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JERICHO

JERICHO

RR4058CC(REPERTOIRE) 【90年発売CD】

評価:50 1件のレビュー

辺境イスラエルに英米の名盤クラスにも引けを取らない絶品ハード・ロックが!? BUDGIE彷彿の疾走感溢れる曲から華麗なストリングスとファズ・ギターが混ざり合うドラマティックな曲まで、こりゃハードロック史上に残る傑作!

イスラエルを代表するハード・ロック・グループ、72年作、本場英国の名作群にも引けを取らないハード・ロック史上に残るべき傑作!

イスラエル出身、60年代に後半に活躍したCHURCHILLSを前身に、JERICHO JONESと改名してイギリスに渡ってアルバムをリリースした後、さらにバンド名を短くJERICHOと改名。72年にリリースしたイスラエルが誇るヘヴィ・プログレ/ハードの逸品。エッジのたったトーンでスピーディーに畳みかけるギター・リフが引っ張るアグレッシヴなサウンドが持ち味。痺れるキメのリズム・チェンジなど、自由自在のアンサンブルはさすがイスラエル・ハードNo1グループ。炸裂するシャウト・ヴォーカルも素晴らしい。英国のハード・ロック名作にも一歩も引けを取らないハード・ロック史上に残る傑作。

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レビュー一覧

評価:5 ジャブを警戒していたら、いきなりストレートを撃たれた(0 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

わたしが、ヘビーロック四天王だと思っているのが、サー・ロード・ボルティモア、トード、ノーベンバー、ナイト・サンであります。それを近年脅かしつつあるのが、このジェリコです。(解散したバンドばかり集めて何を言ってるんだか…)四天王の脅かすのが冒頭の「エチオピア」です。完全にインストのハードロックだと思っているのけぞり展開の途中から、いきなり歌いだす。な、なにボーカル曲だったの…と二度のけぞる曲であります。

加えて哀愁がまたすごい。4曲目の「ジャスティン・アンド・ノバ」では、弦楽やピアノが加わり、「エチオピア」で歌っていた人はどこへ行ったんだ、という悲観的コーラスです。あれあれハープやバイオリンまで泣き始めるではないですか。ここでのギターと言いましたら、まるでメロトロンです。小細工なしの主旋律弾きギターで、70年代昭和歌謡、例えば奥村チヨあたりを彷彿させます。

やっぱりイスラエル出身という売り文句があだになったのでしょうか。こんなにイイ曲を演奏しているのに。彼らの特徴は過剰な演出と長い曲構成にあります。それも手管をつくすのではなく、伝えたいことをやるには短時間では不十分なんだ、という未練の長さなのです。ひたすら繰り返されるメランコリックな旋律を聴いていると、陶然としてきます。最初ストレートを打たれて、フック、ジャブでパンチ・ドランカーになってしまった敗戦ボクサーの気持ちです。

ナイスレビューですね!