなぁと感心した次第です。音がアーティスティックになったと言っていいかもしれません。
それにHopperのベースが凄いのなんの。特に前半はギターを食わんばかりの存在感を示しています。単に音がデカいだけの存在感ではなく、タイム感やフレーズの巧みさで耳を惹きつける、この人やはり名手ですね。彼のキャリアの中でも最もその凄さを実感できるサンプルの一つではないでしょうか。
1stの荒削りなゴリ押し型ジャズロックが痛快だったのは確かですが、それはテク見せ的な意味合いが強く、あくまで「ISOTOPEの音」というのはこの2ndからなのかもしれません。少なくともそう考えられるだけのオリジナリティーが演奏に付与されたように感じます。
3rdについてはまたいずれ。
何と言ってもGary Boyleのギターに尽きます。この人はフレージングセンスが本当に素晴らしくて、一日中でも聴いていたいくらい好きなんです。この辺はBBCライブでのアドリブを聴いたほうが良くわかるかもしれません。
プレイスタイルそのものは速弾きゴリ押しであるにもかかわらず、その中で有機的な息吹を感じさせるフレーズを連発してくるのがこの人の最大の特徴です。この点においてはMcLaughlinの上を行ってます。Al Di Meolaに迫る勢い、と言ったらさすがに言い過ぎかもしれませんが・・。
作品自体も変にポップだったり、シンフォがかったりしていないストレートなジャズロックという意味では、これ以上は望めないほどの出来です。以降の作品が若干パワーダウン気味に感じられただけに、余計にそう思うのかもしれませんけど。
あとリマスター効果なのかわかりませんが、ドラムの音が異様なほどいいです。快感ですらあります。極端な話、このドラムとギター聴くためだけでも入手する価値ありと言いたいです。
主に3rdと4thからの楽曲が中心となっていますが、両盤とも音楽的には同じ方向性を持っているため、やや似たような曲調が続くように感じられるのは事実です。もう少し1st、2ndの曲を配置していればバランスが良かったようにも思えるのですが・・。
とは言え演奏面ではスタジオ盤にはなかったような小技を随所で効かせていたり、ライブらしいノリの良さもしっかりと出ていて、得も言われぬ呼吸感が生まれています。こういう部分を楽しめるのがライブ盤の醍醐味なんですね。この作品で初めて聴けた曲もいくつかあって、それも収穫でした。
それにしても、1stからは「Autos, jets, aviones, barcos」、「Seminare」とライブでの定番であろう曲が演奏されるにもかかわらず、2ndの曲はやはり1曲も演られません。この作品は本人たちの間でもなかったことになっているのでしょうか??ライブ向けのカッコいい曲もあるんですけどねぇ・・。1stと2nd中心のライブもあれば聴いてみたいです!
インカの時代にもしギターやシンセサイザー、ベース、ドラムが存在したら、きっとこんな音楽をやっていただろうと思われるものを、忠実に再現したのがこの作品なのだと私は感じました。
ここでは単にマチュピチュをテーマにコンセプトアルバム作りましたなんてレベルではなく、もっと本格的な、音楽そのものの本質を抉るような意欲的な試みがなされているように思います。とりわけ2曲目などは音の張りつめ具合からして本気さが伝わってきます。早い話が音に魂が込められているのです。それだけにインカの時代に想いを馳せるには十分すぎるほどその完成度は高いです。
こういうスタンスでアルバムを作るバンドって、意外とほかにいないような気がします。古くからの音楽文化が未だに色濃く残る、かの地ならではの作品なのかもしれません。傑作です。
精密機械を思わせるカッチリまとまったアンサンブル、ブリティッシュの薫りをふんだんに含む音使い、演奏一つ一つに滲み出る豊饒な歌心と、カンタベリーロックの美点がこれでもかと凝縮された一枚。これを聴いて私はHATFIELDさえここに至る通過点だったのだなぁと思いました。ただし通過点とは言っても、少なからずアブストラクトなニュアンスを含むHATFIELDよりも、ストレートでなおかつクール、真正面からジャズロックやってるNATIONAL HEALTHのほうが私の好みには合っていただけの話です。多分。
てか、カンタベリー勢って本当に駄作らしい駄作を一切出しません。優れた音楽家を多く輩出する地域って世界にいくつかあると言われていますよね。音楽的センスと地域性がどのように結びついているのかわかりませんが、カンタベリーについてはその方向性がジャズロックに特化しているというのが独特で面白い所であります。あるジャンルの発祥地やレーベルの本拠地とか言うのではなく、何と言いますか、地域コミュニティーというローカルな繋がりの中で発展したことがカギなんでしょうね。
あと優れたミュージシャンは自然と他の優れたミュージシャンを呼び寄せると言いますが、そういうこともここでは多くあったんだろうなって思えます。現にカンタベリー出身でなくともカンタベリー派に属している人もけっこういるでしょうし。いやーやはりカンタベリーは奥が深い!面白い!
