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HYDRA

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評価:40 1件のレビュー

カプリコーン・レーベルではめずらしいブリティッシュ・スタイルの陰影ある逸品。ポール・ロジャースを彷彿とさせるスモーキー&ソウルフルなヴォーカルが良いんです!

カプリコーン・レーベルからの75年作2nd、英国スタイルのハード・ロック逸品!

オールマン・ブラザーズでお馴染みのカプリコーン・レーベルより75年にリリースされた2nd。サザン・ロックの名作が多いカプリコーン・レーベルの中では珍しいブリティッシュ・ロック的なサウンドが聴き所。ヌケの良いギター・トーンの中から滲み出る叙情性。ポール・ロジャーズを彷彿とさせるスモーキー&ソウルフルなヴォーカル。バッド・カンパニーあたりのサウンドが好みの方は是非!アメリカンなスピード感やキレ味とブリティッシュ・ロックの陰影との豊かな融合。これはカッコ良いです!

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評価:4 クリスマスにもハードブギ(2 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

「ザ・ピストル」と「ゲット・バック・トゥ・ザ・シティ」には、強烈にリバプールらしさを感じます。何がリバプールかと言いますと、ハイドラはリズムとリードの二人ギタリスト体制なのです。スペンサー・カークパトリックのギターは爪弾きとコードストロークを交えた独特なもので、快感しかありません。短命に終わったバンドで惜しまれます。この輝きは貴重です。

とかくバッド・カンパニーと比較される彼らです。ブラック・フットもそうですね。アトランタでは、おそらく英国ハード(それもミディアム・テンポの)路線が最後まで支持されたのでしょう。ツェッペリンやサバスではなくて。ツェッペリン、サバスに影響受けたバンドは西海岸に多くて、地政学的に比較したら論文書けそうです。

なんとなく余裕こいた曲たちの中で出色なのが「ランド・オブ・マネー」です。ウェイン・ブルースの歌唱は、この曲だけ力が入っていて、思い入れの深さがわかります。曲の中にもう1曲入っていて、ブルーズとハードブギ双方の良さが味わえる仕掛けになっています。ハードブギのほうは、ブライアン・メイがよくやる手法ですね。この音を続けるのは相当にきついと思うんです。本家バッド・カンパニーも3枚しか続きませんでした。たいていのアイデアを、他のバンドがやり尽くしていますから。ステイタス・クオーやZZトップの偉大さを再認識するのでした。2023.12.24

ナイスレビューですね!