PAVLOV'S DOG/AT THE SOUND OF THE BELL
米プログレの名バンド、76年作2nd、個性派ハイトーン・ヴォーカルを看板としたドラマティックな楽曲が魅力、Bill Bruford/Michael Brecker/Andy Mackayらが参加!
570円(税込627円)
アーティスト名と曲名を元に、CDデータベースから曲目を自動取得しています。ボーナス・トラックなどが反映されず、実際のCDとは曲目が異なる場合がございます。ご了承ください。
1. ガンスモーク |
2. ヒアリン・マイ・ハート・トーキン |
3. ソー・アフレイド |
4. ホリデイ |
5. ハリー・サンダウン |
6. コールド・アンド・ロンサム |
7. ナイト・ワインズ |
8. ヘヴンリー・ブルース |
9. マン・オブ・ジ・アワー |
「音楽歳時記」 第六十四回 5月 そうだ、ハード・ロックを聴こう。 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
からっとしたアウトロウズで梅雨明けを待つ(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
イーグルズのように歌い、アウトロウズのように演奏することが理想だ、とはリーダーのヒューイー・トマスンの言葉です。つまりギター演奏において、自分たちより優れたバンドはいない、という強烈な自負です。イーグルズのように歌うために、西海岸に拠点を構え、ビル・シムジクを呼び、腰を据えてかかったのが、このサード・レコード。「グリーン・グラス・アンド・ハイタイド」みたいな決めの曲こそないけれど、とても力の入ったレコードです。
彼らのギターの何がよいか。カントリーに軸足のある演奏ながら、彼らはアクースティックに行こうとしません。必ず2本か3本の電化ギター多重演奏です。アルペジオ主体の速い速いフィンガリングを基本にしていて、音を伸ばすことをあまりしません。要するにブルーズの影響が限定的かつハードなのです。わたしは彼らのギターの魅力に気づいたときから、頬が緩みっぱなしです。わたしのイーグルズ嫌いも吹き飛んでしまいました。
レーナードのような、ゆっくり入って後半加速する、という小手先技が出てきません。シムジクは、演奏のスピードにこだわったようです。最初から加速し続けます。曲調がどの曲も似ているのが若干難です。しかし適度なスピード感と爽快さが信条の制作なので、梅雨時のじめじめを吹き飛ばすに最適です。2023.07.14