このバンド、ケベック勢の中ではとにかく技巧が飛びぬけてます。中期あたりのGONGを彷彿とさせるユーモラスなテーマ、CARAVANもかくやと思わせるような軽やかに躍動するアンサンブル、あまりに流麗なフルート、また時にはBRAND X並みに強靭なジャズロック的展開も見せます。
曲の展開ごとに表情がコロコロ変わっていくが、そのどれもが非常にハイレベルでかつ本格的。全体的に余裕綽々にすら聴こえるのが実に痛快です。
これまで余裕たっぷりの演奏と何でも難なくこなす器用さという点ではGENTLE GIANTがぶっちぎりだと思っていましたが、このグループはさらに一枚上手を行ってるように感じました。通常のプログレッシヴロックの演奏に使われる範疇の楽器編成でありながらそのように思わせるところもこのグループのすごさの表れでしょう。作品自体が名盤とかってわけじゃないけど、演奏自体のクオリティの高さは過去に例のないレベルだと思います。
静謐な場面と暴力的なアンサンブルパートが一曲の中で入れ替わり立ち替わり現れ、この落差によってドラマ性を演出するような手法が随所でとられています。これはハードロック主体のプログレならではの手法ですね。
下手なグループがこれをやるとただ珍妙なだけなんですが、彼らの場合はこの一点が異様なほど秀でているように思います。
だから怒涛の展開に次ぐ展開に最初は聴いていて疲れるでしょうが、そこから生みだされる哀感を帯びたドラマティシズムに浸れるようになれば格別の一枚となること間違いなしです。
当初はムゼオ・ローゼンバッハとは比べるべくもないと思っていましたが、こういう点に気付いてからは自分の中でかなり株が上がってきています。
あとPALEPOLIあたりを聴きやすくすると案外こんな感じになるのかもしれません。
何をおいてもこの一曲目。長い前奏を経て、可憐なピアノに乗ってフランス語によるボーカルがつぶやき始めるのですが(うどんそば・・と聞こえるからって笑っちゃいけません(笑))、これが何とも味わい深いというか異国情緒の極みと言いたくなるような趣をもっています。これがケベック地方のフランス語特有の語感なのかわかりませんが、バカっぽいのを承知で言うと、かえっておフランスな感じが醸し出されていてたまらん!ってなるんです。私が英米以外のロックに求めているのはこういう感覚なんだなとこれを聞くたびに再認識しています。
不思議なものですが昔からフランスと言えばこんな感じと持っていたイメージは実はフランスにはなくて、こういうところにひっそりと息づいていたりするんですよね。何よりヨーロッパのグループよりもヨーロピアンという何だかわけがわからないけど面白いことになってるのがプログレらしくて良いではありませんか。
他の曲も、ゆったりとシンフォしてるかと思えば突然火がついたように走りだしたり、知らぬ間にアバンギャルドになったりとそれなりに興味深くはありますが、やはり一曲目が印象的。ケベックプログレを代表する一曲ではないでしょうか。
ヴォーカルがピーター・ハミルの声質に似ていることからVDGGの変名バンドではないかと噂されたらしい本作。ある程度VDGGを聴いてきた人間からしたら、似てねぇよと突っ込みたくなるところではありますが、こと音楽性に関してはあながちそうとも言えません。
正統ブリティッシュロックの流れを汲んでいるのは確かなのですが、ハモンドが派手に鳴り響くわりに同系他作品に多く見られるような哀愁とかメランコリーとかというよりは、闇の中からギラリと目を光らせてこちらを見据えているかのようなおっかなさが先立っている点が何より異端的だし、VDGGとの共通項とも言えるでしょう。
VDGGは言わずもがな孤高の音楽性を持つバンドですが、ブリティッシュロックの観点からそれを読み解くとすれば、このバンドがその重要な手掛かりとなりうるのではないでしょうか。
サウンドプロダクションという観点から見たら、これほど洗練という言葉と無縁の音楽も珍しいのではないでしょうか。もうコテコテのダサダサ。しかし皆知っているように、プログレにおいてこれらの言葉は時にはほめ言葉として機能するのです・・!
