「音楽歳時記」 第六十四回 5月 そうだ、ハード・ロックを聴こう。 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 軽微なケースツメ跡あり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 小さい破れあり、小さいカビあり、その他は状態良好です
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特徴のコーラスはあまり出てきません(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
けして悪くはありません。むしろアウトロウズの湿り気が好きな人には聴きやすい盤だと思います。リリースされた年が86年ということで、米国インダストリアル・ロックのアレンジ、録音が施された音は、ファーストから3作目あたりが好きなわたしにとっては、なかなか疎外感あります。武骨なAORという趣ですか。わたしが偏屈なのかも知れませんが、録音がモダン過ぎるとオールド・ロックの聴き手には入っていきづらいのです。
フロリダ出身ということで、彼らはレーナード・スキナードと深い付き合いです。バンド名をつけたのもレーナードだったと思います。南部ロックの王道であるトリプル・ギターを彼らも標榜していました。82年から活動停止し、この盤は再結成後の成果になります。言わば、アウトロウズが80年代の音とどう向き合うかが問われた盤です。レーナードは、80年代からどんどん先祖返りする武骨なハードックに戻っていきました。浮ついたアレンジをレーナードは受け入れなかった気がするんですよ。
この盤を良い、と言ってしまうと、自分の南部好きが崩れる気がしまして、こういう書き方になってしまいます。2023.09.10