プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!
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アランパーソンズプロジェクトは純然たる良質のポップスなんだけど曲構成の巧みさに加えアルバム毎の参加ミュージシャンやヴォーカリストが毎回1流どころばかりでプロジェクトされ展開のヴァリエーションや静と動の聴かせどころが満載なので紛れも無くプログレシンフォスタイルが確立してる所以たるところ。
アルバムタイトルはその都度インスパイアされたテーマを表し、1曲1曲が組曲の如く繋がり流麗な演奏の緩急を自在に連綿と交響させ完壁なシンフォニックが心地よく、耳に入って来るインストと歌パートのバランスも心憎いばかりに絶妙で聞き惚れてしまう。
初期の「アイ・ロボット」と「ピラミッド」がマイベストアルバムだが随分聴き込み長尺大曲志向のインスト物しか聴かなかった小生が叙情性と軽快なモダンさを兼ね備えたAPPには脱帽!
唯一ポップス系での愛聴盤例外と成って新譜が出る度に大いに期待し又、一度も裏切られたことも無く40年全アルバムを聴き続けている次第。
遥かな年月の経過に伴い色褪せてもおかしくない古さを全く感じさせずに鮮度が落ちないアレンジの妙とコンポーズの力量に感心し今日も聴き浸る私で有ります。
20年前既発のこのバンドの1stアルバムの1曲目でノックアウトされて以来2nd、そして今回の3rdと超!愛聴盤で聴き続けて安定した音楽志向に又もやのめり込む毎日です。
1stは確かムゼアレーベルだったと思いますが当時、ミニマムバイタルやエドルス等個性的で構築性の高いテクニカルシンフォ系が主流で有った中、唯一フレンチロックムゼアカラーから逸脱した南米系超弩級シンフォニックを心地よく演奏する「ドラマ」には驚きと喜びてんこ盛りで飛びついた次第でっす!
メンバーはギター、キーボード、ドラム兼務とキーボードにベースのトリオなのにエフェクトやSEの使い方が上手いのか音の隙間が聴き当らずコンガやボンゴを想起させる南米色豊かなパーカッションが全フレーズに渡り効果的に軽快且つ!壮大なリズムを刻み、まるでアマゾンのジャングルが目前に迫り来る景観を曲想で表現して長尺の曲も思わず変幻自在のアレンジで一気に聴き通させる凄いグルーブ感に感激でした。
歌パートとインスト部分は半々ですが決して歌い上げず寧ろ控えめと言うか雄大な交響絵巻の中に時折華を添える位の登場の仕方でやはりインストに力を入れた編曲性が魅力です。
各アルバムを通じて極端な曲作りの変化は無く商業的にポップス化を余儀なくされプログレシーンから消えざるを得なかった90年代の他のバンドとは一線を画しシンフォニック路線を頑なに固辞し貫いてきた姿勢は大いなる評価に値します。もう20年近く新譜の情報も聴きませんが4th5thが路線変更せずシンフォ道をまっしぐらに進んでくれて居るのであれば次に耳にするのが楽しみです。
こういうバンドは世相のしがらみに左右されず残って行って欲しいものですね。
若干野暮ったいジャケットからして今は懐かしのエディソンレーベルで昔、西新宿プログレ街を日夜物色していた頃を思い出す。
試聴も気兼ねして何と無く買ったのだが冒頭の正にbaroque調のイントロから惹き込まれて女性のツインヴォーカルのスキャットで次の展開に期待ワクワク!流れ出たフロイド節のギターソロをオルガンキーボードが優しく包んで盛り上げていくシンフォマニアのツボを抑えた曲想が心憎い。
セクシーなフィーメルヴォイスは耳障りも良く曲調のバランスも絶妙で邪魔に成らずインスト部分との比重もうまく調整されている。
各々の曲が静から動への切り替えしも見事なので起伏の有るアレンジが目くるめくままに飽きさせず一気に聴き通させてしまう。
イタリアンテイストはヴォーカルには感じられるがインストでは協奏曲のモダン演奏を前面に押し出し丁度70年代の名残りを散りばめたロックバラードに仕上がっている。
30年振りに出たらしい新譜には一層の期待感が高まるばかりである!