つまりこれが「味」というものなんでしょう。ガーヴィッツのギターなんかはGUNの時からなんか演歌っぽいなぁという印象でしたが、これもまた味のあるギターだということだったんですな。
プログレ聴き始めた頃なんかに出会っていたら、まず間違いなく「何この野暮ったいの、ムリ」と棚の隅に追いやられたことだろうと思いますが、こういうのも楽しめるようになってきたあたり、いろいろ聴いて耳を鍛えてきた甲斐があったというものです。
メロディについてもポップでキャッチーだけど、どこか田舎くさいという英国プログレの要件を律儀にも満たしてくれています(笑)
冒頭から何やら妙に明るい響きを持つフォークが流れてきたので若干拍子抜けしたのですが、そこに虚ろな表情を持つ女性ヴォーカルが乗ると、途端にどこか不穏な空気をまとい始めます。これは一筋縄ではいかんかも・・と思っていると、案の定2曲目以降はヴォーカルがメインに据えられ、演奏もどんどん不気味になっていく。3曲目などはPopol Vuh の Hosianna Mantra が土着性を帯びたかのような異様な音世界が繰り広げられています。そしたらお次はitoizか?と思うようなせわしないドタバタアンサンブル。???どういうこっちゃ?
そして問題の最終曲、不穏さと緊張感は最高潮に達し、狂気がついに発露します。普段は癒しを提供してくれるはずのフルートも、ここでは不安を掻き立てる一要素として機能しており、14分中、心休まる場面は一度たりともありません。
夜中にヘッドホンなどで聴いていると、「向こう側」に落っこちて戻ってこれなくなりそうなコワさがあります。なんかヤバいぞこれ。無事再生が終わるとホッとしますが、またあの気味悪い感覚を求めて夜な夜なヘッドホンをはめる・・。そんな中毒性の高い作品です。バスク産というだけで飛びついたけど、ちょっとこれはスゴイ代物かもしれん・・。
南米歌モノ大名盤の1st、フュージョン寄りのカッコいい2ndと来ましたが、この3rdでは実に落ち着いた、素朴で素敵なシンフォサウンドを聴かせてくれます。
楽曲も演奏も、もはや職人技と形容して差し支えない見事な出来栄えです。特にシンフォとは言っても過度な泣きに走らないあたりが、なんか信頼できると言いますか、それでも曲を追うごとにじんわりと涙腺に効いてくる感じがまた巧いなーと思います。
また、これまでガルシアの曲に注目しがちな自分でしたが、ギタリストのダビド・レボン氏も非常に優れたコンポーザーであることがこの作品ではよくわかります。本作、楽曲面においてはガルシアよりも貢献度が高いのではと思わせるほどの活躍ぶりです。最後まで優しさと素朴な郷愁に溢れた好盤。個人的には休日にずっと聴いていたいタイプの音楽、と言う表現がピッタリくるかと思います。
南米のグループってみんなそうなんですが、デビュー作から音に一切の迷いがないんですよね。もうほんと自らのやるべき音楽が端からわかっているかのごとく。それが南米勢の凄みと言ってよいと思います。
で、この盤ですが、そんな南米ロックにあってすら作品としての出来がずば抜けています。のっけからのアグレッシヴな全体演奏がもうただただカッコよくて、このパートを聴いただけでこのグループに巡り合えてよかったと思うはず。しかしこのグループの本領はこういうカッコいいパートと南米らしいリリカルで優美なメロディとをごく自然に行き来しつつ楽曲を編み上げていく手腕に長けている点でしょう。なので、めまぐるしく展開するにもかかわらず、性急さを感じさせず全体の流れは極めておおらかです。この点も南米でロックをやるということの意味を十二分に伝えてくれるポイントです。
南米ロックとは何かという問いに答えるには、この一枚をもってすれば充分と言えるほど南米らしい演奏、メロディに満ち満ちています。たまらんです。
