HCD17528(HUNGAROTON)
廃盤。
ヒプノシスみたいなジャケがオシャレなハンガリー産プログレ・ハード名作。センチメンタルだったりゴリゴリとハードだったり、この雑食感こそ辺境プログレの醍醐味ですね!
ハンガリーのプログレ・ハード・グループ。77年作の1st。ジャズのエッセンスを感じさせるエレピからシンフォニックなシンセまで幅の広いキーボードを中心とするプログレ・ハード。土台を築くギター&リズム隊は思いのほかゴリゴリとタイト&ハード。その雑食な感じがこの作品の魅力であり、これぞ辺境プログレの醍醐味。ハード・エッジなパートから、突然、ひんやりともの悲しいトーンのシンセによるシンフォニックなパートへと切り替わったり、振幅の激しさは聴いていてワクワクします。センチメンタルなヴォーカルも聴き所。好作品です。
ハンガリーが誇るシンフォ・グループ、94年作、「ELPフォロワー数あれど、これ程までにエマーソンのプレイに肉薄したグループがかつて存在しただろうか?」(帯より)
ハンガリー出身、90年代以降の東欧を代表するプログレ・グループ、96年リリースのクラシカル・シンフォニック・ロック大傑作!
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ハンガリー、管弦楽器が鮮やかに舞う壮大なシンフォニック・ロック!2010年作
スタッフが様々なテーマに沿ってオススメ作品を取り上げ、世界のロックをカケハしていく「日々是ロック」。今回のテーマは『プログレ・ハード』!
左右に配された2本のギターが時に美しくハモリ、時にお互いのリードをぶつけ合う。世界各国に生まれたツイン・リード・ギターの作品を定番からニッチ盤までピックアップ!
【タイトル追加】イエスが好きな人におすすめ!世界のファンタスティック・プログレ特集☆
イエス『危機』を出発点に、テンションいっぱいのアンサンブルとファンタスティックなメロディ&コーラスが素晴らしいプログレを世界中からピックアップ!
荘厳でいてスリリングなドラマティックな作品の宝庫。東欧のプログレ大国ハンガリーの名品を特集!
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ジャケも音もオシャレ! ヒープ系哀愁プログレ・ハードファン必聴(13 拍手)
kobakunさん レビューをすべて見る
念願叶い、やっと手に入れることができました。
まず目を引くのはジャケットの美しさ。音もこんな感じです。女性ヴォーカルではないのでお間違いなきよう。
2ndは東欧プログレ・ハードの名盤中の名盤として知られていますが、この1stも決して引けをとりません。
まずハンガリー語の持つ雰囲気。ヴォーカル(男性です)の独特の節回しと相まって、異国情緒満点で泣けます。
ハードロックをベースにしたプログレなんですが、シンセやオルガンなどのキーボードが、ジャケットのようにとてもおしゃれに効いていて、B級にありがちな安っぽい感じが全くしません。
3曲目なんか長尺のインスト曲(なんと10分近く)でエレピなんかも入っていて、これがまたかっこいい!
とにかく楽曲のよさはピカイチ。とくに4曲目なんかハードでファンキーなギターに、ブンブンうなるシンセと歪んだオルガンがからむプログレ・ファンク・ロックといった感じの名曲です。
ハンガリーには、巨匠オメガをはじめ、コラル、カラーといった名バンドがたくさんいますが、このピラミスもヒープ系の哀愁プログレ・ハードファンなら絶対に気に入るはずです。欧米には決して無い音ですが・・・。
独逸ごった煮好きなヒトにはたまらないんじゃないかな?(3 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
お洒落なジャケから多少は洗練されたブ厚いkeyを期待しておりました(笑)。
ところが、色んな料理の詰め合わせみたいな展開で「あれれ?」。
インスト曲はジャズ・ロックの薫りプンプンだし、ド・ハードしてると突然ほのぼのソウルフルなヴォーカルに転身しちゃうし。
これは真に初期NEKTAR+後期BIRTH CONTROL+NINE DAY'S WONDERのごちゃまぜではないでしょうか?
これだけ色んなことやれるっていうことは、本当に大英帝国好きなメンツがそろってないとできませんね。
当然独逸ごった煮鍋を愛好していたヒトたちです。
あっというまに聴き終わっちゃう一枚。聴き終わった後に「なんだったんだ?」と唸らせてくれる一枚でもあります(笑)。
英語でないことに好感(1 拍手)
EFBkg5RF7さん レビューをすべて見る
まず、英語でないことに好感が持てました。英米以外のロックバンドは商業路線に入り易いので、母国語の愛国性とユニークな魅力が半減してしまう気がするので。
そして楽曲なのですが、ハードな曲から物悲しい曲、インスト等バラエティーに富んだ大変良いアルバムだと思います。
PIRAMISは次作のほうが評判がいいのかもしれませんが、自分はこちらのアルバムのほうが飽きが来ず、何度も聴きたくなります。
また、ボーカルのお兄さんは大変イケメンなので女性の方にもオススメできます。ただ、シャケットにメンバーの写真がないのが残念ですが。
表情に乏しいシンセのトーンがいかにも。でもクサくはない(1 拍手)
Durangoさん レビューをすべて見る
まぁやってることは単にハード・ロックなんですが、いかにも辺境なクサさはあまりなく、かといってメインストリーム寄りだったりするわけでもない、なんとも不思議な感触を持ってます。曲そのものはいかにも東欧的なクセのあるメロディが耳を引き、なかなか楽しめます。ヴォーカルのやや不安定で翳りのある声質もけっこうツボでした。またここにも素晴らしいバラードが2曲含まれています。ハンガリーのバンドってどんなに野暮ったいアルバムにでも、必ず1つは名バラードを入れてくるので侮れません。この間はOMEGAにやられましたし。最終曲はわりとメイン寄りの曲です。もしかして当時ヒットしたんじゃないでしょうか。