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クレイジー・ワールド・オブ・ブリティッシュ・サイケ その壱『TWINK』

時は60年代半ば、アメリカから海を越え英国に伝来したサイケデリック・ムーヴメント。当時のアメリカが抱えていたような深刻な社会/人種問題がない英国でのサイケデリック・ムーヴメントは、アートスクールに通う学生が中心となって盛り上がっていた「芸術運動」と密接に結びつき、ことロック・シーンにおいては、「狭い国土」「悪天候」という英国ならではの先天的要因もあって「青空の下、原っぱで」とはいかず、そのかわりに「UFOクラブ」を筆頭としたロンドンのクラブ・シーンを本拠に独自の成熟をなしていきます。

PINK FLOYD、SOFT MACHINE、ひいてはBEATLESやROLLING STONESといったビッグ・バンドたちが通過していった「ムーヴメント」としてのサイケデリック・ロックは追々別項に任せるとして、ここでは根っから、もしくは生涯通して「FREAK OUT!」していたことであろうモンスター級の英サイケ・ミュージシャンたちを数回に渡ってご紹介します。

第一回は、TOMORROW/PRETTY THINGS/PINK FAIRIESなどの一員として「名だたる英サイケ盤」を産み落とした傭兵肌のドラマー/シンガー、TWINKにクローズアップ。ちなみに、PINK FAIRIESとHAWKWINDが合体したPINKWIND(HAWKFAIRIES)、そしてSyd Barrettと組んだ幻のギグ・プロジェクト=STARSは、残念ながら動画見つからず。STARSにいたっては音源化すらされておりませんので、これを機にあらためて、発掘を懇願しましょう!

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