サイケロック〜ブルースロック〜ジャズロックとキャリアの中で音楽性を変遷させてきたスピネッタ氏ですが、Invisible時代とこのソロ2作目あたりがジャズロック期と言ってよいでしょう。前作にあたるInvisibleの最終作がサイケ、ブルース、ジャズの要素が見事に溶け合ったキャリアの総括的な音だったのに対して、本作では完全にジャズロックに徹している印象です。そのため派手さはさほどありませんが、流麗さとセンシティブな音使いにかけてはもはや並ぶものなしと言った風情を漂わせています。まるで同じ路線で何枚も作を重ねてきたかのような円熟味がそこはかとなく滲み出ており、とてもかつてはステージ上で回転灯を背中に乗っけてバカやっていた人とは思えません。これはどうやれば良い音楽が作れるのかが完全に分かっている人の音です。つまりは天才の音ってこと。傑作。
イタリアンロックがイタリアという国の風土を反映した音楽性を、フレンチロックがフランスの風土を反映した音楽性をそれぞれ持っていることは当たり前のことですが(そうでなければイタリアンとかフレンチとかいう言葉はいらない)、このTRIANAほどに自国の風土や空気感を余すことなく表現しきっているグループはないでしょう。
たしかにフラメンコギターがひとたびかき鳴らされればすぐさまスペインの情景が思い起こされるという人は多いでしょうし、そういう記号的なアイテムがある分他国に比べ個性が立ちやすいとは思います。しかしそれだけでは到底片づけられないほどこの作品にはスペインらしさが詰まっているようにも思えます。
特に一曲目はこれを聴いて血が騒がないプログレファンがいるとするなら「今まで一体何を聴いてきたのだっ」と声を大にして言ってやりたいほどの大傑作。その他の曲も充実した出来栄えでアンダルシアの情景が脳裏に浮かんでは消えていきます。
英米の音楽シーンを離れ、世界中の未だ見ぬ音楽を探求する人々が求めていたのは、結局はこういう音楽だったのではないでしょうか。少なくとも私はこれを聴いてそういうことをちょっと考えました。
余談ですが、つい最近スペインを訪れた際にCDショップをいくつか見て回ると、TRIANAのような古いロックの名作は殆ど置いておらず、国内のヒットチャート上位を占めているのであろう若いアーティストの作品ばかりでした。どの国も日本と事情はそう変わらんのよなぁ、と思いつつその中から何枚か買って帰ったのですが、そしたらこれがなかなか良かったものだからびっくり。若いアーティストでも日本のそれよりはずっと実力は上でした・・。そんなとこでまたちょっと変に悲しくなったり。
1stとは打って変わって、ラテンフュージョン色が強まった本作。前作に感動した勢いで手に取ると、少々面食らうかもしれません。
というのも、前作が感傷的ながらも終始オプティミスティックで開放的な響きを持っていたのに対し、本作は沈み込むようなメランコリックさが強調されている点がひとつ、理由としてあると思います。
そしてフュージョンの手法が大幅に取り入れられていること。これはもしかしたら作品の好悪を分けるポイントになっているかもしれません。ただしいずれも歌ものフュージョンとして並ぶものがないほど抜群にカッコいい曲ばかりなので、フュージョンが苦手だという理由で敬遠するにはもったいない完成度を持っていると言えます。
最後は次作の作風につながるたおやか系シンフォで締められているため、濃厚な中身の割に後聴感?は爽やかです。
しかしこの路線は受けが良くなかったのか、次作からはまた純正シンフォへと回帰しており、結果的に異色作となっています。カッコいいSERU GIRANを味わいたいのならコレでいいと思います。
これ、内容的には曲、歌、演奏、アレンジとこれ以上の組み合わせは考えられないほどの、完全無欠とはこの作品のためにある言葉だと断言したいほどの超名盤なんです。
特に1曲目の「EITI LEDA」に至っては南米ロック史上最高の名曲だと信じて疑っておりません。
ところがこの作品、信じがたいほどに音が悪い!というかブツブツと音が飛ぶのです。それもこの素晴らしい1曲目のブレイク直前、一番盛り上がるところでブツ。
いかに南米モノの盤質が総じて悪いとは言っても、この名盤についてだけはその罪は相当重いものです。まぁどの段階でこうなったのかはわかりませんが。
