SAINTE ANTHONY'S FYRE
SAINTE ANTHONY'S FYRE
ROCKO39V2（ROCKADROME）
世界最高峰の音圧をなんとニュージーランドで発見・・・！？ヘヴィかつ凶暴、このサイケ・ハードは凄い・・・。
世界最高峰の音圧をなんとニュージーランドで発見・・・、ファズまみれのヘヴィ・サイケ、70年作
ニュージャージー出身のグループ、70年に自主制作された作品で、オリジナルは10万円前後で取引される激レア盤。ファズまみれの轟音リフにエコーまみれのカッティングをぶつけた強烈にうねりをあげるギター、重く沈み込むようでいてキレもあるリズム隊、野太くシャウトするヴォーカル。とにかく、ギター＆ヴォーカル、ベース＆ヴォーカル、ドラムのトリオとは思えない音圧が凄まじすぎるヘヴィ・サイケにただただ悶絶。ジミ・ヘンをファズ2倍で暴れさせたようなギター、手数多く叩きまくる＆動きまくるリズム隊が激しすぎる2曲目もエネルギー強烈すぎ。世界最高峰の音圧をなんとニュージーランドで発見・・・。恐るべし。
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轟音レベルは特Aクラス（3 拍手）
たすけさん レビューをすべて見る
カケレコさんのミスリーディングでオセアニアのバンドだとずっと思っていました。ニュージャージーのトリオで70年発表唯一作です。
最初の一音が響いた途端、これはどこで録音しているんだとあっけにとられます。まともなスタジオではなく、体育館の地下倉庫あたりで録音したんじゃないかと。そしてガリガリしたギターと跳ね回るベースにえんえんと付き合う羽目になります。とてもビギナーにすすめられたもんじゃありません。率直に申し上げて演奏は「中の下」のレベルにあるかと。この盤に向き合うには、上手いとかポップとかの形容詞は投げ捨てて、熱くがむしゃらにスピーカーへしがみつく覚悟が必要です。
英国のクリア・ブルー・スカイを思い出してしまいました。演奏技術が足りないのにものともせず、轟音を出して快楽を得ようとするところが似ています。自主制作に近いものだったらしく、ライブを見てアトランティック・レーベルがスカウトに来た、とライナーにあります。本当でしょうか。こんなに歌が下手なのに？しかしこの盤、聴きとおしたあとの爽やかさは保証します。ひとつのことに突き進むっていいなあと思います。
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