紙ジャケット仕様、07年デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価2095+税。
米ルーツ音楽をものにした上での、ワールド・ミュージックとそれを奏でる民族達への愛情溢れる眼差し。ふくよかすぎる愛すべき米ロック傑作。
LA出身のギタリスト。タージ・マハールとのライジング・サンズで活動したり、ストーンズ『レット・イット・ブリード』に参加した後、70年にソロ・デビュー。前作『PARADISE AND LUNCH』と並び、彼の最高傑作と評される76年作の5th。初のセルフ・プロデュース作で、ドラムのジム・ケルトナーなど気心知れたミュージシャンが参加。米ルーツ・ミュージックとメキシカンやカリビアンなどワールド・ミュージックをブレンドした前作の延長線上にあるサウンドで、テキサスのメキシコ系音楽であるテックス・メックスやハワイアンが郷愁を誘う佳曲ぞろい。ゆるやかなグルーヴが心地よいドラム、芳醇なマンドリンやボトルネック・ギター、哀愁のホーン、たおやかに舞うようなタッチの中にブルースなどルーツに根ざしたコクが滲むライならではのエレキ。自国のルーツ音楽をものにした上での、ワールド・ミュージックとそれを奏でる民族達への愛情溢れる眼差し。ふくよかすぎる愛すべき米ロック傑作。ジョン・レノンでお馴染みの「Stand By Me」、泣けます。
元ニュークリアスのカール・ジェンキンスを迎えて制作された73年作、オリジナルは2枚組の大作で、『Third』にも負けないイマジネーション溢れる傑作
590円(税込649円)
「除湿アルバム」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
雨季のジメっとした空気を吹き飛ばしてくれるような作品を取り上げてまいります。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯に若干折れあり、小さいへこみあり
イギリスに『オール・シングス・マスト・パス』があるなら、米国にはこれ!? ジョージとフィル・スペクターのコンビもいいけど、ライ・クーダーとヴァン・ダイク・パークスのコンビも負けてませんね。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 小さいカビあり、ケースにスレあり
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースツメ跡あり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 盤中央部に汚れあり、ケースツメ跡あり、若干カビあり
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケース不良、カビあり、帯は透明フィルムでケースに貼り付け、黄ばみあり、ケースにスレ・汚れあり
アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求者にして、スライド・ギターの名手。コクとタメの効いたスライドには、たった一音でもやられちゃう魅力がありますね。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 軽微な汚れあり
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 紙ジャケに圧痕あり
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースツメ跡あり、若干カビあり
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職業音楽家であり、非職業音楽家(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ライ・クーダーは映画会社ワーナー・ブラザーズ付のギタリストのような人で、わたしは「ストリーツ・オブ・ファイア」で、この人を知りました。国境音楽、ルーツ・ミュージックと言えばこの人のわけですが、時代の潮流から無縁な人かと言えば、それは違います。映画音楽では潮流を意識した高水準の音楽を提供し、自分の趣味の領域をソロ作で突き詰める。こんなイメージを彼に抱いています。
この作は、テックス・メックス、カントリー・ブルーズ、ハワイアンがないまぜになった作風で、何よりアクースティック・ギターの多彩さと彫りの深さに癒されます。「スタンド・バイ・ミー」は、メキシコとカリブ海がまぜこぜになったようで、フラコ・ヒメネスのアコーディオンが情感を掻き立てます。スカ・ビートみたいなドラムズもよいです。ベストトラックは「ヒール・ハフ・トゥ・ゴー」ではないですか。
一方のハワイアン路線は「イエロー・ローゼズ」です。長い航海の終わりに流れる曲のようで、疲れた頭に響いてきます。スティール・ギターは、ギャビー・ピヒヌイ。彼がメキシコからハイチ、沖縄まで飛んでいくのは、ルーツが好き、というより、世界の果てが好きとしか思えません。だってアングロ・サクソン的なものには見向きもしないですから。少し宮崎駿さんみたいなこだわりを感じます。