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ジョバンナに捧ぐ

フンカ・ムンカ

BVCM37589() 【2005年発売CD】

紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価2000+税。

評価:40 1件のレビュー

レイト60’sブリティッシュ・ポップに格調高きイタリアン・シンフォを混ぜたら?荘厳なチャーチ・オルガンやメロトロンに乗って溢れ出す甘いヴォーカルがたまらなくゴージャス。それにしても何でこのジャケットなんだろう…。

イタリア、キーボードをフィーチャーしたシンフォニックな歌ものプログレ、72年作、4曲目「Cattedrali Di Bambu」はこれぞイタリアなシンフォ名曲!

Anonima Sound Ltdの元キーボード奏者、ロベルト・カルロットが変名で発表した72年作。まるで教会で聴いているかのような重厚なオルガン、メロトロンの壮大なアレンジと流れるように美しいメロディーは絶品の一言。4曲目「Cattedrali Di Bambu」で聴かれるメロトロン、ストリングスによる音の洪水とドラマティックなメロディーにはただただ涙するのみ。シンフォニック・ロックという言葉では言い尽くせない普遍的な名曲です。

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評価:4 トイレにいくたびにこの盤を思い出す(0 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

フンカ・ムンカ(本名ロベルト・カルロット。めんどくさいのでこれで通します。)は、バンド然としていながら、鍵盤歌手のソロ。潔いことに作曲はすべて職業作曲家です。圧倒的な鍵盤の洪水状態を聴くべき盤…でありながら、2曲めの「ルオーテ・エ・ソグニ」のすさまじいハモンド、ドラムズ攻撃が大好きです。朗々と歌い上げる冒頭から、ハモンドのつまみをいじって変調。ドラムズがなだれ込んできて、ユーライア・ヒープ状態になるというヘビーロック・ユーザー泣かせの曲です。

曲によっては歌謡曲にしか聴こえません。きっと彼は、自分の歌手としての限界を知っていたんでしょう。声変わりする前のような、なよなよした声なんです。一方で鍛え上げた鍵盤の腕前を聴かせたい。なので、このスタイルに落ち着いたのじゃないかと推測しています。プログレ正統派からは、あまり歓迎されないスタイルです。

カケレコさんの紹介にあるとおり、4曲めの「カテドラリ・ディ・バンブー」は、弦楽と鍵盤の洪水の中をフンカ・ムンカの絶唱が駆け上がるすさまじい名曲です。この曲だけは別格的完成度。サンレモでもいい線いくんじゃないでしょうか。好き嫌いはありそうですが。

便器が開くカバーが欲しくて、前評判もなにもチェックせず購入した盤です。もう再発されてから15年も経ちますか。なんてこった、です。

ナイスレビューですね!