XAVIERASALI(ASALI PRODUCTIONS) 【2017年発売CD】
スリップケース付きブックレット仕様。
初期ジェネシス愛に溢れたサウンドを繰り広げるメキシコのマルチプレイヤーで、ジャケットはあのポール・ホワイトヘッドが手がけてるって!?この17年作、ずばりジェネシスファン必聴です。
キーボード/ギター/ベース/ドラム/ヴォーカルに加えトランペットなど管楽器もこなすメキシコ出身のマルチ・プレイヤーXavier Asaliが、ギタリスト/ベーシスト/ドラマーらとともに制作した17年作。ジャケットイラストのタッチにピンときた方もいらっしゃるかもしれません、アートワークを手掛けているのは初期GENESISで知られるPaul Whiteheadその人!そのイメージ通り、初期GENESISへの止めどない愛情を感じさせる薫り高きシンフォニック・ロックが溢れ出します。Tony Banks直系と言える華麗に疾走するモーグシンセ&オルガン、一音一音が煌めくような美しいアコースティック・ギター、そしてPater GabrielとPhil Collinsの中間という感じのシアトリカルなスタイルも交えたヴォーカル。音だけを聴けばメキシコ出身とはまず思わない、GENESIS的英国叙情を湛えた繊細かつファンタスティックなサウンドには驚くこと間違い無し。バンドスタイルの楽曲の合間にはXavierがマルチプレイヤーぶりを発揮する多重録音ナンバーも収録されていて、より内省的なドラマ性の高いサウンドを聴かせておりこちらも完成度高いです。まさに、今Paul Whiteheadのジャケットがこれほど相応しいサウンドはないと思わせてくれる、GENESISファンなら必聴と言える快作です!カケレコメンド!
ここからは、Xavier Asali氏へのインタビューをお楽しみください☆
-基本的にはプログレッシヴな構成を持ったシンフォニック・ロックを目指して制作したんだけど、同時にポップ・ロックからの影響も受けたサウンドになっているね。
2.あなたの音楽に最も影響を与えているミュージシャンを教えてください。
-僕が10代の頃に最も影響を受けたバンドはジェネシス、イエス、キャメル、それにイタリアのPFMだね。同時に僕はビートルズとエルトン・ジョンの大ファンでもあるし、一般的なロック/ポップにも強く影響を受けている。加えてクラシック音楽からの影響は、僕がクラシック・ピアノを習っていた子供の頃に培ったものだね。
3.あなたがこれまで聴いた中で最も気に入っているアルバムを教えてください。またそれを初めて聴いた時どのように感じましたか?
-これは間違いなくジェネシスの『月影の騎士(Selling England by the Pound)』だね!このアルバムこそ僕をプログレッシヴ・ロックというものに夢中にさせた一枚さ。こんな偉大な音楽をロック・バンドが作れるのか!と衝撃を受けたね!
4.バークリ―音楽大学や英ロイヤル・カレッジでは具体的にどのようなことを学びましたか?また大学で経験した印象的な思い出があれば教えてください。
高校卒業後にバークリ―に入り、作曲と編曲の学位を取得したんだ。学校ではジャズが主流となっていることに驚いたよ。僕は当時ジャズのことにはほとんど興味がなかったんだけど、おかげでジャズやフュージョンが好きになった。
それから数年後の1998年にロイヤル・カレッジに入って、以前から特に好きだった映画音楽などのオーケストラ・スコアの作曲を1年間学び、修士号を取ったんだ。
ロンドンでの生活は常に素晴らしい体験だったけれど、学ぶことや見るべきものがとにかく多くて大変だったよ。一番印象に残っているのは、僕が作曲したオーケストラ・スコアを60人編成のオーケストラが演奏するのを見た時だね。本当に素晴らしい瞬間だった!
5.演奏できる楽器をすべて教えてください。
-ピアノ、一通りのキーボード、ドラム、ベース、ギターだね。アルバムでも少し聴けると思うけど、フレンチ・ホルンとトランペットも少し吹けるよ。巧くはないけどね。
6.音楽以外で趣味はありますか?
-趣味と言えばゴルフだね。子供の時からずっとやっているんだ。
7.メキシコのプログレッシヴ・ロック・シーンについて教えてください。
-今回のアルバムで初めてプログレッシヴ・ロック・シーンに足を踏み入れた身だから、その質問にはまだどう答えるべきかわからないというのが正直なところかな。僕は長年ミュージシャンとしてやってきたけど、作曲やアレンジの仕事をメインに活動してきた。でも5年前に、自分の好きな音楽スタイルを追求するためにプログレッシヴ・ロック・プロジェクトを立ち上げたんだ。形になるまで時間はかかったけど、結果にはとても満足しているよ。
質問に戻ると、今回の僕のアルバムは、幸運なことにメキシコのプログレ・シーンでとても好評を得ている。プログレのミュージシャン仲間や新しい友人にも出会うことができて、みんな素敵な人たちなんだ。
8.あなたの音楽が日本で聴かれていることについてどう思いますか?
-日本に僕の音楽を楽しんで聴いてくれる人たちがいることをとても嬉しく誇らしく思うよ!というのも、特に日本の人たちは音楽の良し悪しを判断することにとても優れているから、その彼らが好んで聴いてくれるというのは良質な音楽であることの証だからね。
9.これまでに聴いたことのある日本のミュージシャンはいますか?
-バークレーに在学していた時に、同じくバークレーで学んだ小曾根真氏にとても感銘を受けたんだ。バークレーの講堂で何度か演奏したのを見てるんだけど、本当に素晴らしいピアノストで音楽家だよ!日本のプログレ・バンドについては実はまだ知らないんだ。オススメのバンドがいたら是非教えて欲しいな!
10.日本のプログレ・ファンにメッセージをお願いします。
-僕の音楽を聴いてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです!自分の音楽が日本で聴かれているなんてとにかく本当に名誉なことだと感じています。ありがとう!
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