テンパスのアルバムは過去2枚とも愛聴盤でずっと聴き続けて来たが未だ飽きる事なく常に新鮮さを失わない南米の至宝で有る。
テンポの良い疾走感は変わることなくヴォーカルとインストのバランスも絶妙で此処!と言う展開場面に成ると期待通りにギターとキーボードがフルに絡み合いダイナミックシンフォを奏でてくれる。
タイトなリズムの刻みも心地好いが泣きのバラード部分と楽器がダイナミックに歌う挙げるクライマックスの駆け上がりの落差がこよなく愛する曲調で繋がる次曲への期待感も盛り上げる。
朝に夕に今はテンパス・ヒュウジットの虜だが早く4thアルバムも出してくれないものかな〜
2001年初登場の時はオールインストでイタリア産らしからぬ北欧ドラマチック風シンフォニックだった。
演奏力が極めて高くテクニカル且つ叙情性に富んだ丁寧な曲作りはノンヴォーカルの長丁場も中弛み無く聴かせる押しと引き、鮮やかな展開を魅せる編曲の妙は正に我が的を射た好盤と欣喜雀躍の至り!
此のアルバムは最新作の4thで男女ヴォーカルも起用してるがやはりインストに比重は置かれてダイナミックな起伏は冗長さとは無縁の迫力の演奏を聴かせてくれる。
特に一瞬の谷間から徐々に盛り上がるフレーズではギルモア張りのディストの効いた泣きのギターソロが耳を惹き付けて止まず、曲の途切れを意識させないインスパイアされたストーリーの様に連綿と唸るキーボードメロトロンのレンジの広がりと偶に入ってくるヴォーカルが耳障りに成らない程度にスパイスを与え一台交響絵巻を形ち作って居る次第。
此のバンドは幻想と怪奇映画のサントラを演らせば曲想やムードが
最適では無いかな〜
ムーンガーデンとサブマリンサイレンスのギタリストが在籍しているとのレヴューで当然シンフォニック路線の王道アルバムと思いきや冒頭から伊古楽伝統的な歌演奏に始まり合間に若干のインスト部分はあるとは言うもののやはりガムラン音楽やシタールが奏でられドラマチックなシンフォニックとは程遠いトラッドバンドで有った。
プレイヤーの出自のみで楽曲の様相を固定観念化した小生が悪い訳だがプログレロックジャンルは実際に曲を聴くまでは鵜呑みにしてはいけない見本だったなぁ。
又、先日インスト得意ダイナミックシンフォニックバンドのサブマリンサイレンスのアルバムを3枚も購入したばかりでその路線追及の勢いに乗じての即買いが災いしてしまった訳やねぇ。
でも曲の作り込みはしっかりして演奏技術も高く粒揃いの集まりだからその筋の好事家には堪えられない好アルバムでしょうね。
ELPは大人しめでチョット一息就いた感の「トリロジー」とクラシック編曲の「展覧会の絵」を除き80年迄のアルバムは全部好きだけど取り分け「恐怖の頭脳改革」だけはベストオブBESTで右に出るもの無しの愛聴盤で有る。
LP時代からCD化、リイーシュー、リマスター盤、ゴールド盤にハイエンド版と6回は買い直しその都度何度も聴き込んだ。
大体好きな曲も100回を超えると段々聞き飽きるがこのアルバムに関してだけは異例で丁度49年飽きずに聴き込み来年は夫婦円満なら金婚式を迎える訳だ。
スローなブルースや新譜のシンフォニックを聴く合間にも必ず「悪の教典」に耳を傾け寝る前のひと時に「聖地エルサレム」を聴くと言った具合。
小生最近はロシアのカルファンゲンに凝ってるがやはりELPは止められない止まらない!の別次元レベルなんだろうか?
確かにグレッグレイクのソフトなヴォーカルは癒されるがあのケタタマしいシンセの響きやカールパーマーの多連符無茶叩きの喧騒ドラムが心地好いのは不思議でも有る。
枕頭に愛読書を置くみたいに差し詰めELPは小生の枕頭愛聴盤かな?