クリアな音でこの曲を聴きたいがために本作の型番違いやライブ盤を様々当たりましたがどれも成果は出ず、未だ探索中です。
この曲はSUI GENERISの75年解散ライブですでに披露されていますので、少なくとも発表される6年前には作られていたことになります。20代前半にしてかような曲を作ってしまうとは、全くもってとんでもない才能を持った音楽家です。
ただある情報によるとこの方、本国ではけっこうなお騒がせセレブとして知られているようです・・
チャーリー・ガルシアのキャリアにおいて、クリエイティヴィティの奔出が最も凄まじいのがこのLa Maquina時代だったと思います。とにかく一曲一曲が尋常じゃない完成度で呆気にとられること必至です。あくまでプログレでありながら構築性のようなものを感じさせず、きわめて自然に、センシティブに音が紡がれていく様は、さながら魔法のようです。最終曲のラスト、まるでEchosのように音の宇宙が広がるころには感動に打ちひしがれていることでしょう。次作ですでに純粋なプログレから離れてしまうこともあり、これと同様のアプローチであと数枚作ってほしかったという思いはあります。
一曲目、ノイジーなハードロックと、メロトロン噴き出す叙情的展開をありえない振り幅で行き来する様が圧巻です。
全編にわたりやり過ぎの感もあり、イタリアものの中でも結構下品な部類の音なんだけど、なんせ曲が圧倒的に良い。さらにヴォーカルもかなりの実力の持ち主で、ハードロッキンなパートはさることながら、叙情パートでは本当に素晴らしい歌唱を聴かせます。で、このままコテコテのハード・シンフォで終わるのかと思いきや、最後は何を思ったかスキャットが舞う軽やかでスタイリッシュな小曲で締め。これがまたなかなかカッコいい。あとは音質さえ何とかなってれば名盤の評価もあったのでしょうが。私個人としてはイタリアで五指に入る作品だと思ってます。
ある意味イタリアンロックの神髄と言ってよい一作。
なかなかポップで素敵なメロディを持つ曲が揃っているとは思いますが、最後まで空気感が変わらないせいか一曲一曲の印象はびっくりするほど残りません。こちらとしては単にビートルズっぽい音楽ではなく、民族性を反映した独自のビートルズが聴きたいので、そういう方向を目指してくれたほうがうれしかったわけですが。母国語の曲を何曲か入れて、地元の楽器なんかもあれば使って、もっと猥雑にやってもよろしかった気がします。それでいてメロディはビートルズという。けっこうおもしろくなると思うんですがいかがでしょう。あの辺って案外まじめな人が多いんでしょうか・・? いや、まじめなのは一向に構わないんですが、それで面白みがなくなってしまうのはちょっともったいないなという話です。色々書きましたが、でもまあ悪くはないかなとは思います。
少なくとも数多のミュージシャンが身を置き、また目指そうとするフィールドとはまったく別の地平を見つめているような音楽です。最初イタリア版Mike Oldfieldのような立ち位置なのではないかということを思いましたが、結局のところ地中海?の民族音楽を電子楽器によって再構築したものと言えば近い気がします。歌もいわゆるカンタゥトーレ風ではなく完全に民謡のそれで、寒々しい海原が目の前に広がるようです。フォロワーなど存在のしようがない正しく孤高の世界観の持ち主です。時代によって音楽性を変遷させてきた人のようなので、違う時期の作品も聴いてみたいと思いました。こういう人が奇才と呼ばれるのでしょうかね。
別に特別英フォークに思い入れがあるわけではないし、それほど数を聴いてきたわけでもないけれど、それでもこれが英フォークの最高峰であるということを断ずるに何の抵抗もありません。もう他のは聴かなくていいんじゃないかと思えるほどに、英フォークに求められるべきものはこの作品にすべて揃っています。退屈しやすい牧歌調の曲は力強いロックのビート感に救われ、哀感漂う曲は過剰に重苦しくならずさらりとした感傷を引き出す・・。英フォークの伝統・格式に忠実な作曲・演奏形態をとりながらも、それによる欠点をあまねくカバーしているという神業が披露されています。ブリティッシュ・フォーク界一世一代の名盤。最終曲Belfastは、かの地に思いを馳せつつ涙すべき名曲でしょう。
