2022年8月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
今回は、愛を奏でることにかけては右に出るものはいないイタリアのラブ・ロック・グループたちをご紹介してまいりたいと思います☆
ラブ・ロックとは、70年代に隆盛したイタリアン・ロックより派生したサブジャンルの一つ。甘く切ないメロディラインを歌い上げるヴォーカルを、バンド演奏やコーラス時には雄大なオーケストラがドラマティックに盛り上げていくスタイルを基本とする、優美でロマンティックなサウンドを聴かせます。
まさに歌を中心とした音作りを信条とする、イタリアン・ロックならではのジャンルと言えるんですよね。
それでは、あの有名グループから知る人ぞ知る隠れ名グループまで、実力派揃いでお送りいたしますよ♪
まずはラブ・ロックの象徴的存在と言えるこのグループを出さぬわけにはいきません。
この作品は、イタリアン・ロックを聴かない人も、もっと言えばプログレに興味がない人にも是非聴いてみて欲しい一枚。
甘美な響きの中にも一抹の切なさを秘めた名ラヴ・バラードが目白押しの傑作!
よりプログレ然としたサウンドがお好みなら、上記アルバムの次作にあたる本作がおすすめ。
情熱と悲哀に満ちたメロディを包み込む、大仰過ぎる程の甘美で壮大なオーケストレーション。
シンフォニックなプログレ・ファンならきっと心震えてしまうことでしょう…。
そんな人気絶頂のI POOHを抜けたリード・シンガー/ベーシストである彼も、素晴らしいソロ作をリリースしています。
このソロ・デビュー作、ずばりI POOHファンは必聴の一枚ですよ。
22年に全2作が待望のリイシューを果たしたこのグループ、個人的にはI POOHと同じくらい好きなラブ・ロック・バンドです。
I POOHよりも儚く繊細で、ラブ・ロックとしてはこちらが好みという方も少なくないはず。
キーボード主体のクラシカルで流麗な演奏をバックに、ヴォーカルが美しいメロディをこれでもかと感動的に歌い上げます。
1stにしてイタリアン・ラブ・ロック史上の名作と呼ぶべき一枚!
ジャケットからしてもう泣きそうになります。
ただでさえ繊細だった前作に輪をかけてセンチメンタルでナイーヴに紡がれるサウンドが溢れ出します。
本作からはため息が出るほどに美しいこの曲をどうぞ♪
このグループもラブ・ロック屈指の名バンドですね!
デビュー当時は、あのイ・プーとも肩を並べたというイタリアン・ラブ・ロック・グループですが、この1stアルバム1曲目を聴けば納得です。
哀愁漂う落ち着いたヴォーカルが印象的で、ロマンティックながらも甘くなり過ぎないサウンドがとても良いんです。
邦題「ある女性にささげる愛の形」!
元ポップ・バンドらしく朗らかで瑞々しい旋律を囲むダイナミックなアレンジが素敵です。
ジャケットは何とも言えないけど、中身はどこまでも慈愛に満ちたシンフォニックなラブ・ロック。
I POOHに次ぐ成功を収めたラブ・ロック・バンドと云われるのが、69年にデビューしたこのALUNNI DEL SOLE。
こちらは代表曲を網羅したベスト盤となります。
素朴で温かみのあるヴォーカルと優雅に舞うストリングス。そして愛らしいサビの展開が何とも素敵なこちらのラブ・ロック名曲をお聴きください!
いかがだったでしょうか。
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プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる72年作。CBS移籍2作目である本作は、前作同様Giancarlo Lucarielloプロデュースで製作された名盤であり、オーケストラを全編に配し、イタリア叙情をふんだんに感じさせる切ないボーカルが素晴らしい作品となっています。ボーカリストRiccardo Fogliは本作を最後にグループを離れます。ヒット曲「愛のルネッサンス」などを収録。
プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる73年作。ワーグナーの同名歌劇を元にしたコンセプト・アルバムの形を取った本作は、脱退したRiccardo Fogliに代わりRed Canzianが参加し不動のラインナップが完成。オーケストラの登用や楽曲の良さは当然のことですが、そのコンセプト性や大仰な作風はプログレッシブ・ロック的に最も完成されたものであり、10分を超える表題曲は特に圧巻です。
60年代からメインストリームで活躍したポップ・バンドがプログレッシヴ・ムーヴメントの波を受けて制作した作品。72年作。彼らの持ち味である親しみやすいメロディーはそのままに、メロトロン、弦楽器、キーボードが次々に叙情的なアンサンブルを奏でるサウンドがファンタスティックな一枚。展開も素晴らしく、ドラマティックな構成美は圧巻の一言です。メロディー、演奏が高次元でかみ合ったイタリアン・シンフォニック・ロックの傑作。
ボッテガ・デラルテが79年に発表したセカンドにあたる本作は、イタリアらしい叙情的なメロディーの美しさという点では最高峰に位置する名盤です。最初から最後まで、メロディーの洪水としか表現できない、美メロの連続に胸を締め付けられます。ピアノ、オルガン、メロトロンなどの多種鍵盤楽器による重厚なアレンジも曲を感動的に盛り上げており見事。これぞ珠玉の一枚という表現が相応しい作品ではないでしょうか。
ボッテガ・デラルテが75年に発表したファースト・アルバム。79年発表の2ndセカンド「Dentro」が有名ですが、イタリアらしい叙情的なメロディーは2ndにも劣らない完成度。いかにもイタリアン・ロック的な情感たっぷりのヴォーカルも素晴らしく、キーボードの流麗な演奏をバックに、美しいメロディをこれでもかと感動的に歌い上げます。ファーストにしてイタリアン・ラヴ・ロック史上の名作と呼ぶべき一枚に仕上がっています。
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