昔、こんなキーボードシンフォスーパーバンドが出来たらと何時も夢に見てたが今は念願叶って50年!今夜も夢でELPを聴くとします。
各自が特定拘泥する音楽性の衝突が産んだ炸裂一歩手前の緊張感で聴く者も引きずり込み興奮させる集大成が此処に有る!
事、音楽に対しての志向、愛称は超絶レベルで長続きせず破綻を来す寸前でこその名曲が網羅されたライヴ演奏は絶対!スタジオテイクしか聴かない小生でもメドレー的にアレンジされた楽曲の淀みない流れには圧倒され畏まって聞き惚れた次第。
凝った編曲のタルカスや手数の多いパーマーのドラミングがエマーソンのキーボードと技の応酬をし、そこへ渋いグレッグのヴォーカルが流れる悪の経典なんかこれでもか!これでもか!とリスナーを挑発し迫り来る勢いの凄い事!
恐らくライヴホールで真近に鑑賞してたら迫力と熱気で失神したかも知れない。
この後はメンバーの離散集合が繰り返されニューアルバム出す度にこじんまりとポップス化し消滅する訳だが群雄割拠のプログレ御大バンドが犇めく70年代の半ばで終生伝説化するELPの大噴火を実体験する事が出来てしかも一緒にその時代を歩んで来られた幸福に今更ながらつくづく感慨を覚える。
後にも先にもELPの様なスーパーキーボードトリオは不世出だろうなあ
それにしても所狭しと走り回り数々のヴィンテージキーボードを超絶技巧で操ったレジェンド親父エマーソンの急逝は惜しまれる。
コラージュから分裂統合を経て新たに活動を開始し上昇気流に乗ってるサテライトだが同メンバーが中心の割には曲想も演奏形態もグッとモダンに成って全く別物のメロディアスシンフォニックに良い意味で変貌した!
リズムセクションで一部打ち込みシンセを使用してるみたいだが全てに音像がクリアでレンジも広い録音の上に非常に高価なシーケンサーを導入していると見えて驚くばかりの絢爛華麗なスパイスをメロディーラインに絡ませ楽曲を引き立たせている。
インストのバランスも絶妙で長めの間奏はそれ自体独立した曲構成に感じ緩急自在の変化と洗練された演奏力に思わず聴き込んでしまう。
サテライトで出したアルバムの何れもが甲乙付け難くオリジナリティーを持ち、どれもベストに思えるほどシンフォニックお宅には大好物の泣きと盛り上がり、押しと引きの緩急はラストまで中弛みする事無く一気に聴かせて絶対外れ無しのクオリティを堅持している。
取り分け此のアルバムはコラージュ時代の叙情性も残しながらシャープで歯切れの良い今風の作りの楽曲なので世代を問わず魅了してくれる事だろう。
リマスター盤を聴くと圧倒的にダイナミックレンジが拡大され以前の霧が掛かった様な中高域が突き抜け引き締まった低音域も前面に押し出され音像のバランスは実に良くなった!正にシンフォニック演奏を際立たせる厚みが素晴らしい
しかしその分周波数特性で高帯域のヴァイオリンがカリカリと軋みカン高さが強調されて若干耳障りにも感じられる。
ロシアのシンフォニック系バンドは古参のリトトラが中高域に硬質の楽器音を比重に置きすぎて折角の緻密な編曲構成がバランス的に聞き苦しい点が有ったが新興バンドのカルファンゲンは流麗なソフトタッチで纏めて今や昇り龍の如く意気を吐きこのロストワールドはリトトラを踏襲するかの様な高域集中路線でアルバムに依っては聞き苦しいのも否めない。
現在量産している新譜では初期の作品ほど軋み高音は軽減されてるがリマスター次第で余程チューニング操作を適切に実施しないと楽曲の良さが損なわれる場合も有るので要注意だ。
その点を差し引いてもインスト重視の華やか且つダイナミックなサウンドはその名の如く喧騒に溢れた現実を一瞬忘れさせ、めくるめく交響楽ワールドに誘ってくれるので貴方も是非ロシアシンフォニックに嵌って見ませんか?