アメリカナイズドされたアレンジによるブリティッシュロックという形態自体は独自色があって悪くないと思う。クラヴィネットを多用したファンキーな演出も73年という時代にあっては珍しかったかもしれない。けど、いかんせん「これ」という曲がないのが痛いところ。この路線ならばもっと面白いことがやれたはずなのに・・、と歯がゆさの残る感じ。せめて作曲にひと捻り欲しかった。メロディがもっとブリティッシュな香りを漂わせていれば、ミスマッチの妙というか、なかなか面白いことになっていたと思う。とか言ってるとボーナストラックに一番いい曲があったりして・・、ますますよくわからんなぁ。
不思議の国のアリスと言ったって、例によって聴いただけではそんなことわかりゃしません。でも今作のように音だけでもちゃんと楽しめるように作られていてこそ、この手の作品は成功していると言えるのでしょう。これやピクトルなんかと比べたら、正直スノーグースなどは原作のBGMのようにしか思えません。あれは私としてはどうも退屈なのです。
演奏の面で一番感心したのは、シンセサイザーが結構ブヨブヨと鳴っているにもかかわらず、さして下品にならずクラシカルでロマンティックな雰囲気が守られている点ですが、これこそGENESIS研究の賜物なのではないでしょうか。こういうスタイルやフレーズだけではなくセンス的な部分をきちんと学んで楽曲の質を高めようとする姿勢は◎。これが本来フォロワーのあり方だと思います。
本家GENESIS、同郷ANYONE'S DAUGHTERのような美しいメロディはあまりないけども、ロマンあふれるこれでこそジャーマンシンフォと言いたくなるような演奏は一聴の価値ありです。
3作目Fairyportを聴いていて、「Losing Holdや表題曲は最高なんだけどそれ以外の曲がちょっと・・」とか「最後の17分がちと辛い・・」という人、案外多いような気がします。奔放すぎて時々ついていけなくなるというか・・。もちろんそこがオリジナリティーでありいい所でもあるんですが。難しいもんですね。そこで4枚目に当たるこの作品ですがトータルの完成度に重きが置かれている分、聴き手の集中力を削ぐことなく一気に聴かせます。感動のフィナーレもちゃんと用意されていて、よりアーティスティックな作品作りを意識してアイデアを詰めてきたという感じです。前作のような超名曲はなくともアプローチの多彩さと構成の妙によって、アルバム通しての充実度は凄まじいものがあります。前作がホワイトアルバムだとすれば、さしづめ本作はアビーロードってところでしょうか。まぎれもなく傑作です。
これを聴くといつも彼らの祖国の素朴な生活の情景が思い起こされ、そのたびに泣きたくなるほどの切なさに見舞われます。感動する音楽って世の中にたくさんあるし、実際数多く出会ってきましたが、ほとんどは繰り返し聞くうちに単なるメロディーと歌に還元されてきたというのに、これだけはどんなに聴いても変わらず私の胸を打ち続けます。どなたにとっても人生の一枚ってあると思うのですが、私にとってはこれです。これとあとはitoizの1stです。人生の二枚です。まあ単に感性にピッタリとはまりこんだということなのでしょうが、とにかく私にとってこの先どんなことがあっても絶対に手放したくないと思えるほどの音楽がこの作品には詰まっています。
このグループの素晴らしい点は、本来の音楽が奏でられることの意味のようなものを、過去を振り返ることなく現代という立脚点で模索し、作品ごとに必ずそれを見つけ出してきてくれることです。それは時代や人種を問わないメロディの普遍性であり、凛とした美しさであり、また聴き手の感性に訴えかける特別な何かでもあるでしょう。多分答えは決まったものではないのですが、少なくともそういうもの目指していなければ、こんな作品が生まれるはずはありません。これがなんと人の心を揺さぶる音楽であることか。煩わしい日常にあっても50分間だけは至福の時を過ごせます。21世紀も初頭にして、真にマスターピースと呼びたい作品が登場しました。
