プログレッシヴなジャーマン・ハードの名作、72年作2nd
ドイツのグループ。72年作の3rdアルバム。キーボードが替わり、前2作に比べアグレッシヴなキーボードが前面に出ています。アート・ロック、ハード・ロック、ジャズが混然一体となったプログレッシヴなサウンドが持ち味。
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レビュー一覧
このジャケにめげずに、音に触れてほしい、触れればわかります（1 拍手）
たすけさん レビューをすべて見る
バース・コントロールのカバーアートは、とにかくひどい。ばりばり赤ん坊を食らうバッタ・マシーンであったり、乳母車を銃撃するギャングであったり。バース・コントロールというバンド名を忠実に表現するアート（アートなのか…とほほ）であることは間違いなく、いかに受胎管理という考え方に彼らが怒りを覚えていたのか。しかし音は理屈っぽいものではなく、バニラ・ファッジに強い影響を受けたオルガン・ハードであります。
悪意とまがまがしさでは、スコーピオンズと双璧です。スコピのほうが受けてしまいましたが、音楽の質の高さでは一歩も二歩も上を行っている気がします。この盤では、オルガニストのジャズ素養の高さがうかがえます。適当に歌っていますけれど、ボーカルも良いです。
何と申しましても素晴らしいのが4曲目、「ガンマ・レイ」であります。性急なラテン・ビートにのった、挑発的なボーカル。ディスコで一晩中でも踊れるような強靭なリズムで、バース・コントロールにしかできない発明品です。この曲名をバンド名にしたグループが出たのも無理ありません。ライブでは20分超というすごいことになっています。
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