WH90312TB01(WALHALLA) 【2003年発売CD】
2in1CD。
アイスランドに、フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったサウンドを聴かせる凄いコンセプト・アルバムがあるって!?しかも、アイスランドの20世紀のアルバム選で第5位に選ばれただって!?
アイスランドのグループ。70年作の2nd「Undir Ahrifum」と71年作の3rd「Lifun」とをカップリングした2in1CD。1stから女性Voが脱け、フラワー・ムーヴメント的な要素は無くなり、ハードさがグッと増しました。哀愁のメロディーと重厚なハモンドをフューチャーしたメロディアスな大曲「Feel Me」が聴き所。3rdアルバムは、曲間が無く流れるようなロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度。彼らの最高傑作。
69年作、ロック・オペラの原点にして頂点!
68年リリース、ザ・フー「トミー」と並ぶロック・オペラの金字塔!
67年発表、オーケストラやメロトロンが彩る一大コンセプト・アルバム、世界的なヒットとなった代表曲「サテンの夜」収録
数々の名作が生まれた68年産英サイケ・ポップの中でも突出したクオリティを誇る名作!
ロジャー・ウォーターズの内面世界が色濃く反映された79年作、世界一売れた2枚組アルバム!
ガブリエル在籍期最終作となった74年リリースの6th、コンセプト・アルバムの大名作!
ELPというバンドを象徴する大作「Tarkus」収録、71年発表の大名盤2nd!
ポール・ギャリコ「白雁」をモチーフにリリカルかつイマジネーション豊かに綴られる、一大コンセプト・アルバム傑作、75年発表
72年発表、44分の大曲一曲のみが収録された異例の内容ながら、見事バンド初の全米1位に輝いた傑作コンセプト・アルバム!
英フォーク・ロックの代表格、71年7th、19世紀に起きた殺人事件の犯人の半生をモチーフにしたコンセプト作
ヴァンゲリス率いるギリシャの名グループ、72年発表の3rd、プログレ史に残る一大コンセプト作!
一大叙事詩REDIO GNOMEの最終章にして、プログレッシヴ・ロックの歴史に燦然と輝く大傑作!74年発表
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凍てつく大地からの熱いハモンドの響き(17 拍手)
kobakunさん レビューをすべて見る
辺境の旅路もいよいよアイスランドへ。それにしても、こんな所にもプログレはあるのだから世界は広い。
2001年、アイスランドで20世紀のアルバム・ベスト100が選ばれましたが、何と本CD収録の3rdがビョークなどに続いて第5位にランクイン。本国での人気の高さが伺えます。と、ここまではプチ情報を。
さて、気になる中身ですが、まず70年の2ndは、1曲目の明るさにはちょっと戸惑いましたが、2曲目以降、哀愁あるメロディーが飛び出し、まずは一安心。辺境くささはなく、英語詩のため(何とアイスランド人の大半は、現地語のほか、英語、デンマーク語が話せるトライリンガルだそうです)この当時のブリティッシュに近い雰囲気です。コーラスもきまっていて、前半は小曲集といった感じ。
ハイライトは10分超の大曲「Feel Me」。荘厳なハモンドに導かれて始まる、哀愁のメロディ炸裂の名曲でこれだけでも聞く価値アリだと思います。
でも、本番はここから。そう、アイスランドの20世紀のアルバム、ベスト5に選ばれた3rd「LIFUN」。
ブリティッシュ・ナイズされた歪んだハモンド全快のハード・プログレで、まさしく最高作といえるでしょう。
アルバム全体がトータルに構成されていながら、メロディアスなため聞きやすく、全く退屈させません。
そして、くすんだ透明感のある曲調が、聞くものをいつしか凍てつく大地へと誘います。
最果ての地アイスランドで、しかも71年という時代に、これだけ完成度の高い作品が作られていたとはまさに奇跡で、そんな作品を簡単にCDで聞ける今の時代に感謝したいと思う今日この頃です。