世評の高さから期待していたのですが。まぁいたって普通のブリティッシュロックといった感じです。カヴァー2曲は元曲がいいので問題ありませんが(1曲目のオリジナルはアフィニティーではなくアラン・ハルらしいですね)、オリジナル曲のインパクトがどうしたって弱い。クイーン風の派手なコーラスは確かに耳を引きますが、全体的に「巧さ」みたいなものはあまり滲み出ていません。長尺曲も普通のブリティッシュロックをコーラスパートで持たせただけという印象を受けてしまいます。序盤はなかなか期待させるんだけどね。もちろん有象無象の70年代ブリティッシュロック界にあっては無視できないクオリティを持ったグループだと思いますが、少なくとも一般の評価に見合うだけの魅力は見出せませんでした。もし私と同じような印象を抱かれた方にはKRAZY KATのほうをお勧めします!
いやぁ、実に心地よい・・。フレーズ、メロディ、音使いなどあらゆる点に細やかな配慮が行き届いていて、かつメジャーな響きも持たせてあるという。そこらのアーティストが束になったって敵うはずのない彼のミュージシャンシップが存分に発揮された作品です。
何より素晴らしいのが、自分の持つ音楽性を損なわずにいかに聴き手が求める音楽を提示できるか、という(特にプログレアーティストにとって)永遠のテーマをごく自然体のうちにクリアしているということです。だから絶対に外さないし、変なものは作らない。プログレ出身者の中では、変に凝り固まらず純粋に美しい音を紡げる数少ないアーティストかもしれません。
エマーソンやウェイクマンのようなド派手に引き倒すタイプが注目されがちですが、じっくり腰を落ち着けて音作りにうちこむ彼のようなキーボーディストに個人的にはグッときます。5大プログレの中でずっとGENESISがフェイバリットだったのも彼に起因するのかもしれない、と本作を聞いて思いました。時々この世のものとは思えない美しい音を鳴らすのは、いつも彼だったからです。
しかしかと思うと、7曲目の後半にはGENESIS時代の諸作を含めて最も華やかでエネルギッシュなソロが挟み込まれていて、一気にテンションが上がります。まったく、本当にうまいなぁ。これを聴いたあとには絶対に「Firth Of Fifth」とか「One For The Vine」が聴きたくなること請け合いの名盤です。
いやぁ、実に心地よい・・。フレーズ、メロディ、音使いなどあらゆる点に細やかな配慮が行き届いていて、かつメジャーな響きも持たせてあるという。そこらのアーティストが束になったって敵うはずのない彼のミュージシャンシップが存分に発揮された作品です。
何より素晴らしいのが、自分の持つ音楽性を損なわずにいかに聴き手が求める音楽を提示できるか、という(特にプログレアーティストにとって)永遠のテーマをごく自然体のうちにクリアしているということです。だから絶対に外さないし、変なものは作らない。プログレ出身者の中では、変に凝り固まらず純粋に美しい音を紡げる数少ないアーティストかもしれません。
エマーソンやウェイクマンのようなド派手に引き倒すタイプが注目されがちですが、じっくり腰を落ち着けて音作りにうちこむ彼のようなキーボーディストに個人的にはグッときます。5大プログレの中でずっとGENESISがフェイバリットだったのも彼に起因するのかもしれない、と本作を聞いて思いました。時々この世のものとは思えない美しい音を鳴らすのは、いつも彼だったからです。
しかしかと思うと、7曲目の後半にはGENESIS時代の諸作を含めて最も華やかでエネルギッシュなソロが挟み込まれていて、一気にテンションが上がります。まったく、本当にうまいなぁ。これを聴いたあとには絶対に「Firth Of Fifth」とか「One For The Vine」が聴きたくなること請け合いの名盤です。
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