ECLEC2737(ESOTERIC) 【2020年発売CD】
デジパック仕様、2020年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲。
グリーンスレイドでお馴染みのデイヴ・ローソンを中心に管楽奏者を含む7人が集結したWEBの後身グループ。淡いトーンのオルガン、マイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやビブラフォンが織りなすサイケデリック&ジャジーなサウンドがグッド!
グリーンスレイドでお馴染みのKey/Voのデイヴ・ローソンが加入して70年に3rd『I SPIDER』を発表したバンドWEBがそのまま発展したバンドがSAMURAI。彼らの71年唯一作が本作です。管楽器奏者を含む7人編成で、淡いトーンのオルガン、角の取れたマイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやたゆたうビブラフォンが織りなす幻想美溢れるサイケデリック&ジャジーなブリティッシュ・ロックが印象的です。引き締まったドラムやゴリゴリとアグレッシヴなベースなどタイトなリズム、そしてデイヴ・ローソンによる英国的な優美な歌声も特筆。KHANあたりと並ぶR&Bからサイケを通過したジャズ・ロックへとたどり着いた英国ロックの逸品です。
英国プログレのトップ・ミュージシャンたちが集結したスーパーグループ、クリムゾンの緊密なテンションとイエスの雄大なファンタジーを合わせたような78年発表1st!
1,090円(税込1,199円)
COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開 〜 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ここまで米国のバンドにフォーカスしてきたブラス・ロック特集、今回は英国のブラス・ロック系グループ達をディープに探求!
PIERRE MOERLEN'S GONG『DOWNWIND』を起点に、流麗なヴィブラフォンが楽しめる作品をセレクト。
10/23はGONGで活躍したパーカッション奏者ピエール・モエルランのお誕生日!それにちなんで、ヴィブラフォンの音色をフィーチャーした作品を探求。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯・解説に黄ばみあり
グリーンスレイドでお馴染みのデイヴ・ローソンを中心に管楽奏者を含む7人が集結したWEBの後身グループ。淡いトーンのオルガン、マイルドなファズギター、叙情的にむせぶサックスやビブラフォンが織りなすサイケデリック&ジャジーなサウンドがグッド!
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不思議と耳が暑さや寒さを感じる(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
管楽器にラテン・ビートと言えば、パラディンみたいなパンチあるファンクを想像してしまいます。サムライは、デイブ・ローソンの趣味そのままに、実に落ち着いた、渋い音を出してくれます。ジャズのテイストとも少し違って、ギターはブルーズ系の歪んだトーンです。元気のあるボサノヴァという雰囲気です。加えて木琴が冷たい風味を出しています。夏の夜にひんやりする、あるいは寒い冬に蜜柑を食べる、というような、とても温度を感じる音楽です。
このグループを結成したとき、彼らは20代そこそこであったはずで、これだけ初期衝動から遠い音楽をやっているのが不思議です。ロックのユーザーというより、ホテルのラウンジでカクテルでもやりながら聴く大人向けと言いますか。この沈み込む感じが、グリーンスレイドにもつながっていて、改めてローソンの達者な創造力を思うのです。
ローソンは、グリーンスレイド以降もロイ・ハーパーやジョン・アンダースンなど多彩な録音に参加しています。一種サウンドデザインの職人だったのでしょう。追いかけたくなってきました。