OPERATION
BIRTH CONTROL
OMM560152（OHR）
ペーパーケース仕様。
前作で聴かせたサイケデリックなスタイルから、プログレッシヴなアレンジも施したハード・ロックという彼らならではの音楽性を確立した2nd。ジャケットで敬遠するのは勿体ない完成度！
プログレッシヴなジャーマン・ハード、71年作2nd
ジャーマン・プログレ･ハード・バンド、74年作の傑作2ndアルバム。前作のサイケデリックなスタイルから、本作にてプログレッシヴなアレンジも施したハード・ロックという彼らならではの音楽性を確立。メロディアスなハード・ロックからクラシカルなナンバーまで、アルバム一枚を一気に聴かせる演奏力は2ndにしてかなりの水準に達しています。ジャケットで敬遠するのは勿体ない一枚です。
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レビュー一覧
異次元の少子化対策（4 拍手）
たすけさん レビューをすべて見る
「ジャケットで敬遠するのは勿体ない一枚です。」とカケレコさんが紹介しているくらいなので、やはり二の足を踏む人が多いのでしょうね。肝心の音はどうかと言いましたら、間違っても正統派ハードロックではありません。けれどもジャングル・ビートで演奏してみたり、「革命」エチュードの一節が突然出てきたりで、サービス精神だけはたっぷりあります。ドイツのハードロックは、自分たちを「芸術家だああ」と勘違いしている面々が多いので、ユーザーに正面から向き合うさまは潔いほどです。で、やっぱり趣味は悪いです。なんじゃそりゃ。
バース・コントロールでえらいのは、メンバーのキャラが立っていることです。絶叫調のボーカルは言うに及ばず、けたたましいビートを叩き続けるドラマー、節操なくクラシック・マニアぶりをアピールする鍵盤、暴虐のギター、というラインアップです。ユーライア・ヒープのスタイルが彼らには心地よかったんでしょう。このセカンド作では6曲しか演奏していません。ヒープの「ジプシー」のような無節操な長大曲が並びます。たまげるのが11分の「レット・アス・ドゥ・イット・ナウ」です。ピアニストのリサイタルかと思います。「パンデモニアム」があまりに好きで、最後のこの曲まで到達することが少なく、通しで聴いてあきれました。2023.05.29
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