紙ジャケット仕様、SHM-CD、13年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、定価3143+税。
HENRY COWばりの緊張感を孕んだチェンバー・アンサンブルに、ピアノやシンセがシンフォニックな幻想性を付与。同郷の巨匠デザイナーH.R.ギーガーによるジャケットのインパクトに負けないスリリングかつ緻密な大名盤ですね!
スイスのプログレ・グループ。P.F.MやAQUA FRAGILEで知られるプロデューサーの元、77年にイタリアで録音された唯一作。変拍子を多用したテンション溢れる展開とクールな質感の管楽器が印象的なHENRY COW的なサウンドに、クラシカルで格調高いシンセ&ピアノが絡むサウンドはオリジナリティに溢れ、センス抜群。圧倒的な完成度を誇る傑作。
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ロック史における重要作品(2 拍手)
Zedさん レビューをすべて見る
この作品はプログの名盤というより、ロック史に残る作品と思える。
音楽・歌詞・テクニック・ジャケにおいて全ヴェクトルが高い位置にある。
アイランドはスイスのバンドTOADとTHE SHLVERのメンバーから編成され、キーボーダーのピーター・シェラーがサウンドの核となり変幻自在の旋律とリズムを奏でる。
バンドはベースレスだがテクニカルなシェラーのフットベースがそれを補い、メンバー全員の演奏が和音とリズムで難度の高い構築美を形成している。
曲構成においても細分化された内容で、複雑な展開と複雑なメロディラインはロック音楽を超えている。
特に多用する連符が黒く光る感覚をもたらし、リスナーを危険な領域に誘う。
歌詞は逆文字使用や哲学的な意味を含め、各曲に一層の深みを演出している。
(歌詞は全英語)
プログファン以外に知られていないロック必聴盤で、ビジネス云々は関係ない『芸術作品』と思う。
本作はプロデューサー、ミキサーにクラウディオ・ファビを迎え、ミラノのリコルディ・スタジオでレコーディング。
リリース当時、大手での流通はなく自主的な販売だった上に、ジャケがギーガーの描きおろしというハクがつき、マニアではお宝アルバムとして存在していた。
SHM盤を強く推薦する。