ECLEC2025(ESOTERIC) 【2008年発売CD】
グリーンスレイドでお馴染みのデイヴ・ローソンを中心に管楽奏者を含む7人が集結したWEBの後身グループ。淡いトーンのオルガン、マイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやビブラフォンが織りなすサイケデリック&ジャジーなサウンドがグッド!
グリーンスレイドでお馴染みのKey/Voのデイヴ・ローソンが加入して70年に3rd『I SPIDER』を発表したバンドWEBがそのまま発展したバンドがSAMURAI。彼らの71年唯一作が本作です。管楽器奏者を含む7人編成で、淡いトーンのオルガン、角の取れたマイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやたゆたうビブラフォンが織りなす幻想美溢れるサイケデリック&ジャジーなブリティッシュ・ロックが印象的です。引き締まったドラムやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどタイトなリズム、そしてデイヴ・ローソンによる英国的な優美な歌声も特筆。KHANあたりと並ぶR&Bからサイケを通過したジャズ・ロックへとたどり着いた英国ロックの逸品です。
英国プログレのトップ・ミュージシャンたちが集結したスーパーグループ、クリムゾンの緊密なテンションとイエスの雄大なファンタジーを合わせたような78年発表1st!
490円(税込539円)
COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開 〜 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ここまで米国のバンドにフォーカスしてきたブラス・ロック特集、今回は英国のブラス・ロック系グループ達をディープに探求!
PIERRE MOERLEN'S GONG『DOWNWIND』を起点に、流麗なヴィブラフォンが楽しめる作品をセレクト。
10/23はGONGで活躍したパーカッション奏者ピエール・モエルランのお誕生日!それにちなんで、ヴィブラフォンの音色をフィーチャーした作品を探求。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯・解説に黄ばみあり
グリーンスレイドでお馴染みのデイヴ・ローソンを中心に管楽奏者を含む7人が集結したWEBの後身グループ。淡いトーンのオルガン、マイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやビブラフォンが織りなすサイケデリック&ジャジーなサウンドがグッド!
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脱力系プログレ(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
不思議な魅力をもった作品です。のちに、GREENSLADEに加入し、デイブ・グリーンスレイドと共にダブル・キーボードを担当するデイブ・ローソンがリーダーとボーカル。彼の脱力したボーカルと凝った曲づくりが素晴らしいです。曲はどれもメランコリックかつ、湿り気を帯びたブリティッシュ・ロックとしか呼べないもので、その筋の人(どんな筋なのか…)には応えられないカッコよさを誇ります。
なんとブラス(サックスとフルート)を担当するメンバーがふたりいて、ふたりともゲストなのです。ブ厚いブラスがリードしていくところは、ブラスロックと呼べないこともないです。…が、ジャジーなベース、ビブラフォンやコンガの作り出す摩訶不思議なエスニック・リズムにより、一言で言えば「熱帯夜の気だるさ」みたいな雰囲気を作り出しています。かと言って演奏が「熱い」のかと言うと、そうでもない。冷たさも熱さも同時に感じる不思議さなのです。リザード期のクリムゾン、ロー・マテリアルあたりに近いかもしれません。
デイブ・グリーンスレイドがGREENSLADEを結成するにあたって、脱力系のローソンと組んだ意味がよくわかります。というより、GREENSLADEは、ローソンのバンドだったのではないでしょうか。