2020年10月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは、スタッフ佐藤です。
この「スタッフ厳選☆今週の3枚!」のコーナーでは、新作を中心に「これは聴いてもらいたい!」と思った激カケレコメンドな作品を毎週3枚取り上げてまいります。
本コーナーを参考にロック探求をさらにお楽しみいただければ嬉しく思います♪
今回は、「サムライ」関連が多いです。まずは現在SAMURAI OF PROGを率いる2人による別働プロジェクトから!
国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGで活動するイタリア人ベーシストMarco Bernard&フィンランド人ドラマーKimmo Porstiによるサイド・プロジェクトによる20年作2nd!
同じく今年リリースのデビュー作『GULLIVER』から1年を置かずの新作となりました。
フルート奏者John HackettやLATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagninaなど世界各地のミュージシャンをゲストに迎え、SOP作品にも引けを取らない高水準のシンフォニック・ロックを展開。
たおやかな女性ヴォーカルと空に抜けるようなヴァイオリンがどこまでもファンタスティックな音像を描く1曲目「Vuelo Segrado」からもう、EL&Pとリック・ウェイクマンとKANSASを掛け合わせたようなワクワク感でいっぱい!
SOPファンはもちろん、リリシズム溢れるイタリアや南米シンフォのファンは聴いて損はない名作!
そして、同時リリースされた、SAMURAI OF PROGの『DEMISE OF THE THIRD KING’S EMPIRE』も注目です。
16年作『LOST AND FOUND』に収録されていた約1時間に及ぶ超大作ナンバーが、完成度を大きく増して単独リリース。
ピーター・ガブリエル直系の新ヴォーカルによってファンタジック度が劇的にアップしたサウンドは、初期GENESISファンにも直撃ですよ~!
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お次は、ブリティッシュ・ロック・ファンにお馴染みの方の「サムライ」もリイシューされましたのでピックアップ!
グリーンスレイドでお馴染みのkey奏者デイヴ・ローソンを中心に管楽奏者を含む7人が集結したWEBの後身グループが残した唯一作。最新リマスターを施してリイシューされました。
淡いトーンのオルガン、角の取れたマイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやたゆたうビブラフォンが織りなす幻想美溢れるサイケデリック&ジャジーなサウンドがグッド!引き締まったドラムやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどタイトなリズム、そしてデイヴ・ローソンによる英国的な優美な歌声も特筆。
KHANあたりと並ぶ、R&Bからサイケを通過しジャズ・ロックへとたどり着いた英国ロックの逸品です。
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ラストもブリティッシュ・ロックの20年リイシューより、ケン・ヘンズレーらが在籍した短命バンドの唯一作!
先日惜しくも亡くなったリー・カーズレイク、そしてケン・ヘンズレーという後にURIAH HEEPを結成する2人が在籍したバンドの70年唯一作。
GODS解散後、TOE FATで活動中だった彼らが変名で制作した作品です。
本作、英盤とそれ以外でジャケットが異なるのですが、このリイシューは地味な英国オリジナル・ジャケが採用されています。個人的にはきれいな貝殻ジャケの方が良かったなぁ…。
そんな地味なアートワークが玉に瑕ですが、内容は流石。TOE FATのヘヴィなハード・ロックとは毛色が異なり、より美しくドラマチックなメロディラインを強調したサウンドを聴かせてくれます。
この後誕生するURIAH HEEPの荘厳さ、ドラマティックさの原型を見ることができる一枚とも言えるかもしれません。
9月以前の「今週の3枚」はこちらのアーカイブ記事にてお楽しみください☆
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「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月~9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
グリーンスレイドでお馴染みのKey/Voのデイヴ・ローソンが加入して70年に3rd『I SPIDER』を発表したバンドWEBがそのまま発展したバンドがSAMURAI。彼らの71年唯一作が本作です。管楽器奏者を含む7人編成で、淡いトーンのオルガン、角の取れたマイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやたゆたうビブラフォンが織りなす幻想美溢れるサイケデリック&ジャジーなブリティッシュ・ロックが印象的です。引き締まったドラムやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどタイトなリズム、そしてデイヴ・ローソンによる英国的な優美な歌声も特筆。KHANあたりと並ぶR&Bからサイケを通過したジャズ・ロックへとたどり着いた英国ロックの逸品です。
ユーライア・ヒープの中心メンバーKen Hensleyが、Gods解散後ユーライア・ヒープ結成前に組んだバンドによる唯一のアルバム。69年発表。地味なアートワークが玉に瑕ですが、Hensleyのペンによるドラマティックなメロディーがたいへん美しいブリティッシュ・ハード・ロックの好盤です。ヒープ・ファンも是非!
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