93年規格、伊藤政則コレクション、定価2233+税。
アメリカのバンドですが、KANSASなどのプログレ・ハードとは毛色が異なり、YESやGENESISなどからの影響を下地に湿り気と気品高さを帯びたファンタジックなサウンドを聴かせます。ジャケのイメージ通りの音世界が広がる名作です。
KANSASに代表される抜けの良いキャッチーなアメリカン・プログレ・ハードとは全く違い、YESやGENESISなどからの影響をベースにし、英国然とした湿り気と気品を持ったファンタジックなサウンドを聴かせるアメリカを代表するシンフォニック・ロック・グループの75年デビュー作。どこをとっても英国的なサウンドで統一された作風であり、メロトロンやチェンバリンを駆使した儚げなサウンドとアコースティック・ギターによるGENESISのような御伽噺の世界、そしてバタバタと展開するKING CRIMSONのようなアプローチなど、こだわり抜かれた名盤でしょう。
EAST OF EDEN/MERCATOR PROJECTED
THE WHO『WHO'S NEXT』への参加で知られるヴァイオリニストDave Arbus率いる英個性派グループ、オリエンタルで怪しげなエッセンスが匂い立つ69年デビュー作!
1,040円(税込1,144円)
彼らの出世作と言える76年リリース4th、キャッチーでスリリングでスケール感溢れるサウンドはこれぞアメリカン・プログレ!
ゲディ・リーを彷彿させるハイトーンVoと吹きすさぶメロトロンが印象的な米プログレ・バンド、75年デビュー作
「音楽歳時記」 第五十二回 5月13日 愛犬の日 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
アメリカのバンドですが、KANSASなどのプログレ・ハードとは毛色が異なり、YESやGENESISなどからの影響を下地に湿り気と気品高さを帯びたファンタジックなサウンドを聴かせます。ジャケのイメージ通りの音世界が広がる名作です。
YESやGENESISからの強い影響をベースに、繊細かつ湿り気を帯びた英国的なサウンドを聴かせる米シンフォ。前作よりも多少ポップ・テイストを取り入れつつ、相変わらずのテクニカルな演奏やファンタジックな質感が楽しめる77年2nd!
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
アメリカのプログレ・バンドのイメージとは異なるサウンド(0 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
アメリカのシンフォ・バンドEthosの75年作デビュー・アルバム。
今ではIZZやGLASS HAMMERは好きなバンドだし、そのイメージは薄れつつあるけれど、それまでは「アメリカのプログレ・バンドはテクニカルだけど、力で押し切るタイプのサウンド」というイメージ−簡単に言ってしまえば「プログレ・ハード」ってことなのかな?−があって、あまり聴くことはなかった。
それでも、このアルバムを手に取ったのはきっとジャケット・イメージ。
プログレ・ファンにとっては、ジャケットも含めてトータル・アートだから・・・。
肝心の音については、アコースティック・ギターに導かれて始まる1曲目が、キーボードが入るなりプログレ・モードに突入するので、このバンドもキーボードの人が主導しているようだ。
弾き倒す感じではないけれど、メロトロン、オルガン、ピアノなど音色の異なるキーボードを屈指してバンドの音色を支えている。
4分から8分くらいの曲が並んでおり、ヴォーカルも聴き手を選ばない声質。
とても聴きやすくて、1曲の中で曲調も変わっていくので、もっと長尺でも飽きさせることなく聴かせることが出来たのではないだろうかと思う。
2ndアルバムを聴いていないので何とも言えないが、2枚のアルバムで解散してしまったことは、とても残念な気がする。