アージェント『COUNTERPOINTS』から出発、プログレッシヴな感性が息づくモダン・ポップ選!
めでたく初CD化を果たしたアージェント『COUNTERPOINTS』に関連して、プログレッシヴな感性を備えたモダン・ポップをピックアップしてまいります!
7月13日はオカルト記念日♪オカルティックなジャケ大集合!
盤質: | 未開封
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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英国ポップ受難の時期を必死に生き延びる(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ブリティッシュ・ポップと米国西海岸の真ん中あたりを駆け抜けたのがサッド・カフェ。リズムに切れはありますし、アレンジは高級、ボーカルにいたってはホール・アンド・オーツぐらいの安定感があります。70年代末にさっそうと現れ、パンクとニューウェーブの支配する英国で、アダルト層やプレグレ層をとりこにしたのは必然だったのかフロックだったのか。何枚もレコード出せたことを考えれば、メインのミュージシャンを持たない彼らにとって立派な業界リベンジになったのではないでしょうか。スクイーズあたりと立ち位置は似ています。
ただ、ファースト、セカンドのびっくり具合に比べると、この4作めは安定感あるものの、それだけという気もします。相変わらず嫌味ない偏屈ぶりはうかがえるんですけど。ベストテイクは、と言えば「キーピン・イット・フロム・ザ・トゥループス」になるでしょうか。重苦しいビートが途中鮮やかに曲調を変え、ジャズっぽいハイセンスな曲になります。やたらファンク仕立てが目立つのもこのレコード。時代の波みたいなものです。
で、結局わたしはサッド・カフェにあと2作ぐらいは付き合っています。このレコードの制作はエリック・ステュアートです。そう言えば10CCもこの時期、胸突き八丁を上っていた気がします。2023.08.01