言わずと知れた「危機」と「こわれもの」は正にイエスのイエスたる所以の名作で有るがレジェンド親父たちが頻繁に脱退加入又、復帰を繰り返しながらも黄金期の頂点で此のアルバムを発表したのは驚愕に値する快挙だ!
巷のコアなマニアは駄作だ落ち目だと酷評していたが紆余曲折を物ともせずこの大曲を作ったこと自体凄いことだと思う!
曲出だしのジョンのお経みたいなヴォーカル部分は好みを分ける所だが直ぐリックの厚みの有る縦横無尽のシンセの響きに呑み込まれ、すんなり曲の流れに溶け合い違和感を見せない処は構成力と緻密な編曲の力量の賜物だろう。
旧LP当時で2枚4曲のクラシック組曲並みのアレンジは並大抵では無かったと思うが一気に聴き通させる凄さは何度聴いても鳥肌もんである。
CD化で買い直しリイーシューで買い直しリマスターで更に再購入してこの大曲に随分大金も支払わされたなぁ。
シド・バレット在籍当時のフロイドのデビューアルバムの謳い文句は確か「サイケデリックの新鋭」だったと記憶してるが今のジャンル分けならサイケ・トリップミュージックの歌物バンドで浮遊感が興味を惹いた程度で余り印象は強くなかった。
それから数年後にこの「狂気」が発売されスペクトラムのデザインが気に入っての正にジャケ買いで内容はそう期待もしてなかった。
針を落としてBGM程度に聞き流してたらリズムの刻みがベーストーンに重なり得意の浮遊感が漂い始めた刹那!突然大音量で目覚まし時計のベル音や教会の鐘が打ち鳴らされるSEが炸裂し、さあ「TIME」の継ぎ目のない展開が始まりドラマチックな盛り上がりから真骨頂のギルモア奏でるディストの効いたギターソロがうねりを挙げる!キーボード派の小生も思わず伸びの良いギタープレイに引きずり込まれ硬直してしまった!
其処からはアルバムカバーのスペクトラムの如く音とスキャットの連続体が繋がって一気に聴かせてしまう。
久々の鳥肌物の感動で何度もギルモアのソロを聴き続け改めて虜に成って以来「ザ・ウオール」迄のアルバムは全て聞き及んだが小生に採っては「狂気」こそが前にも後にも比べるまでも無くベストオブベストで有りオンリーワンで有る。
イシュルダネス・バーネ(どない発音して良いか難しいな)は初期の小品集の様相から突如一転してテーマに即した一大叙情曲を紡ぎ出した!それが本アルバムと「シュバル」であるのは周知の通り!長尺物の編曲は通常の交響曲でも難しいのにジャズテイストや変拍子チェンバー色もまぶしながら善くこれだけの一大音絵巻を作ったものだと感心する。
演奏メンバーもオリジナル固定では無くブラスや弦楽も参戦して広いバリエーションで深い高密度の編曲力を惜しみなく発揮し続ける構築性は曲の長さを全く感じさせない只者で無い感、満杯で有る。
ストーリーにインスパイアされたアルバム全1曲構成はその後、成りを潜め精神世界をテーマにこれまた複雑で古楽からアバンギャルドなファクターも取り混ぜた「マインドシリーズ」に転じて行くがやはり本作の「ボヤージ」が試金石と成って大曲志向を定着させたのだろう。
イシュルダネス・バ₋ネは独自の形態で孤高の路線を歩んで来ているが単にプログレと言う範疇で括れない程、高度な音楽性とスリリングなダイナミズムも併せ持っているので今後も一体どんな楽曲を引っ提げてリスナーを驚愕の愉悦に陥れるのか期待でワクワクする!
本アルバムは怒涛の進化を続けるスウェーデンの爆裂脅威の異色バンドが築き上げた音の叙情詩の集大成で有る。
彼等のデビュー自体が衝撃的だったが出すアルバム毎のコンセプトも明確に音場表現して天才シャルマンブラザースの複雑で難解?な超絶アレンジはその孤高の存在感を遺憾なく発揮するものだった!
