CAMD7(SMALL TOWN)
廃盤。
ジョン・レノンが高く評価し自身のソロアルバムにも起用したギタリストといえば?絹のように優しく繊細なアコギのストロークと、涼風のように軽やかな歌声。爽やかさ100%。
60年代より活動、ジョン・レノンに重用されツアー帯同や『Walls & Bridges』、『Rock'n'Roll』などの作品で演奏したボストン出身SSW/ギタリスト、76年の2ndアルバム。上品さすら感じる優しげな響きのアコースティック・ギターと、心地よい涼風のように軽やかな歌声で、爽やかさ100%のフォーク・ロック&カントリー・ブルースを奏でます。伸びやかなプレイでアコギに寄り添う芳醇なベースも絶品。次々と紡ぎ出される切ないメロディにもグッと来っぱなしです。傑作と誉れ高い前作『No Moulding』にも負けない情感豊かなフォーク・ロック名品。
Eddie Mottau。この名前を聞いてピンと来る方も多いかもしれません。
ジョン・レノンよりギターを高く評価され、ジョンのツアーメンバーとして帯同した他、『Walls & Bridges』『Rock’n’Roll』といった作品に参加した事で最も知られていますね。
74年の写真。左から2番目、ジェシ・デイヴィスの隣に立っているのが彼です。
そんなEddie Mottau、実は60年代にはサイケ・バンドで活動していた経歴を持ちます。最初はBO GRUMPSというサイケ・ポップ・バンドに在籍、その後身グループJOLLIVER ARKANSAWでも活動しました。JOLLIVER ARKANSAWの68年唯一作には、マウンテンでお馴染みのレスリー・ウェストとフェリックス・パパラルディが参加しており、ウェストの豪快なギターが2曲で聴ける、米サイケの隠れ名盤として知られます。
70年代に入ると、PP&MのPeter Stookyの作品に参加したり、前述したジョン・レノンとの活動などでその名を上げていきました。
73年にはPeter Stookyによるプロデュースで1st『NO TURNING AROUND』を発表、ジョンとの活動を挟んで76年にリリースした2ndアルバムが本作です。モノクロで撮られた、気心の知れた仲間たちといった風情の味わいあるジャケ写がいいですよね。右端の一人掛けに座っているのが彼です。
そのサウンドは、ずばり「爽やかさ100%のフォーク・ロック&カントリー・ブルース」。
上品さすら感じる優しげな響きのアコースティック・ギターと、ナイーヴながらも芯のある落ち着いた歌声で紡がれるフォーク・ロックがとにかく絶品。ナイーヴな歌声と調和する切ないメロディラインもまたグッと来るんですよねぇ。
アメリカらしいカントリー・ブルース調のナンバーでも泥臭くなりすぎず、軽快な聴き心地があるのが特徴。ここでは歌心あるプレイでアコギに寄り添う芳醇なベースも耳を惹きます。
アメリカの原風景を映し出すような情感豊かなフォーク・ロックの名品です。これはオススメ!
RICHARD TORRANCE AND EUREKA/BELLE OF THE BALL
「Rio De Janeiro blue」の作者としても知られるウエストコーストの米SSW、爽やかさいっぱいのパワー・ポップ・サウンドを聴かせる75年作2nd!
1,390円(税込1,529円)
ALABAMA STATE TROUPERS/LIVE FOR A MOMENT
スワンプ・ロック・シーンの重要人物=ドン・ニックスを中心に組まれたユニット、幻のライヴ音源、全12曲
2,072円(税込2,279円)
COLUMN THE REFLECTION 第68回 〜 今年も過ぎ行き冬の到来、そして新たな年に向かう今 「マイ・プレイ・リスト〜冬の歌〜」セレクション 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「Column The Reflection」!今回は、氏が好きな「冬の歌」14選をお届けいたします。どうぞお楽しみくさだい☆
優しいヴォーカルに心温まる英SSW作をピックアップ!
スタッフ厳選☆今週の3枚!!【2020年1月〜9月アーカイブ】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月〜9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
少しでも涼しくなれるようなアルバムをピックアップしてみました
【KAKERECO DISC GUIDE Vol.58】爽やかさ100%のフォーク・ロック&カントリー・ブルース『EDDIE MOTTAU / NO MOULDING』
ジョン・レノン作品への参加で知られる米SSW、Eddie Mottauの76年作2ndをピックアップ☆
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