2019年10月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,今週のカケレコFacebook
タグ: プログレ
10月のイベントといえばハロウィンですね。ハロウィンといえばお化け。お化けと言えばホラー映画。そしてホラー映画と言えば…おや?なんと今週末はGOBLINが来日!?
という事で今週は「ハロウィンな雰囲気のアルバム」というテーマで、Facebookにて特集をしてまいりました!
どうぞご覧ください。
まず最初はGOBLINの『ゾンビ』をピックアップいたしましょう。
ジョージ・A・ロメロ監督の78年公開映画『ゾンビ』のサウンドトラックである本作。
一昨年亡くなってしまいましたが、ロメロ監督と言えば世界に名高いゾンビ映画の第一人者。
しかしこの作品当時はまだ無名で、GOBLINとは切っても切れない関係にあるイタリア人監督ダリオ・アルジェントが手助けしこの作品をヨーロッパで公開したことで、一躍その名が有名になったんですよね。
GOBLINは今回の来日で披露するという『サスペリア』も素晴らしいのですが、こちらの『ゾンビ』の方がちょっぴりドタバタ感があってハロウィンらしい感じ。
一貫しておどろおどろしいのではなく、嘘のように明るくコミカルなナンバーもあったりするところが、単なるホラーではなく社会風刺もたっぷり込められた本作の映画内容に合っているなあと思います。(増田)
今日はDEVIL DOLLのアルバム『Dies Irae』をピックアップ。
DEVIL DOLLは、中央ヨーロッパに位置するスロヴェニア出身のゴシック・シンフォ・グループで、本作は彼らの最終作にあたる96年リリース作品です。
荘厳なヴァイオリンが演出する中世ヨーロッパ調のゴシックなサウンドをメインに、ダークで狂気みなぎる孤高の音世界を築き上げていきます。
まるで薄暗い森の奥にそびえる古びた洋館が見えてきそうなサウンドは、思わず背筋がゾクゾクしてくるほどにオカルティック。ジャケに写る中心メンバーMr. Doctorの風貌も相まって、イメージとしてはドラキュラを感じます。
やがてヒステリックなオペラ調のフィメール・ヴォーカルや黒魔術の儀式なんかも想起させる怪しいコーラスも入ってきて、一気にダイナミックな広がりを見せるサウンドはなかなかに鳥肌モノ。
ハロウィンな雰囲気というにはいささかマジすぎる気もしますが、ホラープログレの極北と言っていいこの世界観は一聴の価値ありですよ♪(佐藤)
今日ピックアップするのは、フレンチ・プログレッシブ・ロックの代表的グループ、ピュルサーの『ハロウィーン』。
ピュルサーは仏リヨンにて74年に結成されたグループで、ピンク・フロイドやキング・クリムゾンからの影響を独自に消化した繊細で静謐感漂う音世界を聴かせてくれます。
今作は「ダニー・ボーイ」 として知られるアイルランド民謡のアカペラから始まります。
メロトロンが静かに沸き起こり、アコースティック・ギターのアルペジオが広がる幻想的なオープニングです。
繊細なサウンドにうっとりしていると、やがて不穏な響きのシンセサイザーが重なり、ドラムが打ち鳴らされギターが宙を舞う緊迫感あるアンサンブルへ…非常にスリリングで、手に汗を握ってしまいます。
フランスというお国柄なのか、メロトロンなど鍵盤の音を中心に独特の浮遊感が全体を覆っており、その幻想美に満たされたサウンドにどっぷりと浸ることができます。(みなと)
こんにちは。今週は、週末のゴブリン来日&ハロウィン間近ということで、「ハロウィンな雰囲気のアルバム」というテーマで投稿しております。
今日は英国フォーク・ロックの名バンド、スティーライ・スパンの72年作『BELOW THE SALT』です。
ジャケットが、ハロウィンの賑やかな晩餐みたいだな、と思いピックアップしてみました。
少し行儀悪そうに食べているところが何ともいいですよね。
ハロウィンとは、もともとは古代ケルト人の収穫を祝い悪霊を追い出すお祭りであったそうです。
ケルトの人たちもきっと、沢山採れた作物を様々に料理して、楽しく食べたことでしょう。
さて、スティーライ・スパンはフェアポート・コンヴェンションを脱退したアシュリー・ハッチングスが、よりトラッドを追及するために結成したバンドです。
今作はハッチングスが抜けてしまった(!)あとの作品で、これまでの作品よりも、トラッドを伸びやかに、親しみやすく演奏しています。
聴いていると、こちらもジャケットの賑やかな食事のなかに紛れ込んだようなウキウキとした気分になります。(みなと)
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イタリアン・シンフォニック・ロックの代表格バンドの78年4th。それまでインスト路線を貫いてきたわけですが、本作では初めてボーカルナンバーも配置され、およそGoblinのイメージとは遠い、とてもファンタジックなコンセプトアルバムとなっています。「Goblin=サスペリア」、「Goblin=サントラ」というのはもはや常識なわけですが、数は少ないながらサントラではない、いわゆる「オリジナルアルバム」も残しており、その貴重な1枚が本作と言うわけです。ビシバシにキメるリズム隊、そして、恐怖ではなく優美なファンタジーを描かせても超一流の表現が出来てしまう、引き出しが多すぎるClaudio Simonettiのキーボードがやはり圧巻。ボーカルを取り入れたことに対する賛否両論は、それだけバンドとしてのまとまりに隙が無いことの、なによりの証です。テクニカルさを駆使したシンフォニックロックとして最高の出来であり、Goblinの新たな一面を垣間見ることの出来る名盤。
紙ジャケット仕様、エンハンスドCD、デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、紙ジャケに若干圧痕あり
フレンチ・シンフォを代表するグループ。89年の5thアルバム。たゆたう夢想的なキーボード、繊細かつリリカルなギターを中心とする透明感いっぱいのロマンティシズム溢れるシンフォ・サウンドが印象的。アーティスティックな感性が光るシアトリカルなヴォーカル、流れるようなメロディも素晴らしい。派手さはないものの、丁寧に紡がれたサウンドに酔いしれる逸品。
前作と同じラインナップで71年に録音された3rdアルバム。前作と並びエレクトリック・トラッドの傑作。
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