GGは全アルバムを聴いたが頂点は「グラスハウス」ではなかろうか?(他に異論もあると思うが)活動前半の密度が濃過ぎて後半に息切れしてネタの出尽くし感?なのか「ジャイアントフォ₋デイ」と「シビリアン」辺りは十八番の変拍子や複雑怪奇な編曲力は陰を潜めて平坦なポップス化に転落したが当時の商業ベースにはマニアックな曲想は売れずダクションから一般受け平凡曲作り路線に強制変更された背景もあるものと拝察される。
70年代の活躍した有名プログレバンドは結局ポップス化を余儀なくされシーンから消えゆく運命が定番だった。
ドイツのエニワンズドーター然り!あのkaipaでさえも一時期歌物ポップス路線に変わり新曲を期待して買ったら裏切られて愕然とし、直ぐ中古下取りに出した苦い経験が有る。
そう言った中で比較的プログレ王道路線を堅持していたGGの中間時期に位置する本アルバムは変拍子テイストも残し兄弟分裂の危機も傍らに秘めながらもまだ絶妙な三声ハーモニーも聴かせて目まぐるしく変化に富む音楽性をリスナーに提供する下り坂一歩手前の貴重なアルバムであろうかと思います。シャルマンズの音の乱舞に浸りましょう!
相当前にコレクション陳列はしていたが数回針を落としただけで(古いなぁ笑)聴き込む迄には至らず楽曲の演奏形態や印象が希薄でほぼ忘れていた。
CD化でリマスター版とは行かなかったがスクラッチノイズを気にせず若干の鮮明な音像で聴くと新たな発見も有り新鮮に聞こえた。
が、思ったより短曲ばかりで好物のストーリーにインスパイアされた大曲志向では無く歌無しポップスの様なこじんまりした感じが残った。
音作りはデジタル化の前で有るしヴィンテージメロトロンも使用して無いので全体に軽い音調が続き山あり!谷ありのドラマチックな展開は無いまま、一般的な当時のロックシーンを象徴するものでインパクトには少々欠けるきらいがあったかな?
でも耳障りは良くて心地よく乗れるドライブ感はバンド名の通りスター?とまでは行かないのが残念だが中弛みする事も無くそこそこ緩急の変化を付けたギター演奏は年代の古さを超えたハイカラさをもたらしてくれています。
彼等は年齢的には私と殆ど変わらない世代だと思うがまだ何処かでプログレのインストを演奏して居るのだろうか?
今回、試聴せずに購入したの先走りでまずかったか短いレヴューでのトラッドの文字が少し気が掛かりだったが大好きなイーストやカラー等が頑張っているハンガリープログレならきっとバリバリのシンフォニック路線だろうと高を括ったのが甘かった!
聴けば正真正銘の歌物トラッドの典型で全曲5分以内の歌物仕立て!インスト部分は実に間奏程度しか無く落胆を禁じえず。
比較的新しい作品なのでレンジも広いし深みの有るデュレィの効いた録音も高音質で聴き易いがシンフォニックでインスト志向の小生には今一つのめり込めず不完全燃焼に終わった。残念!
しかしイタリアのニュートロルスの様にアルバム毎に全く別物の様相を呈した異質コンセプトばかり多発生産するグループも有るのだからコルモランも相当数アルバムは出してるので探して見ればトラッド色の大シンフォニック曲想物も作っているかも知れないな?
ダブルキーボードでのウェイクマン・ノーランアルバムは毎回発売に成ると飛びついて居るが今回もリスナーを一切裏切らない緻密な構成と大胆且つアグレッシブな演奏に又々度肝を抜かれた次第。
いつもテーマに沿ってストーリーにインスパイアされた曲作りは丁寧で構築性が有り予想がつかぬ展開が随所に仕込まれて居てリスナーを飽きさせる事無く物語りの終焉迄突き合わせてしまう。
オリバーの親父譲りのテクニックは遺伝子の成せる技か?クライヴの野太い響きの有るキーボード音色は本人自身余程お気に入りの様でどのバンドや楽曲でも善く耳にする定番シーケンサーで有る。
演奏のアレンジは前曲の「パスカヴィル家の犬」を彷彿とさせるが其処はそれ!両者の編曲に依るオリジナリティーが充分発揮され又、一皮剥けた心境地へと誘ってくれる。
今回はレジェンド親父も参戦でより!華麗で豪勢に盛り上げてくれてるがリックも良い跡継ぎが二人も居て幸福だなあ。そしてキーボードプレイヤー達との親子競演を聴ける私たちも幸せですね〜。
まあ何と!錚々たるメンバーを集めたものと感心する。
余程のシーンに影響力の有るプロデューサーが企画した業物か!同じバンド内で活動するメンバーでも音楽性の違いで決裂し離散集合を繰り返すプログレ界でアルバムコンセプトを実現させただけでも賞賛に値する!
