AUCD5045(AURORA) 【2014年発売CD】
レビュワーも絶賛!ジミヘン直系のブルージーさとハード・ロックのキレ味を併せ持つ、スピード感溢れるギタープレイがとにかく絶品。まだ聴いてないって?これは是非!!
後にソロとしても活躍するギタリストWalter Rossi率いるカナダのグループ。72年の唯一作。ジミ・ヘンからの影響を強く感じますが、よりハード・ロック的なキレ味が鋭く、スピード感いっぱいに畳みかけるフレーズは必殺の格好良さ。ブルージーなバラードでの、実にエモーショナルながらも繊細なタッチが光るギター・ソロも出色。とにかくギターの雄弁さに尽きます。ハード・ロック・ファン必聴の名作!
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ヘンドリックスもロッシを認めると思う(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ヘビーロック・ユーザーで、この盤を聴くべきか迷われているかたへ。「マスト」であると申し上げます。ジミ・ヘンドリックスの最も素晴らしいところは、ファンクでもなくブルーズでもなく「ジミヘン」というジャンルをつくってしまったことだと思います。この盤の主役、ウォルター・ロッシは、最も直系のフォロワー。フランク・マリノもロビン・トロワーもランディ・カリフォルニアも霞んでしまいそうなフォロワーぶりです。でもバディ・マイルズとツアーしていた、というロッシのギターに下賤なところはありません。実に堂々と、艶やかに、アヴァンギャルドに弾ききってしまっています。惚れました。
バンドはトリオで、ベースにジャック・ガイシンジャー、ドラムズにマイク・ドリスコールです。しかし制作は難航したらしく、ガイシンジャーは途中で抜けほかの演奏者が共にクレジットされています。事実上ロッシのソロ作なわけです。ロッシは自分のボーカルに失望していたらしいですが、それは小さなポイント。豊かなギターとスケール感のあるトリオ演奏に身を委ねることがとても幸せです。発表は72年。このCDはオリジナルのLPからカバー・デザインを持ってきていますし、マスター音源のオーナーと誠実に交渉してリマスターした、とあります。
どの曲もよいですけれど、2.Lord Knows I've Wonを初めて聴かれるかたは、これが72年?と驚かれると思いますよ。