紙ジャケット仕様、K2 24bitデジタル・リマスター、定価2,000+税。
IL BARICENTROも素晴らしいけど、前身バンドによる73年唯一作も実にいい作品。ダイナミックな技巧派ピアノが舞い飛び、ヴォーカルが哀愁たっぷりに歌い上げる極上イタリアン・ジャズ・ロック!
後にIL BARICENTROへと発展することになるイタリアン・ジャズ・ロックバンドの唯一作。その内容は旅行記に沿って描かれるコンセプト・アルバムであり、技巧的なピアノやハープシコードなどのキーボードとパワフルで手数の多いリズム・セクション、よく伸びるギターにイタリア然としたボーカルが絶妙に絡み合い、緊張感のあるジャズ・ロック・サウンドを放ちます。IL BARICENTROほど垢抜けて聴こえないのは、やはりロック的なボトムの重厚感とダイナミズムを有しているためですが、ボーカルのハーモニーでポップなイタリア・ロマンを伝える緩やかなセクションも見られ、インストゥルメンタル・グループとなったIL BARICENTROとはまた違った魅力を持っています。
HUNKA MUNKA/DEDICATO A GIOVANNA G
イタリア、キーボードをフィーチャーしたシンフォニックな歌ものプログレ、72年作、4曲目「Cattedrali Di Bambu」はこれぞイタリアなシンフォ名曲!
1,090円(税込1,199円)
鍵盤楽器の王道ピアノが大活躍するプログレを世界各国からピックアップしました!
ZZ TOP、SPOOKY TOOTH、BLACK SABBATH...。名バンドたちの前身&後身にあたる知られざるグループたちを探求します!
AREA&ARTI E MESTIERI来日記念☆イタリアン・ジャズ・ロックの名盤をピックアップ!
AREAとARTI E MESTIERIのダブル来日を記念して、超絶技巧と地中海らしいしなやかさを備えたイタリアン・ジャズ・ロックの名盤たちをご紹介!
「ピアノ・ロックが聴きたい!」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
ピアノが使われているロック作品を集めました。
【ユーロロック周遊日記】イタリアの技巧派ピアノ・プログレ・グループFESTA MOBILEによる73年唯一作『DIARIO DI VIAGGIO DELLA FESTA MOBILE(旅行日記)』
一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。 本日は、イタリア屈指と言うべきテクニカルなピアノプレイが印象的なプログレ・バンドFESTA MOBILEの73年唯一作『DIARIO DI VIAGGIO DELLA FESTA MOBILE(旅行日記)』をピックアップいたしましょう。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
1曲目を聴けば、このバンドの実力がわかる(0 拍手)
yes_90125さん レビューをすべて見る
スタジオ・ミュージシャンだったGiovanni BoccuzziとFrancesco Boccuzziを中心に結成されたFESTA MOBILEだが、このアルバムが発表された翌年の74年には解散しており、残念ながらこれが唯一作。
とりあえず、2人のツイン・キーボードが凄まじい1曲目を聴けば、このバンドの実力を知ることが出来る。
叩きつけるような激しいキーボードの演奏に、正確無比なリズム隊と情感豊かなギターが加わり、とても緊迫感がある。
そして、いかにもイタリアらしいヴォーカルや、当時の作品でよく聴かれたようなコーラスもイタリアン・ロック・ファンには好感を持って受け入れられるであろうアルバムを代表する1曲。
歌心を大切にした4曲目や、クラシカルなメロディで始まる5曲目も良い。
70代初頭の熱い音楽シーンを直に感じることが出来るような作品だが、もう少し展開して行って欲しいところでフェード・アウトしてしまうのが少し残念。
彼らほどの実力者ならば、もっと膨らませることが出来たはずなのに・・・。