で、一聴して直ぐ虜と成り聴き込んでしまった始末!元来歌物は敬遠気味の私ですらアニーハズラムや正にレジェンドの顔触れに敬意と畏怖の念で聴かされてしまった!
各々のパートが密接に重なり合い構築性の極めて高い楽曲を軽やかに奏で謡いシンフォニックの王道へと導いて行く素晴らしさ!レジェンド達は半世紀を超えても演奏技術も歌唱力も衰える事無く我々を魅了し、至福のひと時を与えてくれる。
各々の個性が上手く溶け合い引き立て有ってこその豪華交響曲の饗宴で有る。
こんな垂涎の企画はドンドンやって欲しいもんだ。
80年代の南米プログレの存在はサグラドの登場に依って一躍世界的に有名に成ったと申しても過言で無いだろうか。
UKを中心とした60年代後半からのハードロックの隆盛の中で日本の真裏側では人知れずシンフォニックの嵐が吹き荒れていた。70年代の南米のロックシーンはプログレばかりでどのバンドもメジャーマイナー〔マイナーのみだったが〕を問わずシンフォニックロックを量産していた。
レーベル自体も「プログレッシブロックワールドワイド」なんてあるぐらいだから土壌としてのブラジルなんかがこぞってシンフォニック作りに励んでいたのだろう。
取り分けエレクトリックヴァイオリンを引っ提げてのマルクスヴィアナの登場は沸々と煮えたぎり出してきた南米のプログレシーンに大噴火を与えた衝撃的なデビューで有った!静から動への劇的な展開!必ず泣きの後には爆発したか!の様なリスナーを圧倒させる盛り上げ方が凄いし、これでもか!これでもか!と押し寄せるシンフォニックな波は曲が終わって欲しくない程に聴衆を吞み込んでしまう!
又、ヴォーカル部分とインストのバランスも絶妙で特にインスト派を認ずる小生には長尺で起伏に満ち満ちた構成のインストは充分に堪能させてくれて正に音世界に浸れる愉悦のひと時で有る!
初めてサグラドコラソンダティラを聴く人はつくづく羨ましい限りだなぁ。
スウェーデンのバンドと言う事で先ず外れは無し!との信用買い?だったが予想していたkaipa、フラワーキングスlineからは少し違った歌物ハードロックで肩透かしを喰らった感じ?
演奏技術はまずまずで英ポンプの流れを感じさせるテンポの良いリズムが続き確かに乗りは良いのだが歌中心の展開で私のインスト嗜好から言うとバランスの比重が歌に傾きコンパクトに纏まったポップソングに偶々インストが流れ聴き込む迄には至らず若干の物足りなさが残る。
北欧物にしてはジャケット写真と言い、デザイン演奏形態と言い、疾走感の有るアメリカンポップスみたいな?印象で有ったが少し凝った展開が好きなポップス派にはド嵌りな軽妙さかな?
LOSTWORLDのアルバムは後の2ndや3rdを先に聴いて居たので1stは音作りの原点でも有り後発の楽曲エッセンスが凝縮された物?と踏んで聴いたのがいけなかったのかな?意外な音の尖り方に驚愕した。
とは謂えど、リトトラ程ゴリゴリギスギスはしてないがヴァイオリンの硬質で高域がつんざく様な摩擦音は気に成って折角のクラシックのアカデミカルな黄金旋律や構築性の高い編曲を十分堪能出来ず不完全燃焼に終わったのが残念至極!
他の作品でも感じたが楽曲の作り込みは凄いのに音作りの点でリズムパートの打ち込みやデジタル処理のイコライザ設定に各楽器のエフェクトの扱いが耳障りな高音域の周波数に偏り過ぎて損をしている様に思う。
意図的にbalance良く緩急を付けたり特定のフレーズにインパクトを与える技法なのかも知れないがリスナーを聴き疲れさせる音域を終始大音量でリミックスするのはいただけない。
音楽専門の高等理論を修め知識に匹敵する演奏技術もアルバム作りに活かせる凄腕コンポーザーを専任させるべきだと感じた次第。
TRIONは私のシンフォニックのハイクオリティバンドの位置付けではメロディアスで叙情派の多いオランダ産プログレから一線を画し北欧のフラワーキングス辺りの疾走感に富んだ雄大な長尺シンフォに近似し、隙間を作らぬ音構成でドラマチックなインスト世界にグイグイ引きずり込んでいくタイプに思える。
オランダ勢の中でTRIONはオデッセイやフランボーノヘッドのリズミカルで押しと引きのバランスも善くシャープなキーボードワークがしっかりと音を引き締めさせながらクライマックスへと昇らせる同じベクトルに有り、前のアルバムも通じて決して中弛みしないインストの編曲構成力と緻密且つ豪快な演奏力が持ち味なバンドで有る。
1曲1曲の個性の際立ちも良いし各々の楽曲をトータル的に聴き込んでもテンポの良いリズムが飽きさせずにTRIONの宮殿に導いてくれる!
さあ今夜もオランダシンフォニックの宴に歓び、耳を委ねよう!
サグラドの御大マルクス・ヴィアナが関わるとシンフォニック魂が炸裂で静と動、緩急自在の怒涛の津波が押し寄せ絶対!期待を裏切らないドラマチックな展開が聴く者を魅了する!80年代に世界的な範囲で同時多発テロが如くプログレシンフォの新鋭バンドが一斉に楽曲を発表した。オランダのコーダ等、各国から何れも甲乙付け難い高レベルの強者揃いで取り分けエレクトリックヴァイオリンを見事に操るsagradoは一際輝きを放ち注目株の筆頭だった!それから90年代に架けて次から次へとアルバムを発表し続けsagradoのみならず他のバンドやソロプロジェクトも枚数を重ね驚くべき事にハズレ無しの名盤ばかりでその無尽蔵な曲想アイデアと下降を見せないシンフォニックには感嘆を禁じ得ない!そんな御大が新規格で取り組んだプロジェクトのTRINDADEなのだから悪かろう筈が無い!インストールメンタルのバランスも絶妙で泣きのフレーズは必ず有るしそこからグイっと盛り上がっていくエレクトリックヴァイオリンの軽やかさと迫力を兼ね備えた音のうねりは正にドラマチックな絢爛華麗なシンフォ絵巻を紡いでくれる!未聴の貴方も深遠で豪華なマルクスワールドに耽溺してみませんか?
35年前にエドルスの1stを見た(買ったけど)時はジャケット画像の酷さとデザインセンスに嫌悪感を催した!日本?をテーマ的に扱うならもっと他にアイデアは浮かばなかったのか?と啞然とする次第。芸者?を模してるのか日本髪カツラを被った醜悪な厚化粧の巨魁がお門違いの着損ねた着物姿でジャケ写一面に陣取り昔、流行ったジャケ買いの最悪無視のパターンで有ったがフレンチシンフォニックロックが好物の私は後悔も顧みずつい手を出してしまったのが最初の出逢いで有る。
劣悪な盤ジャケの印象で大して期待もせずに聞けば緻密な音の隙間のないアレンジと目まぐるしく変化する変拍子に驚愕で嬉しい期待の裏切られ方だった。
エドルス彼ら自身も1stアルバムのジャケットには改善必須と思ったのか暫くして此のデザインに変更を見た。
折角、高い演奏力とオリジナリティーを兼ね備えているのに何故あんな最悪満点の下劣ジャケを採用したのか未だに理解出来ない。ジャケを見た時点で購入意欲が喪失し商業ベースに相反してしまうのになぁ。
で、彼等の音楽性は3rdのアストロロジカルが好例なんだが変拍子の使い方が独特で殆どリズム進行内で気付き難い僅かなズレを絡めた点。一聴、あれ?演奏ミスかな?と思わせるが繰り返し聴くと意図的に含めた「はずし」のテクニックと解かってくる来る。
何と最早ミュージシャンオブミュージシャンかプロアレンジャーの世界の高等テクニックを楽曲に盛り込んでいる訳で中々一筋縄では行かないテクニシャンの集まりと言えよう。
そんな彼等の1stは、やはり今に継がれたチェンバー色隠し味のシンフォニックで有る事が歴然と分かる。インストールメンタルならではのカラフルなメビウスの輪は此の1stが始まりで有った。
古い楽曲なので当時の盤起こしからのCD化は到底音質向上の無理が有ったと思われるが1stより優れているメロディーや音構成に今一つ鮮明且つダイナミズムに欠けている点が歯痒く切歯扼腕の極みだったが今回の3回目買い直しのリマスター盤は流石に近年のデジタル処理が冴えて居てダイナミックレンジの広がりと音像のシャープ感が素晴らしく曲想の緩急の変化やシンフォニックな演奏の流れがグイグイと耳を惹きつけ時間が足らずに不満が残るほどだった。前はくぐもった音に不満を感じ今度はこの素晴らしい交響曲をまだまだ耽溺する程、聴き足りない不完全燃焼感に苛立つ始末!たった二枚だけのリリースだけで消えてしまった偉大なプログレシンフォの雄が又、大いなる復活を遂げてくれないものかなあ
karfagenとの出逢いは2000ミレニアムの時だった。旧ソ連邦のイメージがまだ根強く残り若手の音楽才人の楽曲はさぞかしお堅いクラシック調か?と思いきや!視聴もせず、何気に再生してみれば戦慄と驚愕の連続で嬉しい期待の裏切られ方にオーディオの前に釘付け状態!ロシアの自由化でこんなにもモダンで斬新なロックを演奏出来るバンドが出現してたとは!世の中変わるもんだなと思いつつアルバム1枚聞き終えるまでの時間の短い事!80年代から北欧でフラワーキングス、kaipaがニューアルバムをどんどん作り続けプログレッシブロックに新たな展開をみせてくれたがまさかロシアから先達を凌駕するシンフォニックが登場するとはワクワクしながら矢継ぎ早に発売されるCDを聴き捲り、そのハイペースと全くマンネリズムとは無縁の更に進化を続ける無尽蔵の楽曲作りに大注目の新鋭!と唸った次第!「スペクトラ」のタイトル通りデビュー以来の連続体で尽きぬアイデアをふんだんに盛り込み聴衆を魅了する音楽手腕には感心する。どんな楽譜で弾いてるのか想像に難くない運指と手数が恐ろしい!アレンジも抜群で音の隙間の無い編曲も凄いがグルーブ感溢れた卓越した演奏で高揚感と満足感を与えてくれて有難う!と心から感謝申し上げます。
トリアンビラ₋トのアルバムは40年前にLPで1stから買い求めドイツらしくない軽快な疾走感と構築性の有る練られた楽曲には傾聴の毎日で時移るに連れてCD化され又15年前にはリマスター版が出て四回も買い直す惚れ込み様でした。取り分け「ポンペイ」は迫力満点の演奏でストーリーにインスパイアされた構成は押しと引きのバランスも抜群!聞けば聴く程、気分も爽快に成るシンフォニーです。彼らのアルバムでは組曲的な長尺ものが真骨頂で7枚の中で上位を占める出来映えは何年経っても色褪せず耳から癒される幸福感を与え続けてくれてる正に愛聴盤と申せましょう。又再結成して心地良いシンフォニックロックを聞かせてくれないですかねえ。
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商品代金、送料の他に宅急便コレクト手数料330円(税抜300円)をいただいております。
中古CDを安心してお買い求めいただけるように、日々サービス面の